【研究】3BPのSB vs BTNとBB vs BTN。Cbet戦略はどう違うんじゃ?②〜フロップテクスチャーによる戦略の変化〜
前回の記事『【研究】3BPのSB vs BTNとBB vs BTN。Cbet戦略はどう違うんじゃ?①〜レンジの比較〜』の続きになります。
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今回はフロップのボードテクスチャーによるOOPからの戦略の変化を見ていきましょう
GTOWizardのフロップ集合分析のソート機能が非常に使いやすいのでそちらを見ていきます。使うソリューションは前回同様50NLSimpleです
①ハイカードごとの比較
ハイカードが8以下のボード
・8ハイ以下のボードでは2ハイボード(222のみ)を除きチェック頻度に大きな差は見当たりません。
・Cbetを行う場合に使うサイズは大きく違いが出ており、BBがCbetを行う場合半数程度を33%の小さいサイズが使われており、SBの場合Cbetを行う際は66%サイズが多く使われています。
・フロップ全体ではBBのCbetは66%サイズを選択されることが多いことに矛盾しているようですが、BBのプリフロップレンジではハイカード2枚系を多くcallレンジに残し、ミドルのスーコネやブロードウェイ1枚+ミドルorローのスーテッドハンドを高頻度で3bet(merged range)していることから、ハイカード8以下のボードでもSB3betレンジに比べ、ヒット+1オーバー(+BDFD)のような形でボードに絡むハンドのコンボ数が多くノーヒット系のオフスートのハイカード2枚のようなハンドが少ないからかと予測します。
ハイカードが9以上のボード
・BBの方がSBよりも高頻度でチェックを行う事が顕著に現れており、特にKハイ、Jハイ、Tハイボードでは大きな差が見て取れます。
・BBがAハイ、Kハイ(Qハイ)ボードで66%サイズのCbetを行う頻度が増えており実数の多い(出現頻度の高い)A,K,Qハイボードのチェック頻度と高いサイズのCbet頻度の差が全体の頻度を比較したときの違いとなっている。と、理解できます。
②スートごとの比較
続いてレインボー、ツートーン、モノトーンの比較を見ていきます
・モノトーンボードのチェック頻度の高さが目立ちますね。簡易戦略としてレンジチェックを採用されている方も多いのでは無いでしょうか。
・レインボーボードの戦略よりもツートーンやモノトーンボードの戦略に違いが多いのかな?程度でEQ ,EQR,EVの比較も眺めたのですが深掘りしてもそんなに得られるものが無さそうなので次の比較にいきましょう。
③ぺアードボードか否かの比較
・チェック頻度の差が最も大きくなるのはトリプスボードであることがわかりました。
④コネクテッドネスによる比較
・こちらの比較からも多くの情報を得ることが出来ませんでした。
今までに分かった傾向以上の情報は見えてきません。
②、③、④の比較を見るとチェック頻度が増えるのと同時に頻度が減るのは33%サイズであり、66%サイズのCbetの頻度はあまり変わらない事が見て取れます(なんならモノトーンボードとディスコネクテッドボードは高いサイズの頻度が増えている)
おまけ。トリプスボード比較
最後にトリプスボード13種の比較をしてヒューリスティクスを構築し、第二回目の記事を締めようと思います。
・全体感
・SRPと違い多くのボードにおいて33%サイズが優勢になっている。例外はSBの2-8のトリプスボードとBBの7.8のトリプスボード
・SBの方が大きいサイズのCbetを選択しやすい
・全フロップと比較するとチェック頻度は低くなるが以前としてBBのチェック頻度は高い(SB:全フロップ→トリプスボード 41.9%→25.5% BB:全フロップ→トリプスボード 49.5%→40.5%)
実は全トリプスボードをRuse AIを用いて単一サイズ戦略、強制ベット戦略のソリューションを出してEV比較やハンド毎のベットとチェック頻度も見てみたのですが、沼ったのでこのあたりで今回は筆を置こうと思いますw
次回は戦略が大きく異なる具体的なボードをピックアップしていこうと思います。
了
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