化粧品で「アレルギーテスト済」「低刺激」をPRしたい場合○○に気をつけよう
敏感肌の人が多いといわれる日本では「アレルギーテスト済」「刺激性テスト済」はPRポイントになります。ですがこれら安全性の表現については医薬品等適正広告基準や化粧品等の適正広告ガイドラインで細かく規制されているため注意が必要です。
安全性の保証にならないよう注意
化粧品では「アレルギーテスト済み」「ノンコメドジェニック」「皮膚刺激性テスト済」などの表記がされることがあります。
こうした表記は、アレルギー肌や敏感肌、肌が弱い人でも使えますよという安全性をアピールするために使われるものです。
表示することそのものは禁止されていませんが、安全性の保証にならないようにしなければなりません。
まず薬機法では安全性の保証につながる表現を禁止しています。
医薬品等適正広告基準では「3 効能効果、性能及び安全性関係」で次のとおりに規定しています。
次に、低刺激などの安全性の表現については「化粧品等の適正広告ガイドライン【2020年版】」に以下のように規定されています。
ガイドラインには「アレルギーテスト済」という言葉はでてきませんが、同様の扱いになります。
つまり次のの3要件を満たせばアレルギーテスト済も表示が可能です。
客観的に立証されている
安全性の保証につながらない
強調しない
デメリット表示も目立つ大きさで併記する
ガイドラインでは「アレルギーテスト済み」、「ノンコメドジェニックテスト済み」、「皮膚刺激性テスト済み」等の表現をおこなう場合、デメリット表示を目立つ大きさで併記することが必要とされています。
安全性の保証にならないために、デメリットも表記しましょうということです。
【デメリット表示の例】
・「全ての方にアレルギーが起こらないということではありません。」
・「全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。」
・「全ての方に皮膚刺激が発生しないということではありません。」
もっとも、「アレルギーテスト済」などの文言をキャッチフレーズに用いることは強調に当たるため、禁止されています。また「ノンコメド」等の語句のみを広告や表示に用いることも、消費者に対して効能効果に対する誤認を与えるため認められません。
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