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カバードポーチ、ご存じですか?「半ソト空間」のススメ!

こんにちは!LIXIL住宅研究所 note編集部です。
突然ですが、皆さんはこの夏、家での暮らしを楽しんでいますか?私はというとこの夏BBQはもとより、初めて本物の竹を使って流しそうめんにトライ!せっかくなので竹の器も作って楽しみました!次は庭でサウナを楽しめるスペースを作ろうと目論んでいます。
さて今回は、私たちLIXIL住宅研究所が運営するGLホームが得意とする半ソト空間「カバードポーチ」についてご紹介したいと思います。


カバードポーチご存じですか?

そもそも皆さん、「カバードポーチ」ってご存じですか?カバードポーチとは簡単にいうと、屋根付きの玄関ポーチやデッキスペースのことです。日本では玄関の屋根が玄関の上だけについていることが多い、いわゆる玄関ポーチ、と言われるものですね。
海外デザインのカバードポーチは、その屋根を大きくしたイメージで、その下のスペースをいろいろなことに使える半ソトの空間になっています。

カバードポーチ=屋根付きのデッキスペース

日本だと、昔ながらの「縁側」に近いスペースですね。私は行ったことないですが、カリフォルニアなどでは海岸線にびっしりと家が並んでいる住宅エリアがあり、どの家も「海」を望む位置に必ずといっていいほど「テラス」や「ベランダ」といった半ソトの空間があるとのことです。海に近いエリアだけでなく、内陸側の地域でも同じような半ソト空間はポピュラーな存在だそうです。ちなみにハワイでは典型的な半ソト空間を「ラナイ」と呼ぶそうですよ。

昔ながらの縁側

半ソト空間を楽しむ!カバードポーチは何のため?

では、カバードポーチは何のために作るのでしょう?初めに説明した通り、カバードポーチは、屋根で覆われた屋外スペースです。直射日光を遮りながら、風がよく通るスペースなので、冷房が無くても夏の暑さを乗り越えるために設けられたものなのです。ハワイの家には冷房の無い家も多いそうですが、暑い時は「ラナイ(=カバードポーチ)」と言われる半ソト空間に出て涼むそうです。日本の縁側もすだれを下げ、日差しを避けながら、風を採り込むことと同じですね。

カバードポーチの楽しみ方はそれぞれです。

◆ベンチやハンモックを置いてリラックスな空間に!
カバードポーチにベンチを置けばちょっとしたリラックス空間になります。コーヒーを飲む、読書をする、夕涼みをするなど日常のちょっとした時間を豊かにできますね。屋根があるので、突然の雨でも濡れずに過ごすこともできます。

◆サーフボードや自転車のお手入れに!
家の中ではやりにくいサーフボードや自転車のお手入れを、雨や日差しをよけながらできます。またキャンプから帰ってきてアウトドアグッズを管理する空間にもいいですよね。テントの砂やほこりをはらったり、さっと洗ったりするとき屋外なので床が水で濡れても問題ありません。

◆バーベキューや食事を楽しむ!
カバードポーチは、外の自然を身近に楽しめるセカンドリビングとしても使えます。友人や親せきと集まってバーベキューをする、外の空気を吸いながら食事を楽しむなんてこともできます。明かりを灯して外で夕食をゆっくり食べれば、普段と違う雰囲気で素敵な時間が過ごせます。

◆こどもの遊び場に!
雨の日に屋根の下で遊ばせたり、夏の日にプールを出したり、外で遊ぶ子どもを日差しから守ったり、お子さんのいる家庭では使い道は無限大じゃないでしょうか。

カバードポーチ活用法

カバードポーチを作る際のポイントは?

