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ワンちゃん、猫ちゃんにも、そして家族にもやさしい住まいの紹介

みなさん、こんにちは。LIXIL住宅研究所note編集部です。
皆さんはペットを飼われていますか?私は犬1匹、猫3匹と暮らしています。毎日さわがしいところもありますが、いろんな表情を見せてくれるペットたちに癒され、とても楽しくすごしています!今回は、年々増加傾向がみられる「ペット(主に犬・猫)」との住まいについて書きたいと思います。


ペット関連市場について

まず、近年のペット関連市場を見てみます。ある調査機関によるとペット関連総市場規模は、右肩上がりで伸びていて、2022年度は1兆7千億円を超えているそうです。
また、ペットの推計飼育頭数は、2022年では犬が700万頭超、猫が880万頭超で、犬&猫の推計飼育頭数全国合計は、1580万頭を超えるているとのことです。2022年10月時点の日本の総人口が1億2494万7千人とのことなので、単純に8人に1人が犬か猫を飼っている計算になります。実際には多頭飼いなどが多いと考えられるので、飼育世帯数はもっと少ないと思いますが。
ペットは昔、犬は「番犬」、猫は「ネズミ除け」などのいわゆる使役動物の意味も含めて飼われていたものが、現在では愛玩動物としての意味合いに変化してきています。同時にペットフードの高級化や保険、医療の充実などによりペットの寿命も長くなり、その結果として市場も伸びていると言われています。

ペットとの暮らし方

ペットの飼育の仕方も昔と今ではずいぶん変わりました。私が子どものころは犬は外で飼うことが多かったと思います。私の育った家でも、基本的には犬は外飼いで、冬になり寒い日が続くと夜のみ玄関の中に置いた段ボールベットに移動していました。猫も室内に入ることもありながら、基本は外で暮らすスタイルだと記憶しています。
この飼育スタイルが最近では、狂犬病の注射はもちろん、ノミダニなどの薬の発達や犬の小型化、猫も室内飼いを推奨するなどから、家の中で家族のように暮らすのが当たり前になってきています。いつぐらいからこうなったのでしょうね?

小さいころ、犬と一緒に布団で寝たい!なんて考えていましたが、親に許してもらえなかったことがありました!けれど、今は室内が当たり前、一緒にソファでテレビを見るなんてことも普通になっていますね。

ペットと同居する意味

今は、ペットは「家族」という考え方が主流になっています。家族だからこそ家の中で一緒に暮らす、ということになります。
なぜペットを飼うのか、なぜ飼いたくなるのか・・・は深い話になってしまいそうなので、ここではペットを飼うことのメリットや効用をご紹介します。

これを書くにあたって私が犬や猫を飼おうと思ったきっかけを思い返してみたのですが・・・正直、これといった理由が思い浮かびませんでした。ペットとの共生は癒しを求めて、なんていわれることもありますが、私の場合犬や猫が家にいるのが当たり前という理由が一番しっくりきました。子どものころ一緒に暮らしていた経験もありますが、犬や猫とは切っても切れない関係なのだと勝手に解釈しています(笑)

近年は、犬や猫と暮らす効用について、世界的な研究の結果、科学的エビデンスとして明確にされているそうです。癒しについてはもちろんのこと、特に子どもたちの心の成長促進などで、ペットとの共生は効果があるそうです。

【ペットと暮らすことによって、子どもたちの心の成長に果たす役割】

・「幼少期」は思いやりの心を育て、考える力や理解力、判断力などが活性化される
・「学童期」は動物への友情や思いやりの感情を育み人に対する思いやりを持てるようになる
・「思春期」は自尊心や責任感が育まれ、社会的な適合力が発達する
といわれています。

さらに、ペットとの死別を経験することは「命は永遠ではない」ことを学ぶ尊い機会にもなります。

【子どもたちの身体の成長に果たす役割】

・子どもたちの活動時間の増加に伴う、肥満予防や運動機能の向上をもたらす
・犬の存在は学習機能の向上をもたらす
・犬による緩和ケアで見られた痛みやストレスの軽減、免疫力の上昇をもたらす

などです。
研究機関の報告によると、ドッグセラピーを手術後の5歳~18歳の子どもに実施したところ、肉体的な痛みや精神的な苦痛が明らかに軽減したとの結果もあります。
ペットとの暮らしは、医療費や食事代などのコストや散歩などの時間をとられたりしますが、子どもや高齢者にとって多くのメリットをもたらしてくれているんですね。


