デトロイトは高齢者や障害者の移動制約問題を解決するため自動運転シャトルの実証に取り組む
case|事例
デトロイト市のモビリティイノベーション局は、2024年に移動制約問題を自動運転技術で解決することを目指した実証を開始する。実証実験では、移動制約が特に強い65歳以上の高齢者と障害者を対象に、自動運転で自宅と目的地を結ぶシャトルサービスを提供する。利用者は、スマホアプリかweb、電話で予約して利用する。利用にかかる料金は無料。ルートや車両、自動運転レベルなどの詳細はまだ発表されていない。2023年秋ごろから運行試験とアプリ開発が着手され、2024年春ごろからのサービス実証を予定している。今回の実証では地域住民のニーズや安全性への要請などを深く理解するために、地域との対話を重視している。
自動運転によるシャトルサービの提供によって、自宅と地元商店、医療施設、職場などが直接結ばれることで、特に運転免許を取得できなず日ごろの移動で支援を必要とする一部の障害者の自立を促す機会になると期待されている。
insight|知見
自動運転を社会全体に普及させようと思うと結構な時間がかかりそうですが、ターゲットを絞ることで解くべき課題や提供すべきサービスがより明確になるため、自動運転技術による社会課題解決がより身近になりそうですね。(社会実装自体はあくまでも部分的ですけども)
また、ターゲットや解くべき社会課題が明確に定義されることで効果や社会的なインパクトも測りやすくなるように思います。