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豪パース市、まちの魅力を高める中小企業に助成

case | 事例

  • 豪パース都市圏のヴィンセント市では、「まちの中心部の魅力を高める」ことに対する中小企業への補助金を提供するプログラムを開始した。プログラムは、市の住宅街区や中心部のまち並みの魅力や機能性を高める改善を行う企業や不動産所有者を支援する。

  • 塗装や構造補修などのファサードの改修、造園、屋外ダイニング、パブリックアート、ブランディング、窓の改修などが対象として含まれる。補助金は最高5,000豪ドル(約50万円)まで交付されるが、申請者は補助金と同額を負担する(つまり1/2補助)。

  • 市長は「まちの中心部には、レストラン、屋台、小売店、コインランドリー、美容院、花屋など、さまざまな小規模ビジネスがあるが、魅力を高め、誰もが楽しめるより良い場所にすること」を望むとのこと。応募者は、応募前にヴィンセント市のプレイスプランナー(都市デザインやプレイスメーキングを通じて中心部を活性化させる責任者)との調整が必要。

insight | 知見

  • 記事ではヴィンセント市という初めて聞く名前が出てきていたので、調べてみると人口3万人程度だったことから、小さい町なのかと思ったら、パース都市圏はパース市を中心に30以上の自治体から成り立っていて、ヴィンセント市(3km四方程度)はパース市(5km四方程度)のすぐ北に位置して、人口もパース市より多く、我々が通常パースの中心部として認識している場所の一部のようです。

  • まちの魅力を高めるための塗装やアート、外観の改修に補助金を出すことも、まちに「プレイスプランナー」を設置していることも、都心をデザインによって活性化させる施策として参考になりそうですね。