ソンシが微妙かもしれない話と、走りそうな馬たちについて。【'25シルクロードS】

どうやら雨が降りそうな今年のシルクロードS。
馬場が渋るとなると、狙える馬、狙えない馬が明確に分かれてきそうな今回のメンバー。
天気予報が徐々に変化しつつあり、もしかしたら雨が降らない可能性もありますが。
なかなか面白い分析をしていると思うので、もしよければ最後までお付き合いください。

02/01 am6:30追記:
雨降らなさそうな感じの天気予報に変わったので、おそらく雨降りませんが、せっかく途中まで書いたのでそのまま進めます。
雨関係ない分析もありますし。


前提条件

雨が降り、多少なりとも馬場が渋ることを想定。
開幕週だが、つい一か月前まで使っていた京都の、Aコース。
時期的なものもあり、そこまで回復はしていないと見た。
(これについては土曜、日曜の結果を見てさらに判断)
これらを前提に考えていく。

各馬分析

ソンシ 4牡馬57.5

まずはタイトルにも書いたソンシから。結論から延べ、その理由を分析をもとに話していく。
【結論】
馬場が渋るなら消し
(理由:上がりがかかる展開や馬場で凡走するから)
【分析】
重馬場での11着以外、馬券外のない安定感のある馬柱。
1着時には明確な傾向がある。
それは、『上がりが34秒台前半よりも早い』こと。
キャリアが浅い順に、勝ったレースの成績を以下のような形式で示す。
着差 前半3F-後半3F(ペース) 自身の上がり3F
(ぶっちゃけあなた自身で馬柱を見たほうがわかりやすいと思うが)

1馬身差 35.8-34.2(Sペース) 34.1
3馬身差 35.3-33.8(Sペース)33.0(上がり最速)
2馬身差 35.1-33.9(Sペース)33.5(上がり最速)
2.1/2馬身差 34.6-33.9(Sペース)33.3(上がり最速)
1.1/2馬身差 34.5-34.2(Mペース)34.1

逆に、負けたレースは上がりがかかっている。
キャリア2戦目、1勝クラス2着
→Hペースで35.4
キャリア4戦目、GⅢファルコンS 3着
→Hペースで34.7
キャリア5戦目、2勝クラス11着
→Sペースだが重馬場で35.3

以上の理由より、ソンシは上がりがかかる展開、および馬場が苦手であると言える。よって、馬場が渋れば買わない。

【蛇足】
ここからは蛇足。
上で意図的に省いたが、2着に負けた2走前のタンザナイトSだけ例外で、スローから上がり2位33.5使ったが負けた。
しかしまあ、これは負けたと判断するより、OPで2着した、と評価してあげるべきであろうと考えている。

原因と考えられる点は大きく分けて3点。
①初の1200m戦だった点
→それまでの7戦はすべて芝1400m。スローから瞬発力勝負が得意な馬だけに、脚が溜まりきらなかった可能性。
②時計水準が遅かった
→タイム指数97とやや遅めの水準で、紛れが起きやすい展開になっていた可能性。
③スプリント戦になった or クラスが上がったメンバーレベルが高く、普通に負けた
→上がり最速になれなくなり(この時上がり2位)、負けた可能性。

レース映像を見ると、1200m初戦だった2走前では、川田Jがスタート直後から内の馬たちを気にしていて、行く馬を行かせて前に馬を置きたそうな動きをしている。
また、スタートから一貫して手綱を抑えている。
これらは、初スプリントで馬がかかってしまうことを危惧しての行動と思われる。
それが前走では明確に変わり、スタートから緩やかに促し続け、明確に先行押し切りを意識した騎乗をしていた。
1枠2番で埋もれると厳しいというのもあっただろうが、2走前の負け方を修正してきたような形である。
本来は1400mでスローから末脚比べ、という展開が得意な馬だっただけに、1200mにかわったここ2戦では、
2走前→上がり33.5使うも差し切れず(時計水準おそかったのも痛かったが)
前走→これまでのスタイルを捨て先行押し切りを選択し1着
という感じで戦法が推移しており、ゆえに今回も前走のような1200mに合わせた走り方を選んできそうと考えている。

蛇足終了。

メイショウソラフネ 6牡馬57.0

【結論】
①状態が良ければ買う
(理由:仕上がり次第なところがあるが、状態良ければそこそこ強いから)
②右回り(あるいは、平坦)だから買う
(理由:中京ダメで、京都小倉に良績集まっている)
③重馬場なら買う
(理由:重馬場適正が高いから)

【分析】
1勝クラス勝ち上がり時に出したタイム指数100以降、基本100以上で安定している。
OP入りしてからの9戦で、馬券になったのは3回。
前々走タンザナイトSの1着(97)、その前オパールSでのビックシーザーの2着(106)、2年前2023年の淀単距離Sでのビックシーザーの2着(104)。(括弧の中はタイム指数。)

タイム指数にバラつきがありすぎるため、馬場や追いきりに傾向がないか探ってみた。結果、追いきりに傾向があり、仕上がり次第でパフォーマンスが変わるタイプと分かった。

好走時の追いきりの特徴らしいものは以下の3点。
(1)CWでラスト3F37.7以下かつ11秒前半(馬也)
(2)当週坂路で54.1以下かつ馬也で失速なし
(3)坂路50秒台

