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【翻訳】FOBP(Fear Of the Bloated Pots:大きなポットへの恐怖)の克服〜大きなポットを作り、上手くプレイする
Run It Once(RIO)を主宰するPhil Galfondの2023年9月26日のニュースレターの翻訳になります。
https://newsletter.philgalfond.com/p/conquering-fobp
有料記事として投稿してありますが、有料部分には何も書かれていません。
本文は全て無料で読むことが出来ます。
ヒューは8♣️7♣️ のような手札での3ベット「ブラフ」を好まない。
彼と話して、この真相に迫ろう。
「ヒュー、プリフロップチャートを見たことがあるよね?」
”はい”
「でも8♣️7♣️で3ベットしたくないんだよね、どうして?」
”そうだね...プレイヤーは僕の3ベットに対して十分にフォールドしてくれないし、コールダウンしすぎるんだ”
「なるほど、ではバリュー3ベットレンジを広げるのですか?例えばA♣️J❤️みたいなハンドで」
”いいえ”
「そうしたいとは思ってる?」
”うん、わかった”
「本当に?」
”いいえ”
さて、これを読んでいる皆さんの多くは、十分に広い3ベットレンジを含む良いプリフロップ戦略をすでに実行していると思いますが、だからといってヒューの問題があなたに当てはまらないわけではありません。
あなたの問題を解決する前に、ヒューの問題を解決していきましょう。
「ヒュー・・・あなたは3ベットポットがうまくいかないと感じているようですね。何がうまくいかないと思いますか?」
"AKを3ベットしてフロップがK96になった時、自分が負けない限り何もアクションが起きない"
(AKとQQ+しか3ベットしないからだ、と私は思う
)
”A❤️K♠️で3ベットしてフロップがT❤️9♣️6♣️、いつもポットを取られる。”
「そこでA❤️K♠️ でチェックしてもQ❤️Q♦️ をベットするからですか?」
"Yeah"
そうだね。
ヒューが3ベットレンジを広げないのは、対戦相手が頻繁にコールするからではない。それは彼自身が信じ込んでいる言い訳だ。
ポーカーの論理は厄介なものだ。
このゲームは非常に複雑で、悪用される可能性があまりにも大きいため、最も賢いプレーヤーでさえ自分自身を欺いてしまう。
では、なぜ大きなポットを作るのが好きではないのですか?
すみません・・・ヒューのことです。
なぜヒューは3ベットレンジを広げたがらないのか?
私は3つの明確な理由があると思う
①彼は3ベットポットでうまくプレイできていない。
②プリフロップのレンジが貧弱である。
そして最も重要なのは
③大きなポットが苦手で、すごく良い手がないと怖くてプレイできない。
言い訳
私たちは、より自分が耳心地が良いと感じる言い訳を考え出すことに長けている。
ヒューの論理は簡単に破れる。あなたならもっと信じられるかもしれない。
しかし、同じパターンがあなたのゲームのどこかで起こっている可能性が高い。ある特定のハンドで巨大なポットを構築することを敬遠し、あなたのレンジがアンバランスなままとなり、そのようなスポットがあなたにとって必要以上に悪い結果となる。
一般的に言って、あなたのスキルレベルが高ければ高いほど、対戦相手のスキルレベルも高くなります。つまり、あなたのアンバランスさは、できればヒューのアンバランスさほど目立たないことが望ましいが、対戦相手に気づかれ、調整される可能性があるということだ。
肥大化したポット(Bloated Pots)
ビッグポットで苦戦する主な理由の一つは、恐怖心以外に、シングルレイズドポットを基準に「スタッキング・オフ・ハンド」(訳者注:オールインまで行ってもいいと思うようなハンド)を判断してしまうことである。
プリフロップでポットが膨れ上がれば、確かにレンジは強くなる。しかし、あなたはスタックを入れるために、もはやトップ2ペアを探している場合ではない。
2,3回のミドルサイズのベットでスタックは全て入り切ってしますのだから。
苦戦するもう一つの理由は、3ベットポットの経験が少ないことです!