ペットと共に暮らす家

ということで、ペットと共に暮らす方が増え、家の中で犬や猫を飼うことが主流となった現在、みなさんはペットとどのように暮らしていますか!
私の家では、犬も猫も室内飼いをしており、ちょっと犬と猫の仲が悪いので1階が犬、2階が猫と生活空間を分けています。また猫(3匹)用に1部屋用意し、ケージやキャットタワーなど猫カフェのようなスペースを設けています。ただ、床がフローリングで滑りやすかったり、ペットドアなどもないので、これからいろいろと改善したいなーと考えています。

さて、これからペットと住まう家を考える方向けに、少し私たちの取り組む提案をご紹介したいと思います。犬編と猫編に分けて取り組みをご紹介します。

【ワンちゃん編】
これまで当社では多くのワンちゃん向けの提案をしてきましたが、今回は2023年11月から販売を開始したアイフルホームの「FAVO for PET」を紹介します。

「FAVO for PET」は、特にペットを飼っており子育て経験もあるインフルエンサーなどの声を集めて開発した住まいです。先にも書きましたが、ペットを飼うことで子どもの成長によい影響を与えるということが研究調査されていることから、「ペット×子ども」の親和性に着目しています。つまりアイフルホームのキッズデザインの考え方である「子ども目線」「子ども基準」の住まいに「ペットとの共生」を加え、「子どもにもワンちゃんにもやさしい家」として開発しました。
特長はワンちゃんと暮らすことを考えた間取りと資材の採用です。例えば、リードや散歩バック、ケージ、家族とワンちゃんの災害時の避難グッズなどをたっぷりしまえる土間収納や、ワンちゃんのトイレ・ベット・水飲みのスペース、子どももワンちゃんも室内を安全に回遊できる間取り、傘やリードをかけておけるフックなど、子どももワンちゃんの安全で楽しく暮らせる提案を多く取り入れています。
また、耐水・足滑りに配慮した床材、熱を感じにくい人口木デッキ、夏の暑さから子どもやワンちゃんを守る外付け日よけなどの色々な資材提案も用意しています。
個人的には、足滑りに配慮した床材がよいですね。ワンちゃんは急に走りだしたり、止まったりが多く、うちの犬もよく足を滑らせているのを見ます。これからシニア犬になっていくことを考えても採用したいです。さらに子どもの転倒防止にもよさそうです。
それと、外付け日よけもよいですね!私は「よしず」を使ってますが、最近の夏は特に熱いので、窓からの日射を防げることで室内の温度上昇も抑えることができます。省エネですしワンちゃんだけでなく人間にも快適で、何より収納が簡単なのが便利ですね。

FAVO for PETを詳しく知りたい方はこちら

【猫ちゃん編】
つづいて猫ちゃん編です。2024年1月に新たに仙台エリアにオープンしたGLホームの新モデルハウスでの猫ちゃんとの共生提案を紹介します。こちらは実際に猫ちゃんを飼っているスタッフが愛猫との暮らしの中から気づいたことなどを盛り込み、猫ちゃんと人間が快適に暮らせる工夫が満載の建物になっています。

高いところが好きな猫ちゃんのためにリビングには飾り棚にもなる壁面いっぱいのキャットウォークを設置。下段には落ち着いて食事や休憩ができるスペースを設けています。ダイニングの一角には、LIXILの猫壁(にゃんぺき)を設置。その上に高いところから外を見られる猫ちゃん用の窓とリビングサイドにもつながる小窓を設けています。

においの気になるトイレスペースは廊下の一角に専用トイレスペースを設けました。入口を猫型に切り抜いたかわいらしいスペースは猫砂や猫グッズをしまっておける収納も兼ねています。
そのほか、階段から廊下を眺められる小窓、キャットドアなど家族の一員である愛猫も快適に暮らせる仕様が満載のモデルハウスとなっています。

今回は、ペットと楽しく快適に暮らす住まいについて紹介してきました。家族同然のワンちゃんや猫ちゃんとの生活はめんどうな面はあるものの、毎日充実して楽しく暮らせるものと思います。言葉を話せないワンちゃんや猫ちゃんのため、その行動原則を知り、適切な間取りや資材を活用することで、ペットにやさしい住まいをつくることができます。

みなさんがペットと一緒に暮らす住まいを検討される際は、ぜひ参考にしていただければと思います。お読みいただきありがとうございました!