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皇の時代の羅針盤 その三十三


月刊プレジデントイーグル
                      Vol.33 1996.07.06
人間心理の戦略を持たぬ
        経営者は会社を潰す?

暑い季節になりました。ここニ、三年異常気象になっています。水不足に冷害と地球循環サイクルが狂ってしまったのが大きな原因のようです。いつもの年ですと、庭の竹が七夕頃には笹飾りができるほど伸びてくるのですが、今年は芽も出て来ていません。タケノコの季節に、水不足でタケノコの出荷ができないほどの不作と聞いていましたが、わが家の竹も季節外れになって出て来ています。自然に学ぶことはたくさんあります。また人の体についても沢山のことが分かり自然と調和するようにできているそうです。体内時計は25時間あり、1時間は遊びで、太賜の光で昼と夜の差を見分け、さらに日照時間の差を調整するのだそうです。これらのことを脳とホルモンと神経が調節するのですから素晴らしいことです。まさに自然と一体に成っていると言えます。自然が狂えば人も狂って来てもおかしいことではありません。地球環境を守りながら是非とも恒常性を保つことが必要でしょう。そのためには、いつでも正しい事をできるように心掛けて毎日精進努力が必要でしょう。それには古典を学び、未来を考え、今に生きる事です。そのためには、目的を決め、定期的にチェックして、大切な人生の時間を充実したものに成るよう『終わりなき相進』が必要です。それでは今月のテーマである。『終わりなき精進』について考えてみましょう。
《終わらなき精進》
生と死があるならば、初めと終わりがあるようですが、生から死までの間だけでも終わりは無いのです。輪廻転生を考えれば勿論ありませんが、ここでは現世について考えて行きます。この世はこの世でやらなければならないことがあります。生まれて成長して一人前になって世のため人のために役立つことをしたいとは、だれでも思うでしょう。学問、芸術、信仰を通して何かをやり遂げたいと思うことでしょう。そこで、何かに目的を見い出すことで目標ができ、初めて精進ができるものなのです。
経営者もしくはリーダーであれば、世の中の状況や流れを察知し、練磨し、指導・実践して行かなくてはなりません。家庭、職場、社会において立派に行動できる自分にならなくてはなりません。自在なる思考、自在なる行動、広大無辺なる心の広さ、これらを求めて終わり無き精進が必要なのです。
心理学的に言いますと、マズローの欲求の五段階でいう自己実現の段階です。生理的欲求、安全の欲求、集団(愛)への欲求、自尊心の欲求、自己実現の欲求と五段階の欲求がありますが、この中で実現しないのが自己実現の欲求です。人はこのように幾つもの欲求を持ちながら、努力をしていくのです。また、この欲求がいつでも一定の状態で止まっているわけではないのです。例えば、あるときは生理的欲求に突然陥ることもあります。それは、突然のアクシデン卜に遭遇したり、自らそれを望んで断食やダイエットを行ったりするときには、生理的欲求が強く出ます。このように、五つの欲求の中をさまよっているようなのが人間なのです。自分が今どこの段階にいるか知りながら、精進努力を行う事がよいでしょう。
スポーツ的に考えると、記録を作るものについては、より早く(速く)、より遠くへと限界に桃戦することであります。ゲームではより多くの得点を上げる。より多く勝ち続ける。これらのことを目的にしておりますが、少し視点を変え自分自身の限界への挑戦と考えれば、走ることも、泳ぐことも、投げることも、滑ることも、皆限りなく続けることができます。わたしも、バスケットボールは今はやりませんが、ソフトボールを今楽しくやっています。心の鍛錬、係の鍛練、頭の鍛錬を出来る限り続けたいと考えています。
歴史的に見ると、偉大なことを成し遂げた人達は皆長生きで、一つのことを追求しさらに多くのことを身につけ、世の中に影簪を与えています。いつも思うことですが、その道一筋に生きれば誰でも人間国宝に成れますよ、と言う事です。匠の人は大体五十年以上のキャリアを持っています。たとえ人間国宝に成れなくとも、自分自身に納得のいく生き方をしたいものです。
続けられない人とは、怠りが定常化し、自己満足している人です。仕事に慣れ、人に慣れ、生活に慣れてしまって進歩向上を怠っているのです。そして、いつもやらない言い訳の名人になっています。言い訳名人に尋ねると『物凄く努力していて、人の為になることをいつも考えて、一所懸命やっています。』と答えます。しかし、現実にはそうではなく、考えはあるが体が動かなくなっていたり、また、何も考えていなかったりしています。このような人は、ある意味では環境に埋没した状態にあると言えるでしょう。もし、あなたがそうであれば、このような状態から抜け出すためには、自分の限界を超えるほどの努力をしてみることです。答えはその後に出るでしょう。

追記1

大阪万博、人気がないので国がお金を出してパビリオンを作っているらしい。
なんともお恥ずかしい話だろう。予算の増額や納期も当てにならないという感じである。

アイルランドの強さは?
知恵の配布のような戦略にある。

パンダ外交とは、ODAのようなものである。
二階さんと中原さんが、並んで映っているのは、違和感がある。
チャイナから見れば、同じ穴の狢だろう。

追記2

石原寛治が、東京裁判で一番の責任者はトルーマンであるといった。
その理由も理解できる。

明治以降と以前を比べれば、色々答えが見つかるだろう。

更に、戦後と戦前を比べても、良いこと悪いことが理解できる。

過去を見ながら生きているようなものであるから、未来を見ながら
生きる方法を考えるべきである。
そのためには、コンフォートゾーンの外に出ることだ。

五次元思考という、宇宙思考である。

ミクロからマクロまで、素粒からブラックホールまでの、
時空を超えるような思考空間、生命地場に思考を移動させることです。

物理空間ではなく臨場感空間、即ちマトリックスの中の空間のような
あたかもそれがリアルであるという世界である。

だれでも、持っている力である。
気付かないだけで、眠っているのです。

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