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山火事煙害エスケープでアメリカ西海岸を北上旅行②

カリフォルニアで発生した山火事の煙害からのエスケープの旅で北上し始めて3日目、オレゴン州にある海辺のキャンプ場で空いているサイトを予約することができました。カリフォルニアとの州境から少し北上したところにあるHarris Beach State Park にあるキャンプ場でビーチのすぐ隣にある海大好きな私たちには最高のロケーションでした。

海辺の素敵なキャンプ場で問題発生


野宿2泊を経てやっと見つけたキャンプ場で一安心した矢先に大きな問題が発生しました。なんとコロナの影響下で再開したばかりでキャンプ場は感染防止のためシャワーが閉鎖されていたのです。

シャワーはキャンプ場やRVパークで使うから車内にシャワー設備の必要はない、という考えからあえてシャワーをつけなかったうちのキャンピングカー。旅も3日目に入りシャワーなしは限界に来ていました。

こんな時に頼りになるのがサンシャワー。プラスチックのパックの中にお水をためて日に当てておくだけでお湯のシャワーになります。幸いにも晴天だったのでサンシャワーを使ってシャンプーし、体はお湯のタオルで拭くことでさっぱりすることができました。

エスケープを忘れてバケーション気分に


シャワーを使うことができないこと以外は全く問題のない素晴らしいキャンプ場でした。朝起きて少し歩くだけで目の前は美しいオレゴンコースト。オレゴンコーストは南北に長く続く有名な観光地ですが、南はあまり開発されていないので商業施設などが少なくなくそのままの自然は保存されています。

海が大好きなくまを連れて朝の海辺散歩から始まる1日。煙害からエスケープしていることをすっかり忘れてしまうバケーションのようでした。

ダイナミックな海岸線が続きます。外海なので波は荒いです。
足だけ水につかって退散!
引き潮でのお散歩

この美しい海岸線のキャンプ場で2日間ほど滞在することになりました。もっと長くいたかったのですが、カリフォルニアの山火事からの避難民たちの影響だったのか、平日なのにキャンプ場はほぼ埋まっていて2日しか滞在することができなかったのです。

霧が出ることの多いオレゴンコーストですが、私たちの滞在した2日間は素晴らしい晴天でした。給水できるキャンプ場では毎日ちゃんと料理をすることもできたのもとてもありがたかったです。

ぴかっと輝く太陽と青い海、そしてきれいな空気を楽しむことができました。

キャンプ場の周りにはブラックベリーが群生していました。黒くならないとすっぱくて食べられません。
トマトソースのペンネで夕飯。こういう料理はキャンプ場やRVパークに停泊していないと食べられないのです。

霧深い朝にオレゴンからカリフォルニアへ南下


カリフォルニアとの州境の近くに開いているRVパークを見つけたのでオレゴンのキャンプ場を出発してカリフォルニア方面に南下することになりました。

出発の朝はこれまでの青空が信じられないくらいの深い霧に覆われていました。アメリカの西海岸はアラスカからの寒流が流れ込むために、霧に覆われることが多いのです。特に水温が低い北カリフォルニア、オレゴン州、ワシントン州の海岸線は霧が多く発生します。

これが典型的な北カリフォルニアの海岸線。霧深いのです。

クラマス川の河口で釣りに挑戦


オレゴン州が源流になりカリフォルニア州に流れ込むクラマス川(Kramath River)の河口でサーモンが釣れるらしいということで河口に寄ってみることにしました。川が海に流れ出る直前の静かな河口で釣り具をセット。くまは河口の周りを散策です。

さて釣れるかな?
水があればどこでも飛び込むくまなのでさっそく水浴び。
でもちょっと先に進むと太平洋でいきなり大波になります。
波が高くてお水に入れないの
しかたなく諦めるくま

しばらくがんばっていた夫でしたが、結局何も釣れずにこの日は終わりました。

クラマス川の河口の街はネイティブアメリカンの人たちのテリトリーです。実はこの河口は彼らが儀式のために使うとても重要な場所だったのです。河口を散歩していた方が夫に話しかけてきてこの地の色々なことを教えてくれました。夫はどこにいてもよく道行く人に話しかけられる人なので、旅先の情報収集にはとても役立ちます(笑)。

1週間のエスケープのあと自宅へ

火事による煙害もかなり緩和されたようなので自宅のあるレイクタホに戻ることになりました。

煙は最悪の数値ではなくなりましたが、まだまだ煙は残っていました。通常は対岸がくっきり見える近所のビーチもすぐ近くの入り江までしか見えない状況でした。森の中もうっすら煙っていました。

近所のビーチから。先がちょっとしか見えません。
森のなかも煙っていました。

それでも生活に支障がないレベルだったので、しばらくタホにとどまることになりました。ところがやっと落ち着けたなと思ったのもつかの間、数週間もしないうちに次の山火事が発生したのです。

つづく

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