bloxcardsのすゝめ③ 自分らしいデッキを作るには?
1.初めに知って欲しい事
タイトルに反するが正直な話、最初から自分で1からデッキを組む必要は無い。テーマデッキの存在がある為、テーマデッキのカードを適当に入れ、色の合うカードも適当に入れる。コレだけでも十分に戦える。しかし、テーマデッキを使うのはウンザリ。自分らしいデッキで相手を驚かせたい!という人は次のポイントを意識すべきであろう。(ある程度カードが揃っている・知っている前提でこの記事は話が進むため注意)
2.活躍させたいカードは?
これがなければ先ず、1からデッキを作るのは困難であろう。先ずは能力が個性的だったり、ゲームを一気にひっくり返す様な能力等のカードを見つけてみる事。特にレジェンダリーカードやエピックカードは個性的且つゲームを一気にひっくり返す効果が多い為、そこから探して見るのも良い。しかし低いレアリティのカードでもコンセプトになりうる要素を持つカードもいる。一例としてradが挙げられる。
ステータスが高いだけのように思えるが、そのシンプルさがデッキを組みやすくしてくれる。脳筋こそ正義。
rradの素のパワーは700なため、このカードのバフがあれば1200パワーに達し、相手のライフをゴリゴリに削る事が出来る。彼はルナーインパクトに収録されているため、彼を使いたいならこのパックを剥こう。
3.足回り
活躍させたいカードが決まればこっちの物。このカードと相性の良いカードを入れたり、そのカードを通す為に相手の動きを妨害するカードを入れたり、そのカードをいち早く出す為にドローソースを入れる…そうすれば自然とデッキが出来上がるだろう。そして主役に頼らずとも戦えるサブプランを入れてみるという発想に至ることが出来ればもう完璧。1枚のカードだけでもここまで考察をすることが出来るのだ。
しかし、最初の内はここまで考えるのは難しい為、色の合うカードを適当に入れてみる事から初めてみるべきだ。
4.radのデッキリスト
5.ゲームに慣れてきたら
ゲームに慣れてきたらこう言う尖ったカードをコンセプトにデッキを作ってみるのも良いだろう。ここからはこのカード達の詳細や相性の良いカード達、そして構築の一例を紹介していく。
1枚目エリック・ニューマン
彼について語る前に、リベレートというキーワード能力について解説する必要がある。リベレートを持つカードは墓地にある状態で、自分のファイターが戦闘で相手のファイターを破壊した場合、手札に戻るという能力がある(※舞い戻ったカードは色を生成しない且つ死亡時にどこでもないゾーンに置かれるのは注意)リベレートが付いたアクションカードの場合、実質的に1枚で2枚分のアドバンテージが稼げる。
彼はそんなリベレートをフル活用した効果で、グラディエーター(前回の記事bloxcardsのすゝめ②を参照)という制約があるが、彼が戦闘で破壊した時に手札にあるリベレートカードはなんと"無料"で使えるという恐ろしい効果だ。(彼の戦闘で破壊した時に丁度回収したリベレートカードは無料にならないので注意)使えば勝ちレベルのカードを無料で使ったり、リベレートで舞い戻ったファイターで一気にボードを広げられたりなど、可能性は無限大。更に彼自身もリベレートを持っているため、グラディエーターの弱点である「死ぬ時はあっさり死ぬ」と言うのを多少克服している。
しかしそれでも、リベレートのカードプールは狭く、更に彼はハイランダー(全部1枚1種類の構築)での構築を要求されるグラディエーター。能力はロマンに満ち溢れているが…という問題にぶち当たる。そんな問題を解決してくれるカード達は居るのか……
居た
それがこのカード達である。
エリックと相性の良いカード達
このカードは登場時墓地にあるカードを1枚選んで、それ以外をデッキに戻すデッキ回復効果と攻撃時墓地にあるカードは全てリベレートを得るという2つの効果がある。2つの効果がやや噛み合って無い様に思えるがどちらの効果も強力で、長期戦にはもってこいの1枚だ。