もしあなたがニットで3ベットし、3ベットをタイトにコールしているなら、3ベットポットではより不愉快になるでしょう。それは、いつまでもそうなります。
もしあなたがそうなら、このバカバカしく聞こえるが正確な言葉を書き留め、じっと見つめ、覚えておいてほしい:
大きいポットはただ大きいだけで小さいポットと何も変わらない
アクションによってレンジが狭くなる。これはどのポットでも同じである。
SPRが変わることもあり、フロップでの低いSPRでのプレイに慣れていない場合は、慣れるまでもっと勉強が必要かもしれない。
50%ポットのリバーベットはビッグポットでもスモールポットでも同じように機能する。
それではどうするべきなのか
あなたへの明確なアドバイスは、いろいろなことによるだろう。主に、これは非常に特殊な状況(4ベットのポット)で出てくるのか、それともポットが大きくなるたびに出てくるのか?
とりあえず、ヒューにアドバイスをしてみよう。
ステップ1:自分のバンクロールと気持ちのゆとりのレベルに合ったステークスでプレーする。
明らか?そうかもしれない。
しかし、多くの人は前者に注目し、後者には目を向けない。
もしあなたのバンクロールが、あるステークスでの分散に対応できるほど大きいとしても、それは必ずしもあなたがその分散に対応できると言うことにはなりません。
ステークスアップする際には、今日説明したような理由で実行力が悪化し、隠れたEV損失がたくさんあります。
ステップ2:3ベットポットを勉強する
あるスポットを研究すればするほど、そのスポットが登場したときに、より安心し、自信を持てるようになる。
もしあなたが、"そうか、そうなんだ-ゲーム全体を研究すべきだ "と考えているなら、自分の感情によってパフォーマンスが低下している部分に特別な注意を払うべきだと言っているのだ*。
*ごく稀にしか出てこないようなスポットであれば、おそらくそれを優先する価値があるほどのROIは見込めないだろう。
苦手なスポットの戦略に慣れ親しむことで、複合的な効果を得ることが出来る。
そのスポットに関する知識が増えるだけでなく、より快適になり、その知識をさらにうまく実行できるようになる。
どのように勉強すればいいのでしょうか?
普段やっているすべての方法!
トレーニングビデオ、コーチ、ハンドレビュー、ソルバーワーク、仲間。
どれが正しいということはありません。とにかく飛び込んで、慣れてください!
ステップ3:適切な3ベットを始める
勉強以上のことをしなければならない。実戦での練習が必要なのだ!
「準備ができた」と感じる前であっても、より多くの手を3ベットすることで、より多くの練習をすることができ、より多くの3ベットポットの手を復習し、勉強することができます。
より多くの経験を積み、本当に活用するために、あなたのニットとしてのイメージが無くなる前に、広すぎるレンジで3ベットをしてもいいかもしれない!
この練習をするためにステークスを下げてもいい。
被曝療法
ここで、あなたが恐れていることに慣れるための楽しい方法を紹介しよう。
例えば、ターンやリバーで十分なCbetをしないことがあなたのリークとしよう。
ステークスレベルを1-3下げて、文字通り毎ターン、毎リバーCbetしよう。
そうすることで、あなたはアクションに慣れることができ、人々がどのように反応するかを見ることができる。
私たちはよく、私たちがアグレッシブになっているのを見れば、人々は必ずコールダウンしてくる、とか、特定のリバーでは人々は決してフォールドしない、などと自分に言い聞かせる。
これは、怖いことをすることから自分を守るために思いついた言い訳だ。試してみることで、見えてくることがある!
確かに、低いステークスの人々の反応は、あなたのいつもの対戦相手がすることを正確に再現しないのかもしれない。
だが、それでもあなたの目が覚めてくれることを期待している。
まとめ
この記事を読んで、あなた自身に思い当たることはありましたか?
世界で最も優秀で経験豊富なプレイヤーたちは、この種の感情的なハードルに対処している。
自分にはないと思っているなら、考え直してほしい。
その第一歩は、自分が感情的なリークを抱えていることを認識することなのだ。
P.S.さらに無料の戦略をお望みなら、Run It Onceで3つの無料トレーニングビデオを提供しています。
また来週!
了
記事は以上になります。
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