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【翻訳】あなたはAハイボードをうまくプレイ出来ていない【SauloCosta#2】



ブラジルのトッププレイヤーであるSauloCostaのnewsletterからの翻訳になります。ニュースレターの日本語翻訳をnoteにアップして公開していいかDMをしたところ本人の承諾を得ることが出来たため、このような形で公開させて頂いております。

誰しもが知る鉄強プレイヤーのニュースレターを、このような形で公開出来る事に感謝します




誰もが持っているが、ほとんど誰もエクスプロイトしていないリークを発見しよう


さっそく内容に入るが、今回は数値が多い。だが、それがあなたにとって役立つだろう。今回は「Aハイボード」について話そう。

AハイボードはNLHEで最も重要なボードだ。その理由は、これらのボードが最も頻繁に登場するからだ。全フロップの21.7%がAハイフロップであり、2番目に多いのがKハイボードで、全ボードの18.3%を占める。

それならば、プロはこれらのボードを優先して学習し、その結果、少なくとも他のボードテクスチャと比較してAハイボードでのパフォーマンスが高くなると思うだろう。だが実際にはそうなっていない。ポピュレーションの傾向を研究してみると、AハイボードにおけるGTOのスタッツとミドルステークスのレギュラーのスタッツを比較すると、次のような多くのリークが見られる:

  • IPでのCbetが多すぎる。ソルバーがAハイのボードを全て集計すると60%の頻度でCbetしているが - ミッドステークスのREGは70%の頻度でCbetしている;

  • SRPではOOPでのベットが少なすぎる。ソルバーはSB対BBのすべてのAハイボードで約66%の頻度でCベットしているが、REGは59%しかCbetしていない。

  • Cbetに対するOOPでのフォールドが多すぎる。Aハイボードで1.2倍のフロップCbetに直面した場合、ソルバーは59%フォールドするが、REGは65%フォールドしている;

  • 3bpのIPでフォールドしすぎる。OOPからの30%フロップCbetに対してソルバーは27%フォールドするが、REGは33%フォールドする。

まだまだある。このリストは長い。

これらの数字から、私は必ずしも、これらのボードでソルバー頻度を達成することを目標にすべきだと言っているわけではない。おそらく、GTOに対するこれらの乖離のいくつかは、むしろプレイヤー間で有効なアジャストになっている可能性がある。たとえば、Aハイボードでの大きなベットに対してオーバーフォールドすることは、長期的には正しい選択かもしれない。なぜなら、多くの人がそのようなプレーでブラフを欠いていることが多いからだ。

しかし一方で、これらの傾向の一部はプレイヤープールにナチュラルエクスプロイトされている可能性もある。Aハイボードの3bpで小さなCベットに対してオーバーフォールドするのは実際に問題だ。というのも、多くの人がその状況で全レンジを使って33%のサイズでCbetをしすぎる傾向があるからだ。相手がベットしすぎていて、自分がフォールドしすぎている場合、どうなるか分かるだろうか?相手にお金を渡していることになる。

今週の最初のアドバイスはこれだ:自分の勝率に最も影響を与えるボードの勉強を優先しよう。モノトーンのテクスチャや低いコネクテッドボードのシミュレーションを眺めるのに時間を使うのはやめたほうがいい。そうしたテクスチャの戦略は確かに難しいかもしれないが、発生頻度が低すぎて貴重な時間を割く価値がない。

ハイカードのボード(J+)、レインボーとツートーンは、このゲームで起こりうるフロップの64%(!)を占めている。勉強時間を最も重要な状況に集中させれば、勉強の効率を最大限に高め、研究時間をより多くの勝率に変えることができる。


Tips#1 モノトーンではないハイカードボードを優先的に勉強する


では、2つ目のアドバイスだが、Aハイボードにおける一般的なリーク(あなたを含めた多くのプレイヤーが持つ傾向)を逆算して、それを相手に対するエクスプロイトに変えてほしい。Aハイボードで見られるREGプレイヤーの主な傾向は以下の2つだ:

  1. 他のテクスチャに比べてブラフが少ない

  2. 他のテクスチャに比べてフォールドが多い

この文脈では、多くのプレイヤーが良いアジャストをしていると言える。おそらく、多くの人が自分自身の「Aハイボードで十分にブラフできない」というリークを相手にも投影し、それによってアグレッションを受けたときにオーバーフォールドしてしまうのだろう。

では、この傾向を利用して利益を上げるために、あなたは何をすべきだろうか?

まあ、言いたいことは分かるだろう。私のコンテンツを見たことがあるなら、これは新しいニュースじゃないはずだ。

迷わず撃て。行動に移せ。バレルをぶっ放せ。相手を試してみろ。「ベット」ボタンをクリックするんだ。

ここでのポイントは、Aハイボードでのブラフは時に直感に反することが多いという事だ。特に、よりディスコネクトしたテクスチャではそうだ。これがAハイボードのもう一つの重要な要素だ――他のハイカードに比べてディスコネクトしたAハイボードの組み合わせが圧倒的に多い。これは、遠く離れたカードの組み合わせがAハイの場合に最も多くなるからだ。

ディスコネクトしたAハイのテクスチャでは、しばしばほとんど価値のないようなハンドで、しかもかなり大きな金額をブラフしなければならないことがある。例えば、BTN対BBでAs9d2c6hのボードにJ5ccでポットオーバーベットする、みたいな事である。これは実際にGTO的なプレイである。

さて、これらのボードが最も一般的であることを覚えているだろうか?最も発生頻度が高いボードでミスプレイをする余裕などないのだ。

また、プリフロップのオープニングレンジは通常Axが多いことも理解しておくべきだ。例えば、BTNのRFIレンジにはAxの組み合わせが32%も含まれている。つまり、Aハイボードではバリューハンドを持っていることが多く、そのハンドでバリューを得たい状況もよく訪れる。ただ、現状ではそのボードで十分にブラフできておらず、アグレッションに対してオーバーフォールドする相手に(正しく)エクスプロイトされている可能性が高い。

ゲームで最も一般的なテクスチャーをアンダーブラフにすることは避けたい。あなたのレンジにはコールされることを期待するバリューハンドが大量に含まれているのに、対戦相手はオーバーフォールドによってあなたを搾取している。このような状況では適切なブラフを見つけなければならず、そうでなければあなたの戦略は損していることになる。


Tips#2 Axハイボードで利益的なブラフについて学ぶ


このメッセージがしっかり伝わっていればいい。Aハイボードの勉強を優先して、あなたのステークスの他の誰も見つけられていないブラフを見つけられるようになってほしい。そこで、オーバーフォールドするプレイヤーたちから利益を得られるはずだ。

ブラフを増やすというテーマについて、もっと積極的なアクションを見つけるきっかけになると思うチャンネルの動画を2つ選んだ。ぜひ見てほしい。



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