ヨットでお出かけ①サンフランシスコ湾はクルージング天国
夏のサンフランシスコは霧が出ることで有名ですが、実は全米でも屈指の強風が吹きまくることでもよく知られています。
朝は霧が出てどんよりしてますが、お昼すぎると太平洋から風が上がってきて霧を吹き飛ばして晴天になります。そして夕方になるとまた霧が入ってきて霧の朝を迎えます。
午後からは平均で20ノットくらいの風がコンスタントに吹くので風の力を使うセーリングやウインドサーフィン、カイトサーフィンなどのスポーツがとても盛んなのです。夏だけではなく1年を通じてたくさんの船が湾に出ます。
サンフランシスコベイには日帰りで行けるセーリングスポットがたくさんあり私たちも気軽にセーリングに出かけます。ただし私は強風の時で船が揺れすぎると船酔いするので、出かけるのは風や波が穏やかな時のみです。湾からでた外海のセーリングは経験したことないです。多分バケツが手放せない状況になると思います(汗)
2013年開催のアメリカズカップファイナル
2013年には世界的に有名なヨットレースのアメリカズカップ(America's Cup)のファイナル戦がサンフランシスコで開催されました。
私たちも船を出してレースの見学に出かけましたが、コースの外から遠距離で見るだけなので何が起きているのがよくわかりませんでした。レースの詳細は映像で見た方がわかりやすかったと思います。
独立記念日の花火セーリング
7月4日はアメリカの独立記念日で全米中がお祭りモードになります。あちこちでいろいろなイベントが開かれ、コロナの前はうちのマリーナにも出店がたくさん出てお祭りモードで盛り上がりました。
夜はサンフランシスコ湾に花火が上がるので、船を出して花火を見に行きます。夏時間のため夜は8時過ぎまで明るいので花火が上がるのは9時から9時半以降。うっすらと夕暮れになったころに出発して海上から花火を見学します。
花火見学のためたくさんの船が出艇するので海上は大混雑でした。夜の海を他の船にぶつからないように走行するのは中々大変で(舵取りは夫でしたが)かなり冷や汗をかきました。通常のセーリング中はコックピットにいるワンコたちですが、夜間走行の時は安全のため船内の入れます。花火の音に怯えるワンコは多いので心配しましたが、うちの子たちは皆大丈夫でした。
ブルーエンジェルスも見たよ
毎年秋にアメリカ海軍、マリーンとコーストガードのスポンサーによる市民との交流ベントが開かれます。フリートウイーク(Fleet Week)と呼ばれるこのイベントでは1週間のあいだにパレードや空母の一般公開などいろいろな催し物があるのですが、なんといっても目玉は航空ショーの曲芸飛行です。ブルーエンジェルスというアメリカ空軍のアクロバット飛行チームが戦闘機に乗って超高速でサンフランシスコの’空を飛び回ります。
海の上からアクロバット飛行を見学しようと我が家も航空ショーの日にセーリングに出発しました。ものすごい轟音ですが、垂直に飛んだりひっくり返ったり様々なフォーメーションを取りながらの超高速飛行は圧巻でした。
近所のマリーナへサクッとクルージング
花火やアクロバット飛行の見学のような大きなイベントがなくても、週末の午後などは気軽に船を出して湾内をクルージングします。特に風が穏やかになる秋は船酔いする私にとってのセーリングシーズンです。
バークレーから隣のマリーナまでセーリングに出たり、時間があるときはもう少し足を延ばして対岸にあるサウサリートやティブロンの街へ行くこともあります。船用のドックが付いているレストランもいくつかあるので船を停泊してランチやディナーを楽しみます。
私たちの最初の船、ロシエラ号のときもちょこちょこ出かけました。特に行先はなくてもマリーナから出発して湾の中をクルージングします。マリーナから出る時はエンジン走行ですが、出たあとは帆を上げてエンジンを切ってセーリングに切り替わります。帆が風を受ける音と波の音だけで進んでいくセーリングっていいものです。
サンフランシスコのセーリングマップ
こちらはサンフランシスコでヨットに乗って遊びに行けるところのマップです。サンフランシスコはリッチモンドブリッジから南がサンフランシスコベイ、北がサンパブロベイになっています。サンパブロベイにはいくつかの河口があり川沿いをヨットで上がっていくこともできます。
私たちが日帰りで気軽にセーリングするのはたいていサンフランシスコベイの中です。1日がかりでゆっくりしたい時にはサンパブロベイにあるチャイナキャンプという州立公園へ遊びに行きます。アンカーで公園の沖に停泊してディンギーに乗って公園へ上陸したり、海の上で昼ご飯を食べたりのんびりと1日を過ごします。
次回はくまのセーリング旅行記をご紹介します。
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