映画「ひらいて」
刺さりまくった映画
望めば何でも手に入りそうな要領のいい愛が一番欲しいものは手に入らない。
不器用で愛が持ってるものは持っていないが美幸はたとえに愛され、しっかりとした自分を持っている。
どうしようもない愛を見てると、とにかく苦しいが嫌いになれない。
惨めな人間性をたとえに指摘されても諦めきれないコントロールできない気持ち。
愛はいわゆるクラスの一軍。学校でも目立つしそれなりに夜遊びもする。要領よすぎが故どこかつまらなそう。
誰が見ても魅力的。顔も声も話し方も可愛い。小悪魔的な女子
美幸は友達もいそうにない、いじめられてはないけどクラスで浮いてる、教室の隅でジャンプ読んでる大人しい女の子。
たとえ君はクラスの優等生。あまり学校のカーストにも染まらず勉強のできる物静かな優等生。
愛は、美幸を利用してたとえ君を知りたがる。
美幸と映画行ってカラオケ行ったのも全部たとえ君情報収集目的。カラオケなんて何度も行ってる遊び慣れた愛に対し、美幸は友達との初めてのカラオケでもじもじ歌声披露。同性に可愛いなんて思ってなくたって愛は言える。
美幸は秘密にしてる彼氏の存在を話したり、全部全部楽しかったと思う。キスするまでは。
愛はたとえ君の大事な美幸の初キスを奪う。
嫉妬と、二人の仲を壊したい気持ちしかない。
2人だけの秘密だと知っていて、あえてたとえ君に二人が付き合ってることを知ってると話す。
とぼけたふりしてずっと二人を踏みにじりにいく。
なんでも手に入れれる愛だけどたとえ君は手に入れられない。告白に対して門前払いのような返事。怒って言い返して教室を出た愛が振り向くもたとえ君は絶対追いかけてこないむなしさがあのシーンに詰まってる。
執着の物語。
友達の好きなあの男の子を落とすことは簡単。
でも愛は絶対美幸には勝てない
はたから見たら愛の方がどう見ても魅力的。
でも愛が好きでたまらないたとえ君は手に入らない。
青春時代、付き合いたくても近づくことすらできなかった苦い思い出をかき回される系の映画と思っていたら、恋愛こじらせた一軍女子が好きな男の女を寝とるという珍しい発想の映 物語。
たとえ君に告白しても受け入れてもらえなかった愛はずっと美幸の気持ちを踏みにじる。
たとえ君への復讐で美幸を好きなふりをしながら。
美幸の服をぬがせてキスしても愛はずっとたとえ君の事しか考えてない
同性に性的に触れる嫌悪感よりたとえ君への復讐が勝る愛
3月生まれは変わった人が多い話なんて
適当に話しただけで、愛は何も覚えてないけど
美幸は友達と会話した事が嬉しくてきっとずっと覚えてる
本当の愛情を知っている美幸、答案用紙に「愛」いう名前を書く、愛されることも愛することも分からない愛のシーンが心に残る
後半、たとえ君に振られて全部どうでもよくなる愛の周りへの対応の最低さがずっと描かれてる。
物にも他人にもずっと愛情がない。なんでも上手くこなせるのに何もできなくなっていってる。
美幸を踏みにじることでたとえ君に関心を持ってもらおうとする。
対して美幸はたとえの東京上京についていって、新しい彼氏ができてもいいと答える。
執着しているたとえが選んだ美幸は決して執着していない。
たとえと美幸に本質をつかれてかないっこない
美幸に勝手にくっついて、たとえの家についてきてラブホテルまで上がり込んで二人の話し合いを見つめる愛はどこまでも部外者で惨め。
散々踏みにじられた美幸の書いた手紙。
触れられる嬉しさを教えてくれてありがとうという懐の深さ。
どうしようもない愛だけど、また一緒に寝ようねに愛なりの愛情が表現されてる。
余談。
愛、こいつは将来絶対ホス狂いになる