Backlog World 2020 re:Union オンラインに参加しました
Backlogユーザーの祭典「Backlog World 2020 re:Union オンライン」に参加しました。私は「プロジェクトマネジメント」を学ぶことが初めてだったので、個人的にとても勉強になりました。イベントの詳細はYouTubeのアーカイブで確認いただいて、個人的な備忘録として書きたいと思います。
当日は自宅からYouTubeで視聴していましたが、配信が滞る事なく普通に観ることが出来ました。これって凄いと思います。
現地開催とは熱量に違いがあるのではと思っていたのですが、運営と登壇者の連携や参加者のツイートの量で、イベント全体の熱量を感じることが出来ました。
当日の配信アーカイブとツイートまとめ
アーカイブとツイートを辿って貰えば、当日の内容と熱量も感じていただけるかと思います。私もこの記事を翌日ゆっくりアーカイブを観ながら余韻に浸り書いております。
全体の感想
・PMの経験が少なく相談する人もいない為、プロジェクトマネジメントの事例を聞くことが出来て今後の仕事に活かすことが出来そう。
・プロジェクトマネジメントとは何か?どのように進めるのが良いのか?という基本的な知識をインプットする事が出来た。
・開始前や休憩中に流れるBGMが心地よかった。
書籍を読んでもあまり触れることのできない現場の事例を沢山聞くことができたのが、今回参加して得た一番の収穫でした。
一つづつ取り入れることができそうなものから、現場で試していきたいと思います。
開会式・諸注意・タイムテーブル説明
運営委員長の西馬さんの挨拶からスタート。
・プロジェクトマネジメントの定義が理解できた。
・JBUGのビジョンに日本全体の生産性向上がある、という点は府に落ちました。
リモートワークでプロジェクトマネジメントを上手く行うための技術
株式会社mgn 大串さん。リモートワークのメリットやツールの紹介、問題点などのお話し。
・WordPress関連のお仕事やってる
・2年前からほぼリモートワークに移行(出社は週1)した会社の代表。
・スライドのタイトル末尾に発表時の進捗の時間が載っている。→これは使いたい。
・Zoomに常時接続して、Zoomがオフィスになっている!→
・オフィスのZoomと打ち合わせのZoom
・朝礼はないが夕礼をやっている。→今日1日の進捗。困りごとの共有。
業務のやり方の話し
・全てはBacklogにまとめる
・チャットはSlackを利用。時報(時間報告?)
・サービスの死活監視も機械でできるとこは自動化してSlackに通知(GASでシステム化してる)
・朝礼では無くて、Zoomに入った時に雑談。今日なにやるとか状況を雑談。
・集中したいときはZoom外れる。→これは良いかも。
・休憩時間にも雑談したり自由な感じ。
・日報絶対描きたくない。
・夕礼。15:30〜。日報を書いて、みんなで報告し合う。
・日報は、朝10:30に自動でGoogleドキュメントが自動で作られて、それに入力していく。
・通知はSlack bot。日報は自動生成。toggleなどの情報を自動で取得して生成してる。これもGAS。
プロジェクトマネジメントの話し
・プロジェクト中のチームでのミーティングを増やす。→短くても良いので頻度を増やす
・Backlogに全て課題を立てる。トラブルも全てBacklogに入れている。
・課題→J,Kキーボードショートカット便利。
・ミーティングはBacklogのボードを見ながら行う
・テキストの文章術→https://speakerdeck.com/namura/shui-gadoujian-temosoutosikashou-kequ-renaiwen-shu-shu-gong-kai-ban
・Zoomに繋がっていること=オフィスに居ると同じ感じ
・雑談を増やす。Slackにx_(Xチャンネル)を作成。
・One on Oneミーティング
・プレミアムフライデー
・教育→動画を作って共有している。
・出来ないことは出来ないと言う。できるだけ透明にする。
大串さんの発表を聞いて、Togglを試して見てます。
働き方も今の自分と近くて親近感を覚えました。便利なツールも沢山紹介下いただいたので、気になったものはどんどん試して見たいです。
プロジェクトマネジメントをはじめる前に大切なこと
クラスメソッド株式会社 大橋さん。プロジェクト開始前・開始後に大事な事について。
・IT業界が初めてなので、受注までの流れの説明は助かった。
・RFPは参考情報として、それに自社なり提案を行う。
・顧客が解決したい課題にフォーカスして提案する事が大事。
・現状[As-Is]とあるべき姿[To-Be]。[As-Is]が重要。
・現状[As-Is]に顧客の課題があるので、ここが大事。
・チームの効果性の向上に関する5つの柱(Google re:Work)。
・インセプションデッキ、エレベータデッキなどを利用。
・チーム内での振り返りと1on1でチームの関係性を醸成する。
PMの方のプロジェクトについての経験や考え方を聴く事ができてとても勉強になりました。あと、犬が可愛かった!個人的には登壇してもらいたかったです。
大都会岡山の両方備えたシステム会社で始まった、ストレスフリーなプロセス快善
株式会社両備システムズ 河内さん・福田さん
社内でのプロセス改善の話し。Backlogをどのように社内に広めて行ったのか。
・社内の改善でも、まずは解決すべき課題の洗い出しからスタートする事が大事。→自社の業務改善にも生かしたい。