では、カバードポーチはどうやって作ればいいか?これから新築を検討される方向けに、カバードポーチの作り方のアドバイスを少しご紹介します。
カバードポーチを設計する際のポイントは、敷地面積、使い方、日当たり、間取り、メンテナンス性、外観、エクステリアになります。

◆間取りの工夫が必要
カバードポーチをつくるには、まずはそのスペースが必要です。敷地の広い狭いではなく、設計や間取りの工夫です。リビング前や玄関横、また外で過ごす場所なので、お隣の窓と隣接していると声が聞こえてしまうかもしれません。お隣とカバードポーチの間を取るなどの設計を工夫することで、のびのびと過ごせるカバードポーチにすることができます。

◆使い方を決めましょう!
カバードポーチをつけるなら、使い方を決めましょう。なんとなく採用するとうまく使いこなせず、ムダな空間になってしまいます。サーフボードや自転車のお手入れをするなら近くに工具を置く場所を作ったり、バーベキューに使いたいならキッチンからの動線を考えたり……。あらかじめ使い方を考えておくと、カバードポーチと室内がうまくつながる素敵な空間が誕生します。

◆奥行きが深いと室内の明るさに注意を!
カバードポーチをつくるときには、隣接する部屋の明るさにも注意しましょう。カバードポーチの奥行きを深くしすぎたため、隣接する部屋が暗くなることも。日の角度や家ごとの日当たり条件などを確認しながら設計をすすめなければなりません。

◆メンテナンス性・耐火性も考えて素材を決める!
素材選びはメンテナンス性、耐火性も考えるのがポイント。ウッドデッキにする場合、雨や風、強い日差しでの劣化が心配です。天然木は自然の風合いが魅力ですが、メンテナンスは必須。床を木目調タイルにしたり、柱も耐火性のある素材にした方がいいですね。

◆ラップサイディングとの相性抜群!
アメリカ西海岸を思わせるおしゃれな外観にラップサイディングははずせません。ラップサイディングとは平らな長い板状の外装材を重ね張りしていく工法で、カバードポーチとの相性はバツグンです。重ねた板に日ごと・時間ごとに変わる日の影が立体感を生み出し、美しい直線を引き立てます。

◆エクステリアにもこだわる!
エクステリアにもこだわりましょう。室内からカバードポーチ、そして庭へとトータルコーディネートされた家は、おしゃれと機能性を両立できます。例えば適所に水栓があればサーフボードをさっと洗いやすいです。抜け感のある木のフェンスでおしゃれに目隠ししたり、シンボルツリーや植物で家の表情を引き立たせたり……。カバードポーチからお子さんと一緒に育てた植物を観察するのも素敵ですね。

カバードポーチのつくり方

GLホームの施工事例

GLホームでは、いわゆるアメリカンハウスと言われる輸入住宅のようなデザインの住宅を提供しており、「カバードポーチ」の実例も多くあります。少しご紹介します。

こちらのお宅はシンメトリーに設置したカバードポーチです。広々としたカバードポーチは、最初からご夫妻のイメージの中にあったものだそうで、休みの日にはハンモックで本を読んだり、好きな音楽を聴いたり、のんびり過ごすことが多いとか。

GLホームの施工事例1

アメリカの邸宅を思わせる広々としたカバードポーチは、使い勝手を考え、奥行きを2.5m確保しています。大きめのテーブル、椅子を置いてもゆとりのスペースで、屋外シンクも活用大!。リビングとつながっているので、天気がいい週末は、ここで朝食、ランチ、夕食をとることもあるそうです。

GLホームの施工事例2

ご夫婦ともに海が好きで「海を感じる家」にしたい、と希望されました。カバードポーチには、ソファやスツールを置いて、くつろぎの空間として活用しているそうです。リビングの大開口サッシを開けば、庭・カバードポーチ・リビングが一体となった開放的な空間でお子さんやワンちゃんが伸び伸び遊べる空間になります。

GLホームの施工事例3

さいごに

「カバードポーチ」いかがだったでしょうか?海外デザインの住まいって、憧れませんか?残念ながら、私のうちにはカバードポーチはついていないのですが、庭仕事が趣味なので、もし次に建てる機会があれば絶対付けたいスペースです!
 
私たちが運営するGLホームは、いわゆるアメリカンハウスと言われる輸入住宅のようなデザイン住宅を提供しており、万人受けするような建物ではありません。その代わり、アメリカンデザインを好きなお客様、自分たちの好きなものを大切にしながら暮らしたいと考えるお客様には、住んでからも楽しんでいただけるような住まいづくりをしています。またデザインはアメリカンですが、建物のつくりは日本品質を追求し、耐久性、耐火性、メンテナンス性などこだわりを持って建築しています。ご興味があればぜひGLホームにお越しください。
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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