ST☆RISHさんに命を救われたジャ〇オタの話
私は今、戸惑っている。長年のジャ〇オタながら今にも二次元アイドルに落ちそうだからだ。
▼スタツアと出会うまで
私の部屋にはジャ〇ーズのCDや円盤、グッズ、雑誌が所狭しと並んでいる。むしろジャ〇ーズしか無い。アニメや漫画も好きだがオタクと名乗れるほどハマることはなかった。
アイドルは職業であり、存在が永遠でないことは飲み込んだ上で、それでも永遠を夢見せてくれるジャ〇ーズアイドルたちが大好きで今まで応援してきた。しかし、ここ何ヶ月か痛いほど現実を突きつけられる機会が多く、私は気持ちが沈みがちだった。
そんなとき、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』(以下:スタツア)が再上映することをネットニュースで知った。と同時に、1年ほど前にある記事を読んだことを思い出した。その記事はジャ〇オタの方がスタツアを観に行き、嵐のコンサートとの類似点などをオタク目線で分かりやすくそれはもう楽しく熱く語っているもので、「スタツアに出会ってから毎日楽しい」と締めくくられていた。
今思うと私は救いを求めていたのだろうと思う。ジャ〇ーズが大好きな私の、行きどころのないくさくさした気持ちを少しでも煌めかせてくれる何かが欲しかった。私もこんな風に思えたらいいな~と。そして映画館に向かった。
※「うたの☆プリンスさまっ♪」に関しては、「マジLOVE1000%」が流行っていたころに名前と顔は知っていた程度である。メンカラ緑?の方は完全に初めましてである。
結論。『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』は言うなれば「オタクの夢ぜんぶ詰め込んだろかスペシャル」でした。
▼ジャ◯オタ、泣く
一曲目が始まってすぐ、音と眩しさとアイドルたちの歌声が五感すべてに響き渡り、得体のしれない感情がこみあげてきて気が付くと私は涙を流していた。なんかもう、来てよかった(早)。
顔がよすぎる!?!?!??!?!
誰が映っても「ヒェ……」となるほどに顔が良い。ST☆RISHさん、べらぼうに顔が良い。脚が長い。そして全員お尻がない。腰から脚生えてる人種だ。
歌、うま~~~!?!?!?!?
正直、「マジLOVE1000%」しか聞いたことのない私には彼らの歌唱力は未知だった。
声がいいのはもちろん、みなさんほんとにお上手で数日後セトリCDを買った。(早)
曲、良~~~~~~!?!?!??!!?
歌謡曲、J-POP、アニソンなどが好きな私は、分かりやすく、歌いやすく、メッセージ性がある曲が大好物である。ST☆RISHさんの曲にそんな私の心は完全に掴まれた。
▼ST☆RISHの実在感、スタツアの実在感
アイドル戦国時代。ジャ〇ーズアイドルも様々な個性を武器に戦っている。個性と自己プロデュース力が無いと生き残れない時代な気がしている。
ST☆RISHさん、それはもうキャラクターが強い。髪や瞳の色、髪型、顔立ち、体格、声色、パッとわかる部分だけでも個性がバチバチに立っている。大人数アイドルグループをよく知らないときに起こりがちな、「みんな同じに見える」という現象がまったく起こらない。
曲間の台詞やMC、ふとした仕草だけでだいたいどんな性格の人なのか分かるのもすごい。天真爛漫ワンコ、冷静沈着プロアイドル、ラテン系セクシーお兄さん…。
メンバーへの声の掛け方や視線、相槌でどんな関係性なのかが分かるのも楽しさが増す。
ここまでしっかりキャラクターが出来上がっていると実在感が出てくる。アイドルたちが「そこにいる」のだ。そして声援やペンラによってファンが「そこにいる」。スタツアは「そこにある」コンサートなのだ。
確かに、飛行機7台がビームを出したり、セットが魔法のように出現したり消えたり、雷雨が起きたり、生身で空を飛んだり、オーロラを見れたり、龍に乗ったり、鬼と戦ったりする。
それでも、スタツアは私が知っているジャ〇ーズのコンサートの延長線上にあった。ド派手な特効、フライング、ちょっとトンチキな演出、アイドルの煌めき、現実と非現実の交差する空間。
「…あぁ、私はこれが見たかったんだ…」
▼担当の幸せが私の幸せ
何よりも、ST☆RISHさんが「ライブができることが嬉しくてしょうがない!!」という顔をしているのがたまらなかった。結局オタクはアイドルが幸せそうなのを見ることが一番幸せなので(この時点ですでに心はST☆RISHさんのオタクになっている)。
しかもST☆RISHさんはそれを言葉でも行動でもド直球に伝えてくれる。クールキャラっぽい印象だった一ノ瀬さんが柔らかなほほえみと共に。堅物なイメージだった聖川さんはまさかの読唇術で何かささやいていた。翔くんがファンからのサプライズで泣いてるの可愛すぎます。保護。
▼ジャ〇オタ大歓喜衣装
最近はお洒落な私服のような、ダンスがしやすい機動性に長けたシュッとした衣装を着るアイドルグループも多くいるが、私はジャニ育ちなので見るからに動きづらそうな布や装飾が多い衣装だとテンションが上がる。
OPの機長衣装、もうこの衣装だけで今回のテーマが「旅」なのだと分かる。おそろいだけど襟元にメンカラが入っているから人と色が一致する。OP衣装として完璧か!?!?!?