過去最高タイム指数はオパールSの106。次いで2023年淀単距離Sの104。
ビックシーザーの2着も2回あり、好仕上がり時は十分にこのクラスでも戦いになる。
これが①。

正直、これだけだと買い材料としては弱い。
が、重馬場適正が高そうなので、重馬場になったらぜひ買いたいと考えている。
重馬場適正について説明する前に、『②右回り(あるいは、平坦)だから買う』について先に説明する。

左回り 1-0-1-5(複勝率28.6%)
右回り 4-5-0-6(複勝率60.0%)

左回りはすべて中京で、右回りはすべて京都小倉なので、左回りがダメなのか、急坂がダメなのかはわからない。
が、今回は京都なので、これがわからなくても問題ない。
これが②。

左回りで1勝を挙げているが、これは馬場指数15の重馬場でのもので、4馬身差0.7秒の差をつけての圧勝だった。
モーリス産駒らしく、重馬場適正が高く、そのおかげで不得意な中京でもこれだけのパフォーマンスが出せたものと思われる。
(ちなみに、この時も一週前にCW37.7-11.3を出しており、仕上がりは良かったものと思われる)
これが③。
なお、のちに稍重のテレQ杯で12着に負けているが、馬場指数1とあまりタフでなかったうえ、追い切りの好走条件も満たしていなかったため、この結果から重馬場適性がない、とは言えないことをここに示しておく。

以上の理由より、仕上がりがよく、馬場も渋れば非常に面白い一頭。
状態の見極めと馬場についてはしっかりと判断する必要があるが、馬場が渋れば本命まである。

カピリナ 4牝54.0

【結論】
よほど点数絞らない限り、ここまでは押さえる
(理由:芝転戦して以降、負けたのは洋芝のみで他は全勝。前走の着差つけての完勝(タイム指数108)も評価できる。54kg(牡馬換算56kg)で斤量も軽い。)

【分析】
だいたい全部書いてしまったが、まあ書いていこう。
2連勝でOP入りしたばかりの上がり馬。
キャリア5戦目までダートで、そこから芝転向した。
前走3勝クラスはタイム指数108での勝利。
1.3/4馬身差(0.3秒)つけての完勝で、評価できる。
2走前の2勝クラスでは92ながら4馬身差0.7秒差の圧勝。
ひとつ飛んで4走前の1勝クラス(初めての芝)でも97ながら3馬身差0.5秒差の圧勝。

3着に負けた3走前は札幌で、馬場指数-19と高速馬場だったが、それでも洋芝は合わなかったか。しかし、タイム指数99とその段階の最高では走っており、単に力負けという可能性もある。
この時の1、2着馬はともに札幌芝で複勝率100%の洋芝巧者で、洋芝適正による着順だったとみるのが妥当か。

重馬場適性があるかどうかだけが完全な未知数で、そこだけが不安材料。洋芝で後手を踏んだことも気がかり。
ダートでもそこそこ走れていた馬で、斤量が54キロと軽いのも買い材料。

以上の理由より、相当絞った馬券にしないのであれば、ここまでは抑えたいな、という一頭。

ペアポルックス 4牡馬57.0

【結論】
能力を評価し、普通に買う

(理由:北九州記念の大敗を除けばすべて4着以内で、安定している。時計水準も早く、評価できるポイントも多い。加えて、重馬場適正もありそう。)

【分析】
馬柱がやや汚く見えるが、北九州記念の17着を除けばすべて1~4着に収めている安定した馬だ。
デビューから474〜480kgの6kg区間で安定している馬体重が北九州記念時だけ468kgで、通常での最低馬体重(474kg)からさらに6kg軽い。
追いきり時計などには表れていないように見えるが、時期的にも夏負け的な感じだったのかもしれない。

3走前オパールSではビックシーザー、メイショウソラフネにつぐ3着(107)。
前走ラピスラズリSではタイム指数106で1着だった。
2走前みちのくSでは4着だったが、これは出遅れ最後方が響いてのもの。
タイム指数90と遅い決着で、1~3着を2~4番手の馬たちが独占するような前有利のレース。
上がり1位34.8は、上がり2位に0.3、上がり3位に0.5秒差つけたもので、相当頑張った。
このレースは馬場指数15の稍重で、その中でこのレースができたのであれば、重馬場適正のほうも問題なさそう。むしろ得意かもしれない。

以上の理由より、シンプルに能力を評価し、買いたい。

総括

中途半端な状態だが、このあたりで記事を締める。
前述のとおり、天気予報が変わり、馬場が渋らなそうだからだ。

このレースはハンデ戦なことに加え、『これくらいの時計水準での決着なら馬券内もあり得る』くらいの馬が何頭かおり、当てようとするとかなり難しいレースだと感じている。
その中で、馬場が渋るとなると、人気馬のソンシに逆風だったり、明確に重馬場がいい馬がいたりと、狙う馬を絞ることができ、また、妙味もありそうだった。
ゆえに、今回は見よりで見ている。
私個人としては何かしらの馬券は買うかもしれないが、事前予想としては見を結論とさせていただく。

中途半端な形になってしまったが、以上でこの記事を終わりとする。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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