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植物造形ワークショップで出来ること

ワークショップの定義は「参加型研究集会」です。私は参加者にはいつも能動的に取り組んでいただけるように、サポートしています。2021年にドイツ留学帰国後、横浜、丹沢、山梨、広島、長野と場所季節に応じて「植物のワークショップ」を開催してきました。それは他人から見れば、セミナーだったり、レッスンだったり、という形態の時間だったかもしれませんが、私は「ワークショップであること」にこだわっています。特徴としては、私のワークショップには明確な’ 見本 ’を用意していません。クリスマスリースのワークショップでは仕上がりの大きさイメージとしてシンプルなリースを飾っていますが、みなさん全く違う作品となります。これは能動的に「自分」を駆使して「自分の作品」と向かい合う姿勢でいるからです。自分が作り出すもの、それは自分の一部になると思います。頭の中で考えていることは、外に出して’ 表現 'という形で具現化ないしは、可視化しない限りは、誰にも知られることはありません。多くの場合、自分でも知らなかったものを見ることになります。「見えないものを形にする」は、人が生活していく中で大事なことです。創造力です。クリエイティヴです。たくさんの壁を乗り越えていくために必要な力です。壁が見えたら、
全壊しますか?
少しだけ壊しますか?
穴を開けますか?
階段を取り付けますか?
高跳び棒を使いますか?
人の肩を借りますか?
その壁に絵でも飾ってしばらくお休みしますか?
そういう選択がたくさんあった方がいいかな、と思います。
それから選択の中から選ぶという決断の力も必要ですね。
決めたことを遂行していく知恵も必要ですね。

困った時に植物をあらゆる角度から見ます。
自信がない時に植物を離れた場所から見ます。
誰かを傷つけてしまったかもしれない時、植物の表面を見ます。
新しいことにチャレンジしようとする時、植物の線を見ます。
怒りがおさまらない時、風に揺れている植物を見ます。
寂しい時は植物の色を見ます。
悲しい時も植物の色を見ます。
喜んでいる時も植物の色を見ます。

そういうことを整理して足したり引いたり削ぎ落としたり、
クリエイティブに造形していきましょう。
造形はごちゃごちゃに絡まった糸を解く作業です。
構成していきます。
造形の過程には技術が必要です、理論も知っておくべきでしょう。
それが知恵となり決断力となります。
しかし、何よりも大事なのは観察です。
まずは、植物観察をしましょう。
何が見えますか?
何を感じましたか?
何を思い出しましたか?
表現しましょう。
創造しましょう。
その時間は、生活の助けになると思います。
私は道標となる理論や知恵となる技術で造形のサポートをします。
植物が師匠で、私はみなさんのサポート役です。





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