ユニット曲の衣装もデザイン違い、丈違い、そういうバランス好き…。
「ST☆RT OURS」が宇宙服モチーフなのも、旅がこれからも続くことを示していてとても…とても良きです…
中に次の衣装を着込む、早着替えフラグの衣装はジャ〇オタ大好物です。最近あまり見なくて寂しい。ST☆RISHさんの早着替えはマジックテープではなく変身魔法(?)でしたが。
アンコールは、メンカラツアーTにワッペンぺたぺた+本編ラスト曲のズボン。だから!!!ジャ〇ーズか!?!?!?
▼ソロ曲見ごたえありすぎ問題
ソロ曲のテイストや演出はメンバーや本人の希望や発案なんですかね???だとしたらオタクしにますよね???そうじゃなくても運営が有能すぎてしにます。
一十木音也さんのソロ。前髪を上げないでほしい。好きになってしまうから。
スタツアを観に行こうと思った理由の一つが一十木さんの前髪です。スタツアのことを調べていたからなのでしょう、ある日、Xのおすすめに一十木さんのソロ曲時の場面写真が流れてきました。私の記憶の一十木さんは前髪を下ろしていたので「前髪上げることもあるんだ…好き」(チョロオタ)となってしまったわけです。なぜならば私が担当しているジャ〇の彼も前髪スイッチするタイプでして、抗えない。
映像技術に驚いたのは、一十木さんがギターをかき鳴らすたびに付けているネックレスがちゃんと揺れるんです。素肌の上で(ひわい)。
Jr.がデビューして「はっ!お仕事の場でネックレスしてる!」とイケナイもの見ちゃった気持ちになるやつを一十木さんでしてしまいました。私の中の一十木さんは高校生で止まっているので…。
聖川さんのソロ。白魚のような美しい手をした人に、手話を取り入れた冬バラードを持ってきたの大正解すぎる。美は細部に宿ると言いますが、聖川さんはまぶたや指先にまで感情をこめられる人なのでしょう。この方の演技仕事を見てみたいと思いました。
初めましてのセシルさんがイナバウアー状態で浮遊しているのを見て、柔軟性と体幹の強さにときめきました。アイドルのしなやかな筋肉最高
ほかのメンバーのソロ曲もひたすら演出と個性と歌に殴られまくった気がしますが、まだ2回しか観ていないので言葉にできなくてごめんなさい…みんな素敵なの…
エンドロールでオフショを出してくれるのもオタクを分かっていてすごい。オフショなんてなんぼあってもいいですからね。買わせて。
最後の楽屋でのオフショ、よく覚えてないんですが、機長衣装の上着脱いでるメンバーがいましたよね?そんなの大好き。ジャケットの中のシャツのデザインとか、実はメンバーによってディティールが違うとか、そういうの見られるの幸せすぎます。あとオフショ見ててST☆RISHさんたちって仲いいんだなあ…って泣けてきました。尊。
▼まとめ
『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』には、私が求めていたものがすべてあった。上映の1時間、ST☆RISHさんは永遠の夢を見せてくれた。
残念なことに今現在、地方映画館ではそろそろ上映終了になっている。歌詞を読んでから見るとまた違うのだろうし、彼らのことを知ってから見るとまた違うと思うともっと早く出会ってたくさん搭乗したかった。
しかし!!!!!!!
先ほど、スタトレのライブビューイングのチケットをファミマで発券してきた。
声優さんのライブを観るのも初めてだし、映画館でライブビューイングするのも初めてだし、そもそもジャ〇ーズ以外追いかけたことのない私が、分からないことだらけだけど、たくさんのプリンセスのみなさんに背中を押してもらい、震える脚で行ってまいります!
人生いいことある!2023年スタツアに出会えてよかった!!!!!!!