英WECAは自然回復を促進するためのオープンデータポータルを構築
case|事例
ウェストオブイングランド合同行政機構(WECA)は、Opendatasoftと協働して、環境改善に焦点を当てたオープンデータポータルを構築した。WECAは2017年に設立され、バースやノースイーストサマセット、ブリストルなどを管轄している。
今回構築されたオープンデータポータルは、Local Natural Recovery Strategy(LNRS:地域自然回復戦略)と相互に連携し、利害関係者を巻き込みながら改善を進めるためのツールキットとなっている。農家や土地所有者、地方自治体、企業、市民などが閲覧することが可能で、自然を回復させるための効果的な行動をとるために役立つデータや情報を提供する。オープンデータポータルには、構成自治体などから集められた90種のデータが格納されている。また建物のエネルギー効率や緑へのアクセシビリティ、花粉媒介プロジェクトの状況なども可視化される。幅広く自然回復に関するデータや情報を提供することで、透明性を高めること、地域の経済力を可視化し投資を呼び込むこと、ネットゼロへの移行を促進させること、自然の回復を加速させることなどが期待されている。
insight|知見
地図によるデータの可視化は直観的に理解ができるので、日本でもっと普及してほしいですね。ツールキットを触ってみましたが、果樹園の範囲や森林の範囲、草原の範囲など、緑地も細かくデータ化されていて面白いです。