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太陽からのラブレター|大暑のうた

『手まねきか、さようならか』

セミの音に混じり、
時折夏の終わりを告げる風が吹く。

藤棚からたわわにぶら下がる紫たちが、
ゆらゆら、私に手をふっている。

手まねきしているのか、
それとも、さようならか。

さっきまで涼しげに響いていた風鈴の音が、
そこはかとない切なさをまとっている。

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