私の中のつぶやき姫(1)
毎日が淡々と過ぎていく中で
衝撃的なことが起こったらどうしますか
自分の力では解決できない出来事…
「そうじゃない」と思っても、大きな力でどんどん自分の心と体が押されてしまって、思ってる方向と違う方向にベクトルが向かう。
自分でも思うのです
なぜ、こんな風に焦ってしまうのかしら、って。
「早く、早く」って背中を押されている自分がいて、辛くなる
たぶん、そう背中を押してるのは自分なのよね
早く、結果が欲しい、どうなったのか知りたい、先の不安がこわい…
それが今の私だと思う
楽しいことを楽しいと思えない今
焦る自分を攻撃する もう一人の自分…それが「つぶやき姫」
私の中のつぶやき姫は、私にこう言うのです
「わたしのどこが悪いのよ!」
私の中のつぶやき姫は、私が幼い頃からずっとそうだ
自分が認められたくて、声を出したくて
想いを伝えたくて
でも正直に自分の気持ちを表すことができない
だから、人に攻撃をして困らせて、力ずくでも人を思い通りに動かしたい
ねぇ、つぶやき姫
「あなたはどうしたい?」私は問いかける
つぶやき姫は「・・・・」無言のまま、私の心に居座る
「あのね、私、あなたから離れてみたいの。自分を変えることは大変だけど
つぶやくことから、離れてみたいの。自分の気持ちも、人の気持ちも考えられる人になりたい。」
暖かい春の風が吹く日、私は無言のつぶやき姫に
そう伝えた。