・ツールを変える事が目的ではダメ。
・ドッグフーディング。まず自分達で使ってみる事が大事。
・Backlog教室の開催。→ツールを広める為には大事。
・炎上プロジェクトに適用して上手くいった。
河内さんは、昨年のJBUG岡山でお会いしてから、今回の発表を楽しみにしていました。(本当は会場でお会いしたかった)福田さんが開発しているBacklog Plusはリリースが楽しみです。
炎上プロジェクトの話しも出たりして、綺麗事だけでは無い内容が良かった。社内にBacklogを広める活動については、私の所属企業においても社内にツールを展開するときに参考にしたいと思いました。
もっと言うと、解決したい課題→提案→ドッグフーディング→説明会の流れは、SEとしてお客様への提案〜基本設計〜開発〜納品までの現在の業務にも活かせると思ったし、今回河内さん達が取り組んだことは、全ての業務改善に繋がると思いました。
プロジェクトリスク&クライシスマネジメント
広島修道大学 佐藤先生。プロジェクトマネジメントにおけるリスクと危機管理についてのお話し。
個人的に今回のイベントで一番聴けて良かったと思ったセッションです。アーカイブが残るようなら、何回も聴いて理解したい。
佐藤先生は、元IT企業のPMで、現在はプロジェクトマネジメントについての講義をしている。経験と知識(理論)の両方を兼ね備えた方で、両方持ち合わせてない自分にとっては、またと無い機会になった。佐藤先生の生講義をまた何処かで聴きたいです。広島行きたくなった。
・KKD(経験・勘・度胸)は重要
・経験を積んで勘を養う
・知識+経験・勘・度胸
・時代背景・対象となるものが変わってきても、プロジェクトの本質(プロジェクトとは何か?)は変わらない。
・プロジェクト=GAP。プロジェクトマネジメント(PM)はそのGAPを埋める為のプロセスのこと。
|ーーーーーーーーー GAP ーーーーーーーーーー|
・[現在]→[問題]・[問題]・[問題]・[問題]・[問題]→[あるべき姿]
・[現在]→ ・[問題]・ ・[問題]・[問題]→[あるべき姿]
・[現在]→ ・[課題]・ ・[課題]・[課題]→[あるべき姿]
|ーーーーーーーーー スコープ ーーーーーーーーーー|
|ーーーーーーーーー WBS ーーーーーーーーーーーー|
|ーーーーーーーーー Backlog ーーーーーーーーーーー|
・ウォーターフォール型とアジャイル型
・やり方の違い。どちらが良い悪いと言うことでは無い
本日持って帰ってもらいたいこと(20:20:50~)
「プロジェクトマネジメントで重要な3つのこと」
・1. プロジェクトを計画する 2. 実行する 3. 目標と現実の差をリカバリする
<リスクマネジメント>
・リスクマネジメント→人を信用しない=人は評価しない→人の仕事を評価する
・人と平等に接しない。公平に接する
・GAPの幅=信頼の幅
・PMはGAPの幅をマネジメントする
・PMは3現主義(現地・現物・現状)
・ある地方都市のシステム会社との話しなど
・約束は信用できない→顧客の決裁権があるキーマンとやり取りできているかが大事か?
・リスクの底をしる→自分の考えるリスクよりもさらに最悪を想定できるか?。最悪を常に想定していれば最悪の事態にパニックにならずに済む
・PMは神経質なぐらいが丁度いい→プロジェクトの委託先が人員を引き上げても、開発者が急に辞めてもPMが倒れたとしてもプロジェクトが進むように考えるとかが必要か?
<クライシスマネジメント>
・リスクが発生したときに損害(被害)を最小限に抑えるようにマネジメントすること
全国規模の炎上事案の話し
・支持命令系統を1本化する
・全ての情報を1箇所に集約する
・やるべき事とやらなくていい事を明確にする
先生が最後に言った「プロジェクトマネージャーの役割は目標を達成する事。トラブルは潰す。潰して目標に向かって前に進む」「プロジェクトマネージャーはメンバーに、プロジェクトは必ず終わる事を伝える」を肝に命じてこれからの仕事に邁進したいと思いました。
佐藤先生と西馬さんのセッション後のトークもすごく良いので聴いてください。シン・ゴジラ観てみる。
オンラインで取り組む100のコロナショック対策
株式会社テンタス 小泉さん
・スポーツ選手のトレーニング動画→中川さんの動画はちょっと見てみます
Backlogとチョコレート工房
ママノチョコレート 江沢さん
・Slackの運用ルールは参考にしたい。今後新メンバーが増えた時も、メンバーの不安も無くなるし、受け入れ側の負担も少なくなる。
・SlackのタスクからBacklogのタスクの流れ→自分の所属先ではChatworkなので、Chatworkのタスク作成でBacklogタスク登録とかやりたい
初内製開発プロジェクトにおける初マネジメントのお話
北海道テレビ放送 三浦さん
・Udemyで Git, CI/CDを学んだ→Udemy探して見ます
どちらかと言うとAWSの環境構築が気になったので、後でリンクを見てみたいと思います。
・PMとして質問に答えられるように隙間時間で勉強。背景の技術も広く浅く
・チーム内で自己学習する雰囲気を醸成できた
楽屋トーク
Backlog World 2020 re:Union 運営委員会 メンバーさん & 天神放送局さん
一番Tweetしたで賞をいただきました。ありがとうございます。
最後に
業種、業態を超えた様々なプロジェクトマネジメントの事例を聴く事が出来て為になりました。もっと早く出会っていたら良かった。
迷ったらここに戻ってきたいと思います。