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ジャニーズ現社長はまともな後継者だった。

昨日ジャニーズ事務所の藤島ジュリー社長が創業者ジャニー喜多川から性的被害を受けた被害者全員に向けて謝罪をした。

決して表に出てこないジャニーズ事務所幹部が出てきて謝罪した事には驚きがあった。さらに結構まともな人物が後継者だったという印象。

藤島ジュリー社長が今回の件に関して深く重く受け止めているのは謝罪会見の表情から容易に感じ取れた。逆に何故あそこまで感じの良い人がBBCの放送後の回答では非情で冷徹だったのかを考えると、相談役や執行役員の中にはジャニー喜多川や藤島メリーの右腕だった力のある人物がいるのだろう。それは顧問弁護士かもしれないし役員メンバーかもしれないが明らかに世間の価値観と大きくズレていた。

ジャニー喜多川による性的搾取は事実認定しない。にも関わらず謝罪はするという矛盾した行動からも社内は二つ以上に割れていると思われる。

ただ今回の謝罪によって藤島ジュリー社長は肩書きだけではなく名実ともにジャニーズ事務所のトップになったと思う。少なくともジャニーズ事務所内では派閥争いが無くなり残っていた古参幹部も楽に切り離せるだろう。藤島ジュリー社長には叔父のジャニー喜多川の積み重ねた罪を代わりに償いながらジャニーズ事務所を社会性のあるまともな会社に作り変えてほしいと願う。

ちなみにジャニー喜多川がやっていたハラスメントというか児童虐待を藤島ジュリー社長が「全く知らなかった」というのはどうなんだろうか。文春によるジャニー喜多川の性的虐待報道とそれに伴う高裁からの判決は絶対に認知していただろうし、所属タレントや芸能関係者からよからぬ噂も耳に入っていたはずだ。いずれにせよこれだけ被害者が出てきたという事でジャニーズ事務所の弁護士達は近いうちにスポンサー向けの会見を行わざるをえないだろう。

私自身は親戚の叔父や叔母に性的な問題を抱えてる人を知らない。というかなるべく知りたくない。しかし同じ社内で働いていたのなら知っていなければならないのだろうか。ましてや幹部同士なら詳しくセクシャルな問題を追求するべきなのだろうか。LBGTQ問題と並行して考えていくと私も混乱してくる。

ジャニーズ事務所というのはトップによる性加害が横行していた。息子を有名にしたい欲望で親はどんどん履歴書を事務所に送ってくる。タイプの子を選ぶ。入ってきた世間知らずの男の子達はその異常性にすら気づかない。稼がせれば黙り込む。スターになれば記憶から消してくれる。メディアは誰も追求できない(文藝春秋以外は)。ジャニー喜多川に対して好意を示しよくネタにしていた元スマップのメンバーは今どう思っているのだろうか?

藤島ジュリー社長が嘘をついている可能性は非常に高い。ただ近親者だからこそ多少気づいていても性的な問題には触れにくいという気持ちも解る。やはり同族経営良くないんだろうなとつくづく思う。

テレビ局はまだジャニーズ事務所にビビっているが、そのままビビっていてほしい。日本のメディアにはジャニーズ事務所と手を繋いで歩いていく道しか選択肢がないのだから。