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祝島(先端ランキング19位)

祝島(いわいしま)は、瀬戸内海有数の漁場とされる周防灘と、伊予灘の境界に位置する山口県熊毛郡上関町の島である。瀬戸内海の海上交通の要衝に位置し、万葉集にも登場、古代から栄えた歴史を持つが、高度経済成長期から人口が流出。現在は漁業と有機農業で生計を立てる過疎地域。祝島の文化としてユニークな神舞と石積みの集落は2006年に発表された水産庁の未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選に選ばれた。

発掘された出土品から、弥生時代から漁業を営んでいた形跡がある。

万葉集では「伊波比島」(いはひしま)と表記され、
・家人は帰り早来と伊波比島斎ひ待つらむ旅行くわれを(万葉集巻15-3636)
・草枕旅行く人を伊波比島幾代経るまで斎ひ来にけむ(万葉集巻15-3637)
と、航海の安全を祈願する歌が登場している。また、位置から見ても、祝島と上関港は、奈良時代から近畿と九州の国東半島を結ぶ最短の航路上にあたり、海上交通の要衝となる寄港地であったとされている。このため、船の安全を祈願する神霊の島と崇められてきたという。

また、いわゆる源平合戦といわれる治承・寿永の乱で、平家の水軍の将・平景清の墓と言い伝えられる石塚が島内に存在し、「平家塚」と呼ばれている。

『鳩子の海』(1974年4月1日から1975年4月5日にかけてのNHK朝の連続テレビ小説)で祝島や上関町を舞台にしたドラマとして放映された。

有名な観光資源はなく、交通の便も良いとは言えないが、島内に旅館・民宿があり、全国にも例のない練塀を見に来る人はあとを絶たない。また、23年におよぶ原子力発電反対の闘争が続いているため、原発問題や環境問題に関心がある人の間では比較的知名度が高く、伝統的な生活や伝統行事の神舞などが残っていることから、知る人ぞ知る隠れた観光地となっていて、観光目的の来島者は少なくない。また、反原発・脱原発・反公害など各種の運動家が交流目的に訪れるケースもある。練塀や、丘陵の高くまで耕された棚田が観光ポイントで、新鮮な魚に舌鼓を打つ観光客は多い。

ウィキペディア(Wikipedia)
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