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17歳の現役JKが見た「ノラーあるいは、人形の家ー」

2024年5月25日、26日に東京の表参道にある 銕仙会 能楽研修所 で舞台「ノラーあるいは、人形の家ー」を観劇してきました。

とりあえず、1回目の時の感想は

「モラハラ男嫌い( )ノラ馬鹿( )」
でした。
「なんだか辛いな」という感情はありましたが、まだなにが辛いのが明確ではなく、ハッキリさせるために2回目を観に行くことに決めました。

2回目は1回目を観た後に感じた「モラハラ男嫌い( ᐛ )ノラ馬鹿( ᐛ )」の感想は変わらず残りましが、明らかに別の感情がどんどんと溢れてくるように感じました。

舞台を観劇して1週間。
未だにノラロスのまま、その感情とはなんだったんだろうかということ、そして今回の舞台について深く考えてみました。

まず私がさっき脳死で書いた語彙力ぶっ飛びの長文感想をご覧ください。

2回目観に行って生まれた1番大きな感情は「可哀想」でした。
上の写真ではノラとトルヴァルについてしか触れてませんが、深く噛み砕くと全登場人物それぞれが皆、可哀想だと言うことに気がついて、とても辛い気持ちになりました。
それぞれどこが可哀想だと思ったかなどをここから書き出して行こうと思います。

ノラ
・大好きな人に本当は愛されていなかった(本人がそう思ってしまった)
・今まで可愛い人形として扱われていた。

トルヴァル
・家族のために病気になるほど働いたのに、モラハラをしすぎて妻に捨てられてしまう。

クログスタ
・ノラに騙されて無職になってしまう。
・子供たちを守るために脅しを働いてしまう。

ランク
・恋は叶わず、病によって亡くなってしまう。

ヘレーネ
・望まない妊娠をして、子供を施設に預けているため、子供のためにノラの家で家政婦をしている。
・ノラの面倒事は全てヘレーネが受けてきたような描写がある。

クリスティーネ
・家族のことを1人で養っていた。
・家族がいなくなって気が休まると思ったら自分のためだけに働くことが空っぽだと思う人間になってしまっている。

エミー
・ずっと可愛いお人形の娘として育てられた。
・あまり喋らない。(恐らく喋れない)
・誰も遊んでくれない。

ここまで書いておきながら、色々と説明が難しいので、私が深夜に長々とX(旧Twitter)にポストしていたものを全て写真でお見せします。
読んでください(丸投げ)

はい。長いですね。
ちゃんと読んでくれた方ありがとうございます。
みんな気づいていることかと思いますが、
写真にある通り、
それぞれの登場人物は、過去、未来のノラやトルヴァルを表しているのではないかと思いました。
もう一度詳しくまとめると

エミー→過去のノラ
ヘレーネ→近い将来のノラ
結婚前のクリスティーネ→将来のノラ

結婚前クログスタ→近い将来のトルヴァル
ランク→将来のトルヴァル

私はクリスティーネとクログスタの大人のラブシーンが将来のノラとトルヴァルなのでは無いかと、そう感じたわけです。

家族のためにクログスタを捨てたクリスティーネ
自分のためにトルヴァルとエミーを捨てたノラ

お互い似ているんですよね。

ヘレーネは近い将来のノラだと思われます。

望まない妊娠をしてしまい旦那に逃げられ、産まれた子供を施設預け、旦那も子供も身近にいないがたまに会う子供のために家政婦として働いているヘレーネ
モラハラ旦那にブチ切れて旦那も子供も捨てて1人で家を出てきたため、身近に旦那も子供もおらず、自分のために働いていくであろうノラ

この2人も似ています。

次にトルヴァルとクログスタ
妻と離婚し、たくさんの子供を1人で育てていく上に生活が苦しいため、子供たちのためにノラやトルヴァル戦うことを決意をしたクログスタ
自分の社会的地位が怪しくなったため、モラハラ発言を沢山してしまい妻に捨てられ、エミーを1人で育てていかなくてはいけないトルヴァル(最初のだりむくりシーンでエミーが出てきていないのが不自然なので、恐らくしっかり育てられていないのかもしれません)

状況が似ています。

トルヴァルとランク

ノラを人として愛しているランク
ノラを理想の妻として愛しているトルヴァル
この2人は共通点がこのくらいしかないのですが、共通点ではなくノラ視点で相違点に目を向けていこうと思います。

「誰よりも一緒にいたい」ランク
「誰よりも好きな」トルヴァル

ノラのセリフで「誰よりも好きな人と、誰よりも一緒にいたい人。それは必ずしも、同じ人ではないんです。」というセリフがあります。
誰よりも好きな人がトルヴァルとパパ
誰よりも一緒にいたい人がランクと使用人たち

ランクはノラにとって「人として自分のそのままを愛してくれる人。いつも話を聞いてくれる人」であるわけですから、
トルヴァルの悪い所を全部とっぱらった人物像がランクということになりますが、まだノラはその事に気がついていないのでしょう。
トルヴァルの将来がランクのような人になれば、2人は上手くいくのではないかと思いました。


舞台の終わり方は「ノラが家を出ていく結末」と「ノラが子供たちをおいては出ていけないと家に留まる結末」と二種類演じられていましたが、
エピローグが始まる時、
ヘレーネ役、荻原栄音さんはこの「ノラが子供たちを置いては出ていけないと家に留まる結末」をイプセンが自ら、仕方なく書き直した結末です。と仰っていました。
仕方なくという言葉にはやはり、イプセンには「この結末では何も変わらない」という気持ちがあったからこそだと思います。
「ノラが家を出ていく結末」だからこそ
ノラは様々な経験をして、大人になり、後にクリスティーネのように愛した人の元へ戻ってきてくれるのではないか、とか、
トルヴァルはノラの大切さを知り、反省をして、大人になって、戻ってきたノラに対してランクのように接してあげてあげれるのではないか、など、未来への希望が見えた気がしました。
決してただ、辛いだけの舞台ではなく、未来への希望を残した話だと気がつくまでは1週間もかかりましたが。

ノラとトルヴァルは「自分のために」なのに対し、
その他の大人の登場人物は全て「家族のために」と描かれている部分からノラとトルヴァルがまだ「未熟」であることがわかります。
この2人が「家族のために」と考えられるようになるまでどれだけの時間がかかるかわかりませんが、いつかクリスティーネとクログスタのように、本当の自分(難破船)になった時、もう一度やり直してくれるという未来を私は信じています。


ここまで読んでくださった皆様へ
こんなに長くてまとまりのない文章を読んでくれてありがとうございます。

これが結婚も、大人の恋愛も経験のない17歳の現役JKから見た「ノラーあるいは、人形の家ー」です。
もし、この話を結婚をしている方とか、色々な恋愛を経験してきた方が見たらまた違う見え方になるのかなと思うと、そのブログも見てみたいのでブログ書いてください(ノラ見たオタクみんなブログ書いて。読みたい。)
誤字脱字多いなぁ。とか語彙力ないなぁ。
って思っても、🤫🤐でお願いします。
仕方ないもん17歳だもん。
note使うの久しぶりすぎてめちゃくちゃ読みずらい文章になってごめんなさい。
仕方ないもん17歳だもん。
私は自分の意見を消化したいがために、自己満でブログを書きました。
みんなのためとかではないです。
私はまだノラとトルヴァルのように「未熟」だったみたいです。
上手いこと言ったつもりなのでこのまま終わります。

おしまいっっっっ(。・ω・。)


追記
エミーとノラの共通点(?)をもうひとつ見つけたので追加しておきます。

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