見出し画像

ぽぽぽぽ popopopo ポピュリズム

こんにちは。

突然ですが「ポピュリズム」「ポピュリスト」といった単語が流行ったのを覚えていますか?

これはドナルド・トランプ元大統領を支持した大衆を現す代名詞でした。ある層は誰もがヒラリークリントンの当選を期待していたし、米国の主要メディアの世論調査でも軒並みトランプさんの勝率は低かったです。日本のテレビ番組でも木村太郎さんが「トランプもしかすると勝つかもしれませんよ」と発言すると司会者やゲスト達は失笑していたのでした。

しかし現実には不動産王ドナルド・トランプの勝利。

日米の主要メディアは選挙予測を完璧に外しました。米国の中間層は本音を隠しつつも、オバマ政権に失望していたのです。結果が出るとデーブスペクターから笑顔が消えレディガガが泣き喚いていました。本格的にツイッターを中心としたSNSのネットワークが選挙を動かす時代に突入したと確信した出来事でした。米国に詳しい勘のいい方々はペイパルマフィアがトランプサイドにいた時点で見極めていたのかもしれません。

その後日本では突然か「ポピュリズム」という言葉が流行りだしたのです。

ポピュリズム(英: populism)とは、有権者を「エリート」と「大衆」に分けた上で、2つを対立する集団と位置づけ、「大衆」の権利こそ尊重されるべきだと主張する政治思想をいう。 日本では、「大衆迎合」「衆愚政治」「扇動政治」「反知性主義」などの意味で使われることが多い。

ただ私はトランプさんの大統領当選以前に、このポピュリズムというものを日本で目の当たりにしたことがあります。

小泉純一郎元総理が自民党総裁になった時です。「自民党をぶっ壊す」というスローガンの元、小泉さんが長年構想していた郵政民営化に反対する自民党の党内勢力を一網打尽にしました。

この時の日本の大衆とメディアの熱狂というのは本当に凄まじかった(まだiphoneすら世にでてない)。あの田原総一郎さんですら「小泉純一郎はマジ最高」とハイになっていたのを記憶してます。当時の民放各局は連日小泉さんを取り上げました。小泉さんもテレビ朝日の様な左派メディアが嫌いそうな自民党の重鎮や保守派に狙いを定め討ちまくり。政治番組は軒並み高視聴率でウィン、自民党執行部としても選挙圧勝できるからウィン、という事で双方に最高のウィンウィンの関係ができていました。野党なんて存在すらしてない様な雰囲気。中曽根さんすらも定年制という裏技で自民党を追い出されています。

当時の私は選挙権すらなかったのですが、友人の親が郵便局に務めていた為子供ながらに「郵便局の方々何も悪いことしてないのに、悪者みたいにされて可哀想」とその熱狂の行方を気にしていました。友人の両親は素晴らしい人格者で、生意気な私にもとても親切にしてくれました。なので郵便局のイメージはどの企業より良かった記憶があります。

で、子供ながら「なんか変でしょ。。。」と気づきました。

『郵政民営化』自体が良いとか悪いとか言いたいわけではないです。あれは小泉純一郎さんと大手メディアの主導による、ポピュリズム(大衆の扇動)だったという事です。

現在では大手メディアが基幹となった扇動は少し難しくなってしまいました(文春は別格)。みんなテレビも新聞も見ない。結果ツイッターやYouTubeを利用したインフルエンサー達を中心としたポピュリズム(大衆の扇動)に移り変わりました。

それを民放や新聞社のお偉いさんやジャーナリスト達や知識人は苦々しく思っているのでしょう。大衆は愚かで誘導できたはずなのに、その愚かな大衆の中の得体の知れない「ナニカ」によってどんどん気に入らない人間が政治家になり、気に入らない政治家が国家を動かしはじめたからです。

それを象徴するのがドナルド•トランプさんであり、N国の立花さんでありガーシーさんというわけです。

なので現在のポピュリズムは主導権が変わっただけで、2000年前半とやってることは同じです。ソフトが変わっただけで、結局何も変わらないという事です。

読んでいただき誠にありがとうございました。