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YNWAが聴こえた時、泣きそうになった

今回もFAカップ3回戦で対戦するアクリントン・スタンリーに関するお話。

37歳のベテランFWショーン・ウォーリーが応じたPA News Agency(via Liverpool Echo)によるリバプール戦に向けてのインタビューより。

ゴール後、ウォーリーは必ず指で"J"のサインを作るが、これは息子ジュード/Judeに向けたものであり、そんな息子が観戦に訪れた試合では必ずと言っていいほどにゴールを決めてきた。

ただ、ノンバーバル・オーティズム(自閉症の一種で、言語が習得できない状態)を抱えており、強いストレスを与えてしまう可能性があるため、6万人以上が集まるアンフィールドではなく自宅から応援することに。

『息子ジュードとフットボール、私の人生で最も大切なものだ。子供が産まれたことは、人生で最良の出来事だった。』

『彼が観に来た試合ではゴールを決めていたけど、アンフィールドには来られない。彼にとっては大き過ぎる。実は少し前に、学校の旅行で行っているんだけどね。』

『常に私のゴールを見せてきたし、セレブレーションではいつも指で J の文字を作るんだ。常に一緒にいると。』

Shaun Whalley Xより

マージーサイドに生まれ、マイケル・オーウェンに憧れて育ち、イスタンブールの奇跡こと2005年のCL決勝は現地アタテュルク・オリンピック・スタジアムで観戦していた。

生粋のリバプールファンであるウォーリーは、シュルーズベリー・タウンに所属していた4年前にFAカップで2度リバプールと対戦した経験がある。

2-2で引き分けた1度目の対戦時、数本のシュートを外したことが今も寝る時に頭の中で再生されると語り、2度目となった再試合ではアンフィールドのファンが歌うYou'll Never Walk Aloneが聴こえた時に涙を流しそうになったとも語る。

『(抽選会で)リバプールが登場した時、我々が当たる感覚があった。ここ6年で3回リバプールを引き当てていて、1回目はシュルーズベリーで引き分けて、2回目はその再試合だった。』

『再試合のキックオフ前、ピッチに出て行く時にアンフィールドのファンが歌うYou'll Never Walk Aloneが聴こえたのを覚えている。あの試合についてや、アンフィールドでプレーすることの意味を考えてほとんど泣きそうになっていたよ。』

『再び対戦するはずだった3回目(2022年のFAカップ)は大腿部を痛めていて、残念だった。リバプールとの対戦は最後のチャンスだと思っていたから、今回再び引き当てることができてとても幸運だった。』

『前回の対戦よりも、より楽しめると思う。特別な場所だし、たぶんキャリアで最後の機会だろうから凄く楽しみだ。』

『フットボールというのは、どうなるか分からないもの。でも、リバプールは素晴らしいチームだから難しい試合になるだろうね。』

PKを含めてとはいえ、2025年に入ってからの2試合で3ゴールと好調なまま迎えるリバプール戦。

恐らくはキャリア最後となるであろうアンフィールドでの試合、リバプールファンであるベテランFWがゴールを決めて息子にメッセージを送る姿を見たいような見たくないような…?

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