日々雑記 読書好き
常に手元に本を置きたい読書好きにとって、図書館はとてもありがたい存在だ。
今回も目についた幾つかの本を借りて来た。
まず手に取ったのが芥川龍之介の桃太郎。挿画は寺門孝之
お爺さんやお婆さんのように山や畑に出て働くのが嫌な桃太郎は、鬼征伐に鬼ヶ島に行くことを思い立った。
容赦ない悪行と傍若無人、
お供たちにきび団子を半分しかやらないケチで小狡い桃太郎。
対して鬼ヶ島で平和に暮らす温和な鬼たち。
恐ろしく理不尽な物語は、まるで世界のあちこちで止まない紛争や戦争を指し示しているかのようだ。
これが100年前に著されたものとは!
2月25日にテレビ放送された情熱大陸は、ウクライナ国立バレエ芸術監督として
ウクライナでバレエダンサーの指導にあたる日本人男性をカメラが追っていた。
首都キーウにある美しいウクライナ国立歌劇場で
踊り続けることを選んだバレエダンサーたちの凛とした美しさ。
家族を失った者、父が前線で戦っている者。過酷な状況にあるこの人たちが芸術を守ろうする強さと国の懐の深さ
私は、深い感銘をうけた。
そして強くこの国の安寧を願う。