
コミケ企業ブースのスマホゲーム出展動向75事例調査
え、もう春ですか!? つい昨日までダウンコートを着てたのに、突然のポカポカ陽気…季節の進み方、早すぎませんか?
こんにちは、スパイスマートです🌸
スパイスマートでは、スマホゲーム市場の分析や、海外企業の日本進出支援を行う会社です。今回は、コミックマーケット(通称「コミケ」)におけるスマホゲーム企業の出展動向を徹底調査しました!
2023年〜2024年に開催されたコミケの企業ブースから、75事例・49タイトルをピックアップし、各社の施策を分析。その傾向やポイントをお届けします! イベントでのマーケティング施策に興味のある方は、ぜひご覧ください。
調査概要
調査対象:2023年~2024年に開催されたコミックマーケット・C102~C105におけるスマホゲーム企業ブースと取り扱いタイトル(計49のゲームタイトル/75事例)
調査内容:スマホゲーム企業ブースでの実施内容、出展にともなうPRなど
調査サマリー
この記事では調査で明らかになった傾向について一部紹介します。
・コスプレイヤーを活用したPR施策の拡大
・物理的な来場者だけでなく、SNS連動などオンラインでもイベントを盛り上げる施策の実施
・来場者が直接ゲームの世界観を味わえる現地体験型イベントや展示
近年のコミケ企業ブースにおけるスマホゲームの出展内容を分析した結果、主に4つのトレンド傾向が見られました。
1. コスプレイヤーを活用したPR施策の拡大
企業ブースではコスプレイヤーを積極的に起用するケースが目立ち、調査した事例のうち26.7%がコスプレイヤーを起用。これは、2024年上半期に弊社でおこなったセールスランキングTOP100タイトルにおけるコスプレイヤー起用実績(※)の20.2%よりも高い結果となり、コミケにおけるコスプレ活用の重要性が高まっていることがうかがわれます。

コミケはグッズ販売やコスプレがメインイベントとなっていることから、企業ブースに出展しているゲームタイトルも、ほとんどがキャラクターを最大の魅力とするいわゆる“キャラゲー”。ゲーム世界観やキャラクターの魅力をコスプレイヤーに表現してもらうPRは、新規ユーザーの注目を集めるとともに、既存ユーザーにはよりゲームへの愛着を深めることが狙いだと思われます。
▼参考:スパイスマートの2024年上半期スマホゲーム317タイトル調査
◇本調査で分析した一部タイトルの事例
・フォトセッション&交流イベント:『レスレリアーナのアトリエ』(C102)公式コスプレイヤーが主要キャラクターに扮し、来場者とのフォトセッションを実施。指定のハッシュタグをつけて投稿すると限定アイテムがもらえるキャンペーンも展開されました。
・体験型イベントでのキャラクター再現:『勝利の女神:NIKKE』(C102)
ゲーム内の人気キャラクター「紅蓮」に扮した複数のコスプレイヤー達が登場、会場を巡回し大きなインパクトに。
2. SNS連動で来場者・非来場者の双方を巻き込む施策
◇本調査で分析した一部タイトルの事例:『鳴潮』(C102)
事前登録期間に出展した「鳴潮」ブースではゲームの試遊コーナーを設け、グッズの無料配布などを実施。さらに来場できなかったユーザー向けにもフォロー&リポストキャンペーンを実施し、オリジナルグッズを抽選でプレゼント。
またC105出展時も同様のキャンペーンを実施。現場へ向かうことができなかったユーザーも参加可能のフォロー&リポストキャンペーンでC105限定グッズをプレゼントするなど、ファン全体を巻き込む投稿で8,000近くRPされています。

3. 事前登録タイトルも出展
本調査では3タイトルの事例を確認。ブースでは試遊コーナーを設けたり、事前登録の画面を見せることで限定ノベルティを配布などのプロモーションが行われました。一層の施策拡散も狙い同時にSNSキャンペーンを実施するケースも見られます。
4. 現地での特別体験型
会場では、コスプレイヤー起用のほかにも来場者がゲームの世界観にどっぷりと浸かれる演出のPRが続々登場。本調査の2年間で30%近い22事例の体験型のプロモーションが確認できました。
『IdentityV』(C102)では、声優ボイス付きのLive2D交流エリアでゲーム内キャラクターと対話を可能に。また『時空の絵旅人』(C102)では、オークションイベント「バイヤーズマーケット」がオフラインで開催され、高額落札される商品も登場。さらに『学園アイドルマスター』(C105)は特大モニターでアイドルたちのPライブを上映し、ライブ現場感を再現しました。
各出展ブース・タイトルごとの具体的なPR事例、詳細については調査レポートの中で日程別に詳しく紹介中。スパイスマートではスマホゲーム市場の分析を専門とし、企業のマーケティング戦略や市場トレンドを可視化し提供しています。今後も最新の業界動向を発信し、スマホゲーム企業をサポートしてまいります。
なお、この調査レポートはスパイスマートが提供するLIVEOPSIS(ライブオプシス)会員向けに配信しています。