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Scientific Reportsに論文が掲載

男性不妊症 X AI

昨年からコツコツやってきた仕事がようやく論文となりました。5月10日の午後6時に解禁となりました。一言で説明すると、精巣組織の病理画像をAIで自動認識してくれるモデルの開発です。しかも、エンジニア不要でつくることができました。

詳細に関しては、下記を参照してもらうこととして、今回は、プレスリリースについて書こうと思います。プレスリリースは論文が解禁になる前に各報道機関へ、「こんな論文が今度、うちの大学から出ますよ~」という宣伝です。なので、論文が公開されてからでは、全く意味があ・り・ま・せ・ん。(今回は、ぜひ、プレスリリースをやろうと心に秘めていました。(笑))

アクセプトが決まったのが2021年4月26日(月)でした。アクセプトの知らせを受けて、すぐに大学の法人企画部に連絡してプレスリリースについて尋ねました。フォーマットがあるので、それを書いてほしいとのことでした。次に、URA (University Research Administrator)に連絡しました。URAとは、研究活動の企画・マネジメント・研究成果の活用促進を行なってくれる方です。結局、法人企画部では、日本語版でのプレスリリースの作成を行ない、URAの方では、英語版でのプレスリリースを作成することになりました。今回、プレスリリース自体が初めての経験だったので、論文が解禁となる2週間の間はかなり忙しかったです。(後で、プレスリリースについて調べたら、minor revisionあたりで各部署に相談したほうがいいというのも見つけました。)英語版の方は、EurekAlert! (ユーレックアラート)に出すとのことでした。このEurekAlert!とは、英文のプレスリリースを投稿するサイトで、費用は$150です。Figureは3個まで載せることができます。平易な言葉で書くように勧められたので、なるべく自分が言いたいところ強調して仕上げました。

その後は、springer nature社とのやり取りで、掲載料を払ったり、最後の校正を行ったりしました。これは確か2-3日で済みました。何も言わないと、すぐに論文がリリースとなってしまうので、編集部にembargoについて確認しました。このembargoとは、報道機関から一般への情報解禁日時を指すようです。こちらがプレスリリースについて検討していることを伝えると、2週間以内で、論文の解禁日をこちらの都合で決めれるとのことでした。5月上旬はちょうど、ゴールデンウイークがあるので、その間はメディアの動きも遅くなるとのことで、法人企画部とも相談して、5月10日に論文を解禁すること決めました。つまり、embargoは5月10日です。編集部にその旨をつたえると、「10th May is fine.」とのことであっさり決定しました。ちなみに、Scientific Reportsの場合は、論文解禁日の72時間前にプレスリリースしてよいとのポリシーがあるので、きっちり、72時間前にプレスリリースをしました。このプレスリリースの配信のタイミングですが、最大限の期間を活用したほうがメディアがじっくりとみてくれる時間があるので、72時間前が最大なら、72時間で、48時間が最大なら、48時間にするのがいいと思われます。今回、法人の専門の方にも相談してそうだと断言していました。

アクセプトが決まってからの2週間の間はあまり余裕はありませんでしたが、日本語と英語のプレスリリースを作成して、論文解禁時間の72時間前に各報道期間にプレスリリースを配信して、5月10日の午後6時に論文解禁となりました。(ロンドン時間の午前10時が解禁時間だったので、日本時間では、午後6時でした。)

ただ、ここで一点。Scientific Reportsから10日の朝にメールがあって、正式にリリースされる論文のURLが送られてきました。その後、偶然にもScientific ReportsのHPをみていたら、すでに午後3時くらいにすでにリリースされているではないですか!(笑) 18時ですよね。。?(笑) まあ、少し、テキトーなところもあるようでした。(笑)


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