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Member 紹介:合同会社STAR FRUIT 代表 最勝寺 哲平

皆様、こんにちは。合同会社STAR FRUIT代表の最勝寺哲平と申します。本日は、私がどのような経験を経てこの事業を立ち上げたのか、その背景についてお話しさせていただきます。
私は、幼少期からの長い海外生活を通じて、特に貧困問題に強い問題意識を抱くようになりました。この経験が原動力となり、現在はNPO団体を支援し、多くの人々が社会問題を「自分事」として捉え、アクションを起こせる仕組み作りを進めています。大学では、研究会を通じて社会課題に関する研究を行う中で、国や行政だけでなく、個々人が課題に取り組まなければ現状を変えることは難しいと実感しました。そこで、誰もが簡単に社会貢献に参加できる環境をデザインすることを目指し、現在の活動に取り組んでいます。

ここからは自分の過去の少し詳しいお話になりますが、ご興味のある方はぜひお読みください。


私は幼少期をチェコ、小学校を日本、中学時代をメキシコで過ごし、さまざまな文化や社会問題に触れてきました。特にメキシコで生活をしていた時、当時の自分と同い年、自分よりも幼い子供たちが路上で働き、物乞いをしている姿を見て貧困に対して強い問題意識を持つようになりました。この経験が、社会貢献への強い動機となり、今の活動の出発点です。
高校では日本に戻り、慶應義塾高校に入学しました。三年間、サッカー部に所属し、サッカーに打ち込む日々を過ごしました。正直なところ、この三年間は多くの辛い時期もありましたが、サッカーを通して得た経験があったからこそ、今こうして自分の活動に打ち込めていると強く感じています。


2022年12月高校サッカー部の写真


そして大学では、「何か明確なアクションを起こしたい」という強い思いを胸に、SFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)に進学しました。大学に入学し、そこで福田隆之介と出会いました。彼はクラスメイトで、クラス全体を家族のような温かい雰囲気に包み込む不思議な魅力を持っていました。お互いにスポーツに打ち込んできたこともあり、意気投合して、自然と親しい関係になりました。大学生活に慣れ始めた1か月ほど経った頃、大学の鴨池という場所で、ふとSFCに進学した理由について話し合いました。具体的にどんな話をしたかは覚えていませんが、「何かアクションを起こしたい」という思いが一致し、「それなら一緒にやろう」と決意しました。

その後、私たちは多くのアイデアを出し合い、NPO業界やNFT業界の専門家、SFCの教授、先輩方の意見を取り入れながら、今の事業を形にしていきました。大学一年の秋学期には、蟹江研究会に二人で参加し、そこでSDGsや社会課題に関する知識をさらに深めました。
今年の2月には、研究会の先輩である山岸成さんと共にケニアでの現地調査を行いました。成さんは、環境保護やサステナビリティをテーマに、アフリカの豊かなリソースを活用しながら、日本の消費者に魅力的な商品を届けることを目指し、合同会社Uzuriという会社を立ち上げ、現在も第一線で活躍されています。私にとって、山岸さんと共に訪れたケニアでの体験は、日本では決して味わえない、非常に貴重な経験となりました。特に印象深かったのは、スラムにある学校を訪れた際に出会った子供たちです。外から来た見知らぬアジア人である私に対しても、彼らは目を輝かせ、自分のことや夢について明るく話してくれました。その希望に満ちた姿は、今でも鮮やかに心に焼き付いています。しかし、学校の外に出ると、希望を失い、無力感に包まれた大人たちの姿を目にし、強い衝撃を受けました。このギャップを目の当たりにし、子供たちが成長する過程で希望を失ってしまう現実に、深い疑問を抱きました。同時に、自分がどれほど恵まれた環境にいるのかを痛感させられました。そして、私自身が何かアクションを起こし、この現状を変える一歩を踏み出そうと強く決意しました。
この大きな課題に立ち向かうためには、私一人ではなく、より多くの人々を巻き込み、社会全体で貢献アクションを促す仕組みが必要だと強く感じています。

2024/2/11. ナイロビ最大の貧困地区キベラスラムで孤児や困窮 児童のための学校を訪問したときの写真

少々長くなりましたが、これまでの貴重な経験を糧に、5月末に事業を法人化し、現在は多くのパートナー様と共に事業を展開しながら、日々活動を続けています。NPO団体が持つ大きな可能性に強い魅力を感じており、彼らをサポートしつつ、誰もが無意識のうちに社会貢献に参加できる仕組みを作りたいと強く考えています。
まだ大きな成果は出せていないものの、相方の福田隆之介と共に、多くの協力者の皆様のご支援を頂きながら、ビジョン実現に向けて着実に行動を続けています。

これからも引き続き、よろしくお願いいたします。

(経歴)

・慶應義塾⾼等学校を卒業後、現在は慶應義塾⼤学環境情報学部に在学中。
・2007 年〜2011 年 チェコに移住、Prague British International Schoolに通学
・2016 年〜2019 年 メキシコに留学、Greengates School Mexicoに通学、多くの貧困活動⽀援ボランティアに参加
・2020年 3月 日本メキシコ学院 卒業
・2022 年 慶應義塾高等学校 ソッカー部 幹部(総括)を務める
・2023年 慶應義塾大学 蟹江研究会所属
・2024年 アフリカ・ケニア訪問(現地企業やNPOの調査、スラム訪問)


インフラ整備が不十分なため、ゴミの収集や管理がほとんど行われず、スラムの多くの場所で積み上がるゴミ山

合同会社STARFRUIT(STARFRUIT LLC)は、2023年5月に設立された会社で、ソーシャルグッドを促進することを目的としています。特に、学生をメインターゲットに社会貢献活動を簡単かつ楽しく行える環境を提供することを目指しています。


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