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住まいのデザイン最新事例〜フィアスホーム〜2022年度デザインコンテストの紹介

みなさん、こんにちは。LIXIL住宅研究所note編集部です。
今回は、前回のアイフルホームに引き続き、LIXIL住宅研究所のフィアスホームにおける2022年のデザインコンテストから6作品の実例を紹介します。

フィアスホームは、断熱・気密などの住宅の基本性能を高めつつ、光や風などの自然エネルギーを有効に活用したパッシブデザインにより、高性能な省エネ住宅の提案が得意なブランドです。さらに、フィアスホームの施主様は、自分の住まいのへのこだわりが強く、設計の段階から数多くのご要望をいただくことが多くなっています。それぞれの施主様のこだわりの住まいづくりに応えるのが私たちの役割であり、力の発揮どころ!今回紹介する実例を今後のあなたの住まい設計の参考にしてみてください。


-chic modern- ダークな色彩を上品にまとったシックな佇まい

■デザイン
ダークな色彩を上品にまとったシックな佇まいが目を引く住まいです。シンプルでスタイリッシュなファサードに黒いガルバリウム鋼板と木調サイディングの貼り分けがイイですね。整然と並んだ窓配置もかっこ良さを引き立てるポイントです。メイン道路からの視界を気にしない窓設計と北玄関には目隠し×風除室にもなる設計の工夫が素敵です。インテリアは木の癒し素材をベースに無機質感のあるインテリアエレメント、光のアクセントの組合せで心が奪われます。いつまでも飽きのこない配色とまとまりのある空間となりました。

■間取りプラン
1)こだわりの家族みんなが使いやすい『回廊状』の間取り
2)朝の身支度・お出かけ動線、家事動線、帰宅時の動線、寝る前のおやすみ動線の時短間取り
3)キッチンでTVの音が聞こえるスピーカー付ダウンライト、ガス衣類乾燥機など生活に寄り添った住まい

■パッシブデザイン
1)囲みのあるパッシブデザイン、夏の日射遮蔽と冬の日射取得を上手に使い分けできる設計
2)南以外の開口部を少なくしつつも、十分な昼光で家全体が照明なしで明るくなる設計
3)大きな吹抜けとフラットバー手すりも昼光利用をサポート
4)吹抜け・吹抜けのフラットバー手すり・シーリングファン設置+第一種換気システムで、空気の循環を促し、家全体が温度差の少ない快適な空間になる設計

こだわりのオシャレな平屋=木目にこだわった外観

■デザイン
モスグリーンの外壁、無垢の化粧柱、木目調タイルのタイルデッキなど木目にこだわった外観。タイルデッキは、室内から庭へアクセスしやすいようフラット仕上げとしています。無垢材を使用したアクセントや世界に一つだけの職人による造作洗面台も特長的です。

■間取りプラン
1)家の真ん中に4帖のファミリークローゼットを設置し、LDK、水回りのどちらからでもアクセスできる動線
2)脱衣室・ファミリークローゼット間をランドリーワゴンでつなぎ、衣類の持ち運びが不要
3)天井裏スペースをロフトとして利用し、ユニット梯子でアクセス
4)子ども部屋は子どもの成長に合わせて仕切れる設計

■パッシブデザイン
1)夏の日差しを遮るように南側の軒を深くし、西側の窓は無くした設計

まいにち家事ラク×ペットと暮らす家=家全体を木目調で統一

■内観デザインやインテリア設計
床はヴィンテージ感のあるタイルカーペット、リビング上部の勾配天井は木目調クロスなど木目調でまとめています。タイルカーペットはペットのワンちゃんが滑らないよう彫が深いものを使用しました。キッチン横の2本の集成柱はキシラデコール塗装で木目を強調しています。

■間取りプランの特長
1)   階段下空間のR下がり壁のドッグスペース、キッチン背面収納裏のファミリークローゼットなどを設置し、回遊動線を確保

■パッシブデザインの工夫点
1)リビング上部の吹抜けに5つの窓、東側の1枚をオペレーター縦滑り窓にして空気の流れを確保

高台の斜め壁の平屋=どこにいても明るく生活できる家

■外観デザインや配置の特長
高台に建つため太陽に素直な設計と庇の長さも検討して、南側からも形のよい外観を実現しました。屋根勾配と窓位置を考え、どこにいても明るく生活できるように配慮しています。接道面は東のため東側にアクセント面として天井を斜めに作り、車道から目を惹く外観となっています。

