はじめに
AID(非配偶者間人工授精)という言葉を、私は数年前までまったく知らなかった。ところがとあることがきっかけで、この治療法を深く知ることになり、やがて自分が経験することになる。人生とはまったく、一寸先のことすらわからないもんだ。
AIDについては、いまの時代だとまだまだ特殊かつ、デリケートなトピックだ。そこは強く認識してる。
ではなぜ、私がブログを書こうと思ったか。答えはただひとつ。
情報が少なすぎるから。
知識を深めたくて本も新聞記事も複数読んだし、AID経験者、AIDで生まれたお子様たちの自助グループの意見なども出来得る限りたくさん調べた。
けど、ない。あまりに情報がない。
治療自体は1948年から開始されているわけで、かれこれ70年近い歴史があるはずなのに。ネット検索すればなんでも調べられるこの時代なのに、だ。これ自体、この治療が孕む問題点のひとつだと思う。
AIDというすでにある治療をタブーにしてはいけない。だからこそ、多くの人が知るべきだと、知ってほしいと思う。
私自身、まだまだ勉強中だしこれが私たち夫婦にとって最善の道かなんて胸を張って言えるわけもないし、倫理観、もしくは自分たちの人生観においてもっともっと真剣に考えていかなくてはならないことだとは思っている。
AIDを受ける夫婦にはそれぞれ抱えている問題があると思う。私たち夫婦にも、どうしても避けられない事情がある。(これについてはこのブログの中でゆっくりお話できればと。)
どんな事情があるにせよ、人の命に関わるこのAIDという選択を、誰一人として軽はずみに考えているはずがない。同じ境遇にある方、もしくはAIDという治療法に興味のある方、反対の意見をお持ちの方等々の意見交換の場として。
なにより自分自身の中に絶えず生まれるさまざまな感情、考え方をとどめておきたくて、このブログを開設しました。
更新頻度遅めですが、治療お経過報告、日ごろ思っていることなどを書いていけたらいいなと思っています。同じ経験をしている方、しようと思っている方、その他どなたでも、コメントやメッセージください!