「灰かぶりの女王」作詞とかの話
2020年8月28日、ワガハイのVtuber活動において初めてのオリジナル曲「灰かぶりの女王」が投稿さ…………いや初めてでは無いな
えーーYouTube初投稿のオリジナル曲……いやそれも違うな
ワガハイが初めて作詞したオリジナル曲……も違うな………
おい!!!!ワガハイが魂を込めて作詞したオリジナル曲における初めてを全て「柑橘系の飴で舌がびりつく」に奪い取られておるのじゃが!?!?!??!?!?
おかしいじゃろ!!!!
閑話休題。
2020年8月28日にオリジナル曲「灰かぶりの女王」がYouTubeに投稿された。
作編曲は中迫酒菜さん。
数多の楽器を華麗に弾きこなしとんでもないスピードで作曲をする本当にヤバい人……いやとても凄いお方じゃ!
なんとなく「あまり賑やかではなくて、落ち着いていて、少し翳りのある曲を歌いたい」という構想があり、そのようにお願いした。
打ち込みではなく、沢山の方にご協力して頂いて、楽器も生演奏…と言えば良いのか、大変豪華に曲を作り上げてくださった。
あとMIXも………ほんと…もう…頭が上がらん…
素敵な曲をありがとうございました……!!!
さて今回ワガハイは作詞と歌、コーラスを担当させてもらったのじゃが、
作詞はどうする?と言う話になった時、テーマも何も決まっておらん癖に
「ワガハイがやります!!!!!」
と声高に宣言した。
ガッツリキャラクターソング!という感じにはしたくないが、自分の心の中にある何かを歌いたい、であれば自分でしか作詞はできないと考えたからじゃ。
それから、身近に羽子田チカという存在が居たのも大きいかもしれない。
近くで彼女が歌に乗せて「羽子田チカ」を作り上げ己の足で進んでいく所を応援し、はねっこ達と共に楽しんできた。
自分に曲が貰えるという機会が来た時に、彼女の姿が頭を過ぎったのは言うまでもない。
ワガハイも彼女のように「ライザ・フォン・ガルファンゼール16世」という自分と向き合いたくなった……のはここだけの話にしておいてくれ!
書いてて恥ずかしいな!
「手助けをして欲しい」というワガハイの叫びに彼女が頭を縦に振ってくれたのは本当に本当に心強かった…!
ワガハイの事をよく知っていて、自分の心と向き合うことの出来る友が居てくれて本当に良かった。彼女なくしてこの曲は完成しなかった。
さて作詞をすることが決まったのは良いものの「テーマが決まらん…………阿呆か???ワガハイ………」
と頭を抱えておったワガハイ。
「まずはへーかの好きなものを書き出していきましょう!」
というチカの言葉に従い、好きなものを書き出すところから作詞はスタートした。
好きなもの…
食べる事、自然の中を散歩する事
花を愛でる事
宝石や煌びやかな物を眺める事
フカフカのベッド
可愛いお菓子
白いレース
淡い色のワンピース
ワガハイの中にはどうしようもなく少女がいた。
好きなものとは言うものの、「憧れ」と言った方が近い程に、殆どこれらを経験した事はなかった。
経験出来なかった訳ではないのじゃが……
では何故?
敢えて手を伸ばさなかったのか
自分は過去、何を抱えて生きてきたのか
今は何を考え生きているのか
その辺りに焦点を当てて歌詞を作った。
過去に夢見たもの
見失った憧れと
他人の可能性を奪い生きている事実
自分が成すべき事や責任
それでもなお捨てきれない夢
………の様な!!な!!!!!
そんな感じのことを!!!!!!!!!!!!考えて作ったのじゃが!!!!!!
あっ恥ずかしくなってきた……………
チカの力を借り尻を叩かれ、時々宮橋に褒めて伸ばしてもらいつつ、中迫さんの「へーかこれ音と文字数合わなくないですか?」という激励を聞きながらそんなこんなで歌詞は完成した。
さて話は変わるが、タイトルの「灰かぶりの女王」
ワガハイは「女王」ではない。
様々な姿や性別になれるとは言え、元の性別はもちろん女であるのじゃが、
王として、1人の心ある魔族として「女の王」であるように見られることをワガハイは良しとしない。
まあ魔界は力isパワーの世界故女だ男だであれこれ言う奴は滅多におらんのじゃが…
それでも敢えてタイトルに「女王」を入れたのは、ワガハイの中には確かに少女が居て、花の冠を被り、可愛いものに囲まれながら、「自分がこの理想と憧れを体現した女王だ!」と言って憚らぬからであった。
白と黒の間で迷いながら灰をかぶり、自分は少女ではない、責を果たさねばならないと独り泣き喚いて居るのが自分自身であった。
歌詞の一番最後
『灰を抱き歩む』
は一番最初に決まったフレーズで、いちばんのお気に入りじゃ。
今は少しばかりの罪悪感に髪を引かれながら、好きな物を食べ、あいた時間に散歩をして、時々白いレースのワンピースを着て、あるがままの自分を過ごしている。