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マンチェスターは自動車依存度の低い新たなブランフィールド開発を計画

case|事例

マンチェスター市は東部のホルトシティに新たなブラウンフィールド開発を計画しており、地域との協議を開始する。対象地は都心とエティハドスタジアムの間に位置しており、敷地面積30haの大規模開発になる見込み。今回の開発は、都心とスタジアム周辺というマンチェスター経済の要所を繋ぎ、マンチェスター東部の長期的な再生を牽引することが期待されている。

この開発は新たな文化施設や質の高い緑地、商業スペース、アフォーダブル住宅などを含む複合型の開発になる予定で、自動車への依存度を低くすることとデジタル技術を都市再生に組み込むことが特徴となっている。デジタル技術の活用においては公共サービスへの効率的で近代的な方法でのアクセスを確立することを目的にしており、交通、ゴミ収集、ヘルスケア、ソーシャルケアなどのサービスの改善が図られる。

計画の概要は以下の通り。

  • 4,500戸の新規住宅の提供(アフォーダブル住宅をはじめとし、様々な契約タイプや住宅タイプを提供し住宅提供の多様さを確保する。)

  • 6haの新たな緑地整備(森林再生を含む。)

  • 若者が安全に年中屋外で遊べる1kmのプレイリンク

  • 1,500人の新たな雇用創出と新たな商業、文化、コミュニティースぺ0スの開発

  • 自動車依存の低い環境の創出(安全な歩行・自転車環境を創出し、新たなモビリティハブを整備する。)

insight|知見

  • 九大箱崎キャンパス跡地開発と開発面積や周辺環境が似ている事例なので、開発の進捗や開発後の街の状況の比較対象になる事例ではないかと思います。

  • 大規模開発のだいたいすべての事例で緑地とモビリティハブが出てくるようになった気がします。温暖化などの影響で環境共生型の開発ニーズが高まっているためだと思いますが、どういう設計思想でデザインされているのか現地で見てみたいですね。