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「よしよし」の意味と語源

「よしよし」というと「いい子いい子」とか「撫で撫で」っていう表現を連想するでしょう。

でも、それらと「よしよし」の間にはいくつか決定的な違いがある。

まず、「いい子いい子」っていうのは 、相手を下に見てるわけだよね。そして、こっちの期待や価値観に合うようなことを言ったりしたりする相手に対しての誉め言葉みたいなものでしょう。もっと言えば、相手をこっちの都合がいいようにコントロールしてしまいかねないリスクがある。

たとえば、一時期「ほめて育てる」っていうスローガンが、ある種のママたちの間で流行してたよね。でも、そういうのって、ヒトから褒められることで気分が良くなって頑張るっていう脳の構造にしちゃうから、自発的な動機ってのができにくなる。つまり、褒められないと、あるいは褒められる可能性がないと、何もやる気が起きないような人間になってしまう。いつもそういう褒めてくれそうな人の思惑を気にして、顔色を窺い、空気を読みながら生きていくような人生って、どうよ?ということで、今ではすたれかけているようだね。

一方、「撫で撫で」っていうのは、動作として撫でているときに、わざわざ「撫で撫で」なんていう必要はないでしょう。だから、わざとらしいというか、あまり意味がないわけだよ。

その点、「よしよし」も 基本的には 目下の者に 言う言葉であり仕草だけれども、いろんな含みがある。

① 相手の行為を是認したり、意向を受け入れたりするときにいう語。 「 -、わかった」

② 相手を慰めたりなだめたりするときにいう語。 「 -、もう泣くな」

                   大辞林 第三版

一般の辞書にはだいたいこれぐらいしか書いてないけれど、「よし」という古語にはもっと多くの意味がある。


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