さらにラッセルのエッセイからの続きの引用です。
今回はちょっと長目になるので2パラグラフsに分けますね。
要するに、いい歳こいて死を怖がってるご老人たちには、それまでも十分生きてきたという満足感や充実感がないんだよね⋯⋯ってことかな。
ほら、「トリアージュ」って言葉(というかコンセプト)、ある時期から日本でも広く一般にも知られるようになったよね。
元々は緊急医療分野の専門用語で、大事故や大災害などで多数の被害者や被災者が出た時に、応急処置や手当ての緊急度に従って、助ける人たちに優先順位をつけること。
そういう状況に被害者として遭遇したある高齢者が、救急隊員に「私はもういいから、若い人を先に助けてあげてください」と言って亡くなったという話を聞いたことがある。
実際のところ、状況としてかなりギリギリの状態だったんだろうね、周囲もご本人も⋯⋯。
にしても、「私はもういいから」という言葉はこの場合とても深く響く。
ただ単に利他的な行為だとか、博愛主義だというだけではないような気がしてならない。
それよりも何よりも、
「私はもう十分生きてきたし、自分の人生に満足しているから」
という意味だったんじゃないかと思う。
だとすれば、すごい輝いているし、かっこいいし、尊敬できる⋯⋯と感じるのは拙者だけだろうか。
今の身共にそういうことが言えるだろうか?
今のあなたにそういうことが言えるだろうか?
シーン。。。という沈黙の声が内外から聞こえるような気がしますが、
とりあえず、ここまで前半の原文は以下の通り。
To be continued