■間取りプランの特長
1)帰宅してはじめに手洗いうがい、暖かい家にしたいという希望と日々の家事動線の負担を軽減する設計
2)キッチンから洗濯をして室内干しののち、ウォークインクローゼットに収納するという動線を採用
3)ウォークインクローゼットを中心とした家の中をぐるぐる回れる動線で家事ストレスを軽減
4)照明をつけなくても明るい家にしたいとの希望に応え、勾配天井と高窓の設置でいつでも明るい廊下

■パッシブデザインの工夫点
1)窓のサイズ・配置や庇の長さにもこだわり、夏冬の太陽に素直な設計
2)日中は照明をつけなくても明るく、冬の晴れた日はエアコンをつけなくても心地よく過ごせる設計
3)窓の性能にもこだわり、南側の庇のところはペアガラスに、その他の窓はトリプルガラスを採用

Tropical Modernな平屋=大きな窓やドア、テラスなどが多いオープンなデザイン

■外観デザインや配置の特長
施主様が挙式を挙げられた建物をイメージしています。大きな窓やドア、テラスなどが多いオープンなデザインで風通しが良好です。特長的な大きな屋根は、バランスをみながら0.8寸勾配を採用しています。また、自然素材を重視し、石や木材などの素材を使ったデザインと豊かな植物や森林を取り入れた自然環境と調和デザインとなっており、施主様のこだわりを叶えています。建物の内外で一体となったデザインにより、開放感と快適性を兼ね備えた独創的かつ美しい空間を実現しました。

■内観デザインやインテリア設計の特長
1)リビングやダイニング、キッチンなどの共用スペースを一体化させたオープンな空間設計
2)大きな窓やドアを設置することで、屋内と屋外のつながりを強調
3)床や壁、天井、家具などに天然素材を多用
4)鮮やかな色使いが特長的であり、明るい色を用いた家具やインテリアを多く設置
5)棚一つをとっても、打合せで形を決めて、加工して設置

■パッシブデザインの工夫点
1)周辺の自然の風景や建物の配置などを考慮し、周囲と調和したデザインを実現
2)自然素材の使用を重視したことも、パッシブデザインの工夫点のひとつ
3)軒の長さの調整と南面の窓面積を大きくすることで、冬の日差しを取り入れることができ暖房費を削減
4)建物内部の部屋配置と空気の流れを考慮し、自然な風の流れを活用し冷房費を削減

chicでmonochromeな平屋=コントラストが美しく、高級感を演出

■外観デザインや配置の特長
ブラックを基調としたシックなデザインが洗練された印象です。明るいアクセントで木目を使用することで印象的で興味深い外観となっています。モノトーンを基調としたシンプルなデザインでも明確なラインや形状を持ち土地に合わせた屋根を採用しています。コントラストが美しく高級感を演出したデザインに仕上がりました。

■間取りプランの特長
1)各スペースが広く開放的であり、つながりを意識することで広がりを演出
2)リビングルームやダイニングルームなど家族が多く過ごす場所は、明るい日の光が入り快適な空間
3)キッチンでは家族や来客とコミュニケーションを取りながら料理をすることが可能
4)プライベートスペースはプライバシーが確保され、ドアやパーテーションで区切ることで境界が明確化
5)レイアウトが自由自在な間取りであり、生活スタイルや家族構成に合わせてスペースを最大限に活用

■パッシブデザインの工夫点
1)建物の形状や窓の位置・大きさを調整することで、日光を効率的に取り入れることが可能
2)南向きの窓を大きくすることで冬の日差しを取り入れることが可能
3)屋根に太陽光パネルを設置することで自然エネルギーを利用した電力の生成が可能

今回は、2022年度にフィアスホームで実際に建築いただいた住まいの一部を紹介しました。いかがでしたでしょうか!
フィアスホームの建築実例

今回の施工事例は、ご覧いただいたように施主様の思いがいっぱい詰まったこだわりのデザインばかりとなっています。住まいのデザインの難しさは、単にデザイン性のみを追求するだけではないところです。施主様の暮らしの快適性、利便性、機能性などを実現し、さらに環境への配慮を考え、フィアスホームの特長である光や風などの自然エネルギーを有効に活用したパッシブデザインの要素も加味する必要があります。

最初に話しましたがフィアスホームでの家づくりは、施主様からのいただく多くの要望=無理難題(笑)に対し、最適な解決策を提案することが一番の私たちの魅力だと考えています。
ちなみに、今回の6つの施工事例中4つが平屋となっており、人気の平屋を考えている方には参考になったかと思っています。

次回は、アメリカンデザインの住まいで家事も遊びも楽しめる暮らしを提案するGLホーム最新の住まいデザインを紹介します。お楽しみに!