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検証のやり方② 損切りについて

エントリーについては前回の記事を読んで下さい。今回は損切り位置の決め方についてまとめました。

損切り位置の決め方

よく本などに書いてある損切り位置として“ダウ理論が崩れる位置に損切りを置く”というのがあります。上昇トレンドなら最後の押し安値を割ったら上昇トレンドの終了となるためその押し安値の位置に損切りを置く。下降トレンドなら最後の戻り高値を超えたら下降トレンドの終了のためそこに損切りを置くという考え方です。わかりやすいですよね。さて、押し安値や戻り高値の位置をすぐに把握できますか?また、毎回同じ基準で押し安値、戻り高値を決められますか?

下のチャートを見て下さい
もし紫のトレンドライン抜け(赤矢印)でロングエントリーしたとして、損切りは①から⑤のどこに置きますか?(押し安値をどこと見ますか?)

正解は



どこでもOK

ただし、毎回同じ基準で損切りを決めていればです。
今日は①を損切り位置にしたけど、一週間後にリプレイしたら④を損切り位置にしていたなどはダメです❌ 

ここでも再現性が大事です!同じチャートを見たときに必ず同じところに損切りがおけるような条件を設定しましょう☝️

どうすれば同じ条件のところに損切り位置を置けるようになるのか?
一番簡単な方法はインジケーターを使うことです。今回はトレーディングビューで使える3つのインジケーターを紹介します。

1. ZigZag++
これは波を表示してくれるものになります。このインジケーターで表示される波の安値③または①を損切り位置にする。もしダウ理論を根拠にする場合は現時点で直近高値を抜いていないため③は押し安値ではなく①が直近の押し安値になります。

ZigZag


2. Pivot High Low Points
左右のバー数本(ここでは5本)の中で一番高いまたは安い値のバーに印がつくインジケーター。エントリー足の直近安値の緑三角印がある④を損切り位置にする。この場合は先ほどのインジよりも小さい波を見ています③の次の赤矢頭を高値とみて、その高値を抜けたので、高値の起点となる安値の④を押し安値と見ています。

Pivot High Low Points


3. Protected Highs & Lows
簡単に言うとダウ理論の転換点を見つけることができるインジケーター。ここでは1のインジと同じ波をみています。
エントリーした赤矢印の時点で下に出ている赤い線を割ると上昇トレンドの終了と見ることができます。①を損切り位置とする。

Protected Highs & Lows

このように損切り位置はどのような条件で置くかによって変わってきます。
だからこそ、自分がトレードする時は必ず同じ条件で損切り位置を決めるようにしてください。何度も言っていますが、再現性が大事です。

このインジケーターはnoriさんが詳しく説明されているので気になる方はこちらを↓

バルサラの破産確率

なぜ再現性が大事かをバルサラの破産確率で説明します。詳しく知りたい方はググってください。ここでは簡単に、その中の一つを例にします。勝率6割、リスクリワード1:1の手法では破産確率は0。勝率5割、リスクリワード1:1の手法だと99.5%の確率で破産となることを覚えて下さい。もし、この勝率6割の手法を使う場合、10回のトレードの内6回は勝ち、4回は損切りに合うことになります。でも10回のうち1回だけルール外のトレードをして本来は利確だったのに損切りしたとします。そうすると、勝率5割の手法になってしまいますよね。これでは破産してしまいます。つまり、再現性が低い方法でトレードしてしまうと勝率にブレが生じ、お金が減るのです。
勝率が5割なのに破産するのはなぜか?それはトレードするたびにスプレッド分を証券会社に手数料として払っているからです。

再現性とは

再現性には検証における再現性と検証とリアルトレードでの再現性の2つがあると考えられます。

1. 検証における再現性

これは動いているチャートの検証を2回やった時に全く同じエントリー、決済ができるかです。ここが違う場合はエントリーまたは決済条件の言語化が上手くいってない可能性が高いので、条件の見直しを行いましょう。

2. 検証とリアルトレードでの再現性

1の検証の再現性が確認できたら、次は検証通りにリアルトレードができるかを確認します。最初は小ロットでトレードします。検証では勝率がいいのにリアルトレードでは勝てない場合、その手法が自分の生活に合っていない可能性があります。例えば検証は時間をかけて集中してやっていたが、リアルトレードは仕事や家事の合間にやっていてついミスが多くなる。トレードルールが複雑でルール通りのトレードが難しい。最初に設定した損切りに近くなると損したくない気持ちから損切り位置をずらす、または利益を伸ばせず早めに利確してしまう(プロスペクト理論)などです。
自分生活リズムとどのようにFXをしていきたいかで、スキャが向いているのか、デイトレなのか、スイングなのかは変わってくると思うので、いろいろ試してみて自分に合った手法を見つけていくのがよいと思います。

やってはいけないこと

最後に初心者がらよくやりがちなやってはいけない事を書きたいと思います
・他人のポジションを気にする
・他人の利確や損切り位置での決済

Xで参考にしているトレーダーさんのポジションや決済位置は気になると思います。でも、その人と全く同じ条件でエントリーしてますか?答えがYesなら参考にしていいと思います。違うなら他人のトレードは気にしてはいけません❌その人とは見ているものが違うのです。
・ルール外のトレード
バルサラの破産確率でもみたように、検証と違う事をするといつまでもお金が増えません!ルールは絶対守りましょう!途中利確や損切りはダメです。


ここまでお読みいただきありがとうございます。
次回は利確位置の決め方についてと私が使っている決済条件について書こうと思います☺️

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