![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143158299/rectangle_large_type_2_5939a0b01021bba5c2d264bd191cb139.png?width=1200)
カンザスシティのロックアイランド鉄道橋はエンターテイメント施設に変身
case | 事例
アメリカ中西部のミズーリ州カンザスシティでは、1世紀以上の歴史を持つロックアイランド鉄道橋を新しいエンターテイメント施設へと創り変えており、この夏にアメリカ初の鉄道橋上の複合的な商業・娯楽地区となる。カンザスシティは2022年にこの橋の所有権を取得し、新たなトレイル・ネットワークをつなげ、官民パートナーシップを通じてカンザス・ウォーターフロントを活性化させているところだ。
ロックアイランド鉄道橋施設へのアクセスが整備され、鉄道橋上の施設は2階建ての建築物へと創り変えられているが、持続可能性を重視する観点から、中央アメリカ地域協議会(MARC)のサステナブル・プレイス計画(PSP)の一つのプロジェクトとして位置付け、既存の構造物を再利用する形で、旧線路を活用するなど、細部に持続可能性の原則を創造的に取り入れている。
オープン時には、イベントスペース、バー、レストラン、トレイルが稼働する予定であるが、現段階でもファーマーズ・マーケット、ボート・クラブのボートハウス、カヤックの発着ドック、橋からハイビー・アリーナまでのジップラインなどが構想され、地域の活性化の起爆剤になろうとしている。
insight | 知見
面白い開発ですね。先日のハイラインの記事にもいくつか事例がありましたが、使われなくなった老朽化したインフラを題材に、官民が連携し、持続可能な視点を取り入れて、現在のニーズに合わせて商業的に創り変えるのは、地域の活性化の一つの確立された進め方だと思います。
福岡市では都心の春吉橋の架け替えに際して造られた迂回路をにぎわい空間として利用するようになりましたが、広場的な利用に限らず都心のリバーフロントにはまだまだ色んな新しい発想で取り組めるネタがあるのではないかと、上の記事のような尖った開発を見ると考えてしまいます。