マンチェスターのイノベーション地区がリニューアルし「Sister」として再始動
case|事例
マンチェスターのイノベーション地区「Sister」がリニューアルし第1期の拠点が9月27日にオープンした。かつてIDマンチェスターと呼ばれていたイノベーション地区でマンチェスター大学の旧北キャンパスに位置する。Sisterは、科学技術の中心地としてのマンチェスターの地位を高めることを目的としており、186,000㎡の商業スペースと1,500戸の住宅が含まれる。この地区の運営はマンチェスター大学とBruntwood Scitechが協働で行い、15年の計画で科学技術に対し17億ポンド(約3,240億円)の投資が行われる予定。すでに最初のテナントが決定しており、気候テック企業「Sustainable Ventures」が入居する。また、Sisterは、政府が資金を提供するグレーター・マンチェスター投資ゾーンの一部を形成しており、今後10年間で1.6億ポンド(約306億円)の公的な投資によって企業誘致が行われる。
マンチェスターだけでなく、ケンブリッジやオックスフォードのような大学都市では、投資家がスタートアップ企業と提携しやすい環境を整え始めている。現在、英国政府は公的サービスやインフラをアップグレードするために、民間投資を呼び込み続けようとしている。
insight|知見
日本のイノベーション地区を標榜している事例と比較して、投資規模が違いすぎてびっくりしました。英国が国をあげてイノベーション創出をしようとしているあらわれではないかと思います。
イノベーション地区というハコをつくるだけでなく、スタートアップ支援やイノベーション創出のような仕組みとそれに付随する投資が持続する事例が日本でも増えてほしいです。