世界各都市の持続可能な交通データを可視化したオンライン地図
case | 事例
世界中の都市との協力のもと、都市をより住みやすく、公平で持続可能なものにするための質の高い交通システムや政策ソリューションを計画・導入する非営利団体である「交通開発政策研究所(ITDP)」は、世界1,000以上の都市圏、40,000以上の自治体を対象に、持続可能な都市交通を計画する上で必要なデータを集約・可視化したオンライン・ダッシュボード「持続可能な都市交通アトラス」を公開した。
持続可能な都市交通アトラスは、人口密度、街区密度、自転車専用道路周辺人口、サービス施設周辺人口、カーフリーエリア周辺人口、高速道路から安全な場所に住む人口、頻繁な交通機関の近隣人口など既存のインフラと周辺人口を集計した9種類の持続可能なモビリティ指標を世界範囲で可視化したもので、このような方法で持続可能なモビリティをマッピングする世界初のツールとしている。
このツールは、政策立案者やプランナーから研究者までの専門家が、世界中の交通政策やプロジェクトを追跡し、改善するために、また、一般市民が使用するために設計されたものである。
insight | 知見
持続可能な交通に関わるインフラの「周辺」人口をどのように定義して集計しているのか詳しく解読していませんが、おおむね世界全体でプロットしているので、国際間の違いを視覚的に理解できるのはいいですね。
自転車交通などで欧州の都市をベンチマークする際に活用できそうです。データの間違いや漏れを継続的に修正してアップデートを続けて欲しいですね。