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あなたの住まいでは地震への対応ができていますか?【#住まいの地震対策の調査レポート】

みなさん、こんにちは。LIXIL住宅研究所note編集部です。
2011年3月11日に発生した東日本大震災から12年を迎えます。震災発生時には、住まいでの地震対策に取り組んだ方も多くいましたが、最近はいかがでしょうか?

今回は、今年2月末にLIXIL住宅研究所で実施した住まいの地震対策に関する調査結果をもとに、各家庭での現状をレポートします。
幸せな生活をいつ襲うかもしれない大地震!備えあれば憂いなしの事例として、あなたのお住まいでの地震対策の参考にしていただけましたらうれしいです。

地震が発生した場合、お住まいの対策に不安を持っている方が約7割に!

大規模な地震が発生した場合に、お住まいでの対策に不安を持っている方が約7割となりました。特に一戸建て(持ち家・借家)に住む方の方(71.0%)がマンション(持ち家)に住む方(60.4%)より、10.6ポイント高くなっています。

不安をできるだけ解消するためには少しづつでも住まいの地震対策を進めることが大切だと思います。続いてどのようなことに不安を感じているか?をご紹介します。

地震が発生した場合、あなたの住まいが不安だと思う理由

▶️ 家(住まい)が壊れる可能性がある(44.7%)
▶️ 家の中の物が落下して怪我をする可能性がある (44.1%)
▶️ 窓ガラスなどが割れて怪我をする可能性がある(40.7%)
▶️ 倒れた家具(タンスなど)で怪我をする可能性がある(40.0%)

お住まいの地震対策は、実施していれば絶対安全とはいえません。例えば、お住まいの耐震性が高くとも、電柱が倒れてくる、隣の家が倒壊して倒れてくるなどの外的要因から自分の家が損害を被る可能性もあります。
一方、家の中は、さまざまな対策を事前に行うことで、不安感を少なくすることができます。

お住まいの地震対策BEST5

実際にどのような対策を実施しているか?をランキングで紹介します。あなたのお住まいにおけるチェックポイントの参考にしてください。

▶️ 第5位 テレビやパソコン(モニター含む)などに転倒防止対策をしている(20.9%)

大型テレビやパソコンのモニターなどは地震の揺れで転倒する可能性が高く、転倒防止の対策が必要です。特に大型テレビは、家族が集まるリビングなどに置かれており、転倒によって破損するだけでなく、下じきになるなどの危険があります。しっかり転倒防止対策をしておきましょう。

▶️ 第4位 地震で落下した際に怪我をしそうな物を高いところに置かないようにしている(22.0%)

家の中においてある物は、地震の揺れによりすべて落下すると考える必要があります。物によっては揺れで落ちるだけでなく、飛んでくる可能性もあります。
家にある物すべてを地震で落下しないようにすることは実際には難しいと思いますが、できるだけ高いところに物を置かない、重い物や硬い物、鋭利な物は床に近い方や収納するなどの対策が必要だと思います。一度家の中においてあるものを総点検してみてください。

▶️ 第3位 背の高い家具などを置かないようにしている(22.0%)
▶    第2位 家具(タンスなど)が倒れないように転倒防止対策をしている(24.0%)

背の高い家具(タンスなど)が地震によって倒れると下じきになってしまう可能性があります。背が高くない家具でなくとも地震の揺れで倒れたり、動くなどの危険が考えられます。
背の高い家具を置かないのが一番ですが、まずはすべての家具に転倒防止対策を行ってみてはいかがでしょうか?普段は便利な家具ですが、万一の際には凶器となるとの視点で検討してみてください。

▶️ 第1位 寝室などの家具は倒れてもベッド(寝ている場所)に倒れない方向にしている(27.6%)

最も無防備となる睡眠時間。1日の1/3は寝室にいることを考えると寝室の地震対策は必須です。寝室のタンスなどの上に物(特に重い物など)を置かないのはもちもんですが、タンスが倒れてもベッド(寝ている場所)に倒れない方向にしている方が最も多くなりました。安心して眠るためにも寝室の対策は重要です。

今回のご紹介した対策以外にも、照明(ペンダントライト)は揺れにくいものにしている(19.6%)、ダイニングテーブルなどは頑丈なものにしている(16.9%)、冷蔵庫などに転倒防止対策を実施している(14.6%)、家具などの扉が地震で開かないような工夫をしている(13.9%)、ガラスや鏡に飛散防止フィルムを貼っている(8.3%)などが寄せられました。

今回の調査では、第1位となった「寝室などの家具は倒れてもベッド(寝ている場所)に倒れない方向にしている」を実際に行っている方は3割にも達していませんでした。さらに「地震対策はそもそもやっていない」という方も4人に一人(24.9%)いることが分かりました。

地震はいつどこで発生するか予測困難です。大地震の発生が予測されている地域の方だけでなく、日本中のすべての方が普段から地震対策を心がけることが必要だと思います。

今回は、住まいの地震対策についてご紹介しました。地震の発生を漠然と恐れるのでは無く、少しでも不安を和らげるためには、できることをできるだけ実施しておいて定期的に見直すことが必要です。

ご紹介した住まいの地震対策だけでなく、非常持ち出し袋の確認・入れ替え、非常時の家族の集合場所や避難場所の再確認、備蓄品の確認などの対策も必要です。
地震だけでなく、水害・火災・津波などお住まいの地域で想定される災害に事前に備えておくことで、家族の安全確率が高まります。頑張ってみてください。