バスケットボール指導者マニュアル 3 マインド2
バスケットボール指導者マニュアル 4 マインド2
指導者のマインド
指導者は、ビクトリーというマインドを持つこと。
勝利の方程式を持っていることです。
敗北者のマインドを持っているとそれは、選手に伝染します。
選手から見た指導者はある意味神様的存在です。
ですから、期待を裏切らないことです。
ドリームキラーになってはいけません。
否定はしないで、肯定する方法をポイントアドバイスすることです。
それは、スコトーマを見つけて、そこを教えるだけです。
コーチは、選手と一体になるマインドが持てること。
それは、選手の喜びを自分の喜びとすること。
基本の技術を教える
ドリブル、パス、シュート、ランニングからのパス、
ワンオンワン、2:2,3:3などの練習を繰り返し行う。
スクリーンやブロックの仕方を無意識でできるようにする。
育成マインドの定義
「選手個々の成長過程を重視する考え方」
育成マインドの必要性
バスケットボールは互いの戦術を阻止し合うスポーツ →選手のオーナーシップを育む
●世界トップレベルのバスケットボールは、常に互いにやりたいことを阻止しあう攻防の連続である。
●「戦術が阻止された後でも個で打開できる能力」「自身の判断で戦術を超
えられる能力」がトップの選手に求められている。
●指導者の指示を従順に遂行するだけの選手は、最高の選手と捉えられてい
ない。
バスケットボールから人生を学ぶ → 将来を見据えて
●バスケットボールを通じて、選手が人生で役立つものを学べるように、指導者はサポートする 必要がある。
●主体性を持ち、仲間と共に課題の解決に向かって取り組み、自己実現を
目指す、バスケットボールを通じて学べることを指導者は選手に気づい
てもらえる様に働きかけたい。
育成マインドの普及で「日本を元気にする」
●これまでのコーチング概念を未来に向けて更に発展させ、育成年代の指導
者全体がマインド(フィロソフィ・コーチング概念)を変化させていく
必要がある。
●育成マインドは、バスケットボールによる人材育成をよりよいものとし、
将来的に
「バスケットボールで日本を元気にする」というJBAの理念の実現に繋がると考えている。
目的そして目標を与える
<これまでのコーチングスタイル>
「できない子どもをできるようにしてあげる」=指導者が問題を解決する。
⇒子どもは、解決するための根拠、プロセスがわからないままの解決方法を学ぶ。
そのため、子どもたちは答えを待ち、課題を解決してもらうことに慣れていく。
⇒「課題を解決してもらうコーチングで育った選手」は、指導者に依存しやすい。
<これからのコーチングスタイル>
「できない子どもができるように課題を与える」=子どもが課題を解決することに
対してスコトーマを助言、支援的指導をする。
⇒指導者が課題を投げかけることで、子どもたちは思考を繰り返し課題を
解決する力が養われる。
⇒「課題を与えるコーチングで育った選手」が将来的に質の高い選手と
なる。
勝利と育成を同時に行えるような指導を心がけること
<背景>
●子どもが勝負に没頭することは自然である。
(遊びには勝ち負けがあり、そこに夢中になることは楽しさの要素で
ある)
●大人の勝負へのこだわりが、子どもたちの主体性を奪うことに繋がる。
(コーチの勝敗への関わり方は、選手の主体性の成長段階に応じる
必要があるため)
●子ども自身が勝利を目指し、勝利を目指すプロセスを通じて競争の価値を
学び、体感するこ とが重要であり、指導者は勝利を目指す過程や
結果の捉え方を伝えるため助言・支援的指導をする。
→勝利至上:「大人が勝たせてあげる」といったコーチングは、世界の育成
現場ではなくなっている。
→育成至上:勝負を度外視したり、指導者の責任を放棄することは、
コーチングに値しない。
→グッドルーザー(敗者)の振る舞いを身につける。
●「勝利」と「成長」の天秤は、常に両方を求める方法を模索する。
●「勝利」と「成長」の天秤がトレードオフ(どちらかを選択したら、
他方を選択することが できない)になった時には、育成年代の
指導者は「勝利」以上に「成長」を追求する責任に 比重を置く
ことを求めるべきである。
●勝利に最も効果的な手段が、選手の将来にとって最適なものとは
限らない。
●選手の将来を見据えて、その時に学ばなければいけないものがある。
●「学び」には、段階や順序がある。
●選手の将来を犠牲にして、目先の勝利に必要なプレーを強要する
ことは避けなければならない。
●その選手の将来のための「土台作り」をするのが育成年代の
指導者の責任である。
●試合は土台作りの手段の一つであり、試合の勝敗だけが全てではない
ことを知る。
●選手にプレーする機会を与える。
→プレーの機会が、選手の成長にとって最も重要な機会である。
●トライ(挑戦)&エラー(失敗)を認める。
→勝つことだけを優先するとエラー(失敗)を恐れ、トライ(挑戦)が減少する。
●競争することが大切。
→勝とうと「全力」で取り組むことで、選手はその過程において工夫し
考察することを学ぶ。
→「全力」で取り組んだ結果、試合に負けたとしてもそれは
失敗ではない。
●負けた時はグッドルーザーの意味を知る機会であり、指導者や
保護者などの大人のサポートが重要となる。
→相手を讃える。
→自らの成長する機会と捉える。
●指導者は、「どのように戦うか」「どのようにして勝つか」といった
課題を子ども(選手) から奪うべきではない。
→勝敗についての課題を設定することに自らも関わることで、
選手は勝負に対する
オーナーシップ(結果は、自分次第で変わるという考え方)を
育むことができる。
→勝敗についての課題を設定することに自らも関わることで、
指導者に依存することなく「自立した選手の確立」を目指す
ことが期待される。
指導者の指導行動の在り方例
【U12】
●バスケットボールを始めた子どもたちには、指導を多くしてルール、技術を伝える。誤りは 正して、正しい技術の習得を目指す。
●指導行動は大きいが、常に「バスケットボールの楽しさ」を強調する。
その過程において、子どもたちは、自身で判断する楽しさ、達成した楽しさ、成功した楽し さ等を感じられるように配慮した指導を行う。
●この年代はスポーツに取り組む最初の習慣が作られる時期で、この時期に「指導者が勝たせて くれる」「指導者の指示通りにプレーすればいい」といった思考とならないように注意した い。
【U15】
●技術や基本プレーを学んだことで、自らの判断でプレーする習慣を養う年代である。
●指導行動は、U12世代より小さくなり、選手自身が未熟な状態ではあるが、ゲームを通じて
試行錯誤を繰り返し、自らの判断でプレーする習慣を学ぶ。
【U18】
●応用的な戦術を指導するため、指導行動が大きくなる年代である。
●選手自らが判断していく習慣が失われないように考慮しながら、戦術的な要素が
加わっていく年代である。
以上のようなことが基本となり、個別のプレーについて指導することが望まれる。
技術の応用
技術的なことであるが、バスケは古武術的要素が多分にある。
フットワークについて
オフェンス、ディフェンスのフットワークは、難波歩きと同じである。
インサイドステップ、アウトサイドステップは、体幹もさることながら
体軸をつくる為には重要である。
ドリブル、パスにも応用できる。
体軸がきちんとできるとバランス感覚が磨かれて、自由自在のプレーが
できるようになります。
YouTubeで教えているが、これが基本だという事です。
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このように、基本の動きを各ポジションで、オフェンス、ディフェンスで使い分ける
練習を指導するとより強いチームが造れます。
さらに、フォーメーションフォーミュラを作らせれば完璧になっていく。