彼女の攻撃時効果はエリックと相性抜群で、これにより強力なカードにリベレートを付与し、手札に加えたリベレートを付与させたカードをエリックの効果で無料にする事が出来る…つまりエリックがどんなカードも無料に出来てしまうというハイパーロマンカードになる。デッキ回復効果もハイランダーデッキには有り難い。
では、彼女の攻撃時効果でリベレートを付与させたいカードは何かと言う話になるが、コレは沢山の候補が存在する。
このカードは馬鹿げたコストをしているが、発動すれば問答無用でゲームに勝てるという馬鹿げた効果を持っている為コレにリベレートを付与し、エリックの効果で無料にすれば相手は絶望間違いなし。
このカードも先程の天国の目に劣らないエンドカードで、相手のファイターを全破壊(すべてのゾーンのコピーごと抹消)しつつ、手札・ベースプレート・地形を消し去り、その後相手はカードを5枚引き、ベースプレートに無色のカードを2枚セットする。つまり、相手だけ最初からにさせる理不尽の極みというのがこのカードで、エリックの効果で無料にしがいのある1枚だ。
しかし何もこういったカードに拘らずとも、無料にして大量展開するだけでも強烈過ぎるため、狙える時に狙うのが良いだろう。あとはサブプランとしてもう1人のグラディエーターを決める必要が…
彼はターン終了時にトレジャーカード1枚与えるというシンプルな効果を持つグラディエーターで、このトレジャーカードと言うのは簡単に言えばブチ壊れパワーカードの集まり。3回攻撃付与、2枚ドローやパワーと体力2倍…等のパワーカードがランダムに与えられ、しかもこれらが無料で使えると言うのだからトンデモナイ。これによりエリックが使えないというときにこのカードはサブプランになり、場合によってはフィニッシャーにさえなる。
仕上げはこれらのカードに加えて色の合うスターターやコストの軽いカード、1枚でゲームをコントロール出来るカード等が良いだろう。
このカードもグラディエーターデッキなら必須札になる。グラディエーターと同じ条件を持っており、登場時に相手のファイターを1体対象に取りそのパワーを200に固定しながら、このファイターのパワーは相手のファイターのパワーを2倍にして得るという物だ。つまり相手がデカいファイターを出して来たらそのファイターのパワーを弱小にして、自分の場には相手の巨大なパワーを倍にして吸収したこのカードが出てくるため、逆転の狼煙を上げることが出来る。オマケにこのファイターの体力は1000な為、時間稼ぎにはもってこい。
このオッズメーカーサイクルもグラディエーターの色問題を解決してくれる。全部で4種類居る為スターターの候補にピッタリ!
このカードはデッキからグラディエーターをサーチしながら、ドローできる為、動きの再現性を上げてくれる!しかし、2種類のグラディエーターを入れてた場合どちらのグラディエーターが手札に加わるか分からないのは御愛嬌。
エリックのリベレートハイランダー
もしエリックのデッキを組みたいと思うのなら、ネクロシンジケートact3に彼は収録されている。そしてマッケイラはact1、チェアマンはエリックと同様のact3にある。様々なパックを開封しまくれば自ずと紹介されたカード達は揃うだろう。最初のうちは天国の目やワールドパージ等のカードは別に入れなくても構わない。オッズメーカーやソーカス、タッグチームタクティクスはアンバーロードのピットに収録されている。ただしプレイ難度はかなり高く、長く使い込まないと中々デッキは応えてくれないだろう。
2枚目ドラゴンキーパーのスカラ
コイツに関してはエリックよりも構築難易度は高いと考えている。スカラの効果はこのカードが出た時、相手のファイターと自分のファイターの数が同じなら全てのファイターのパワーを2倍にするという物だ。
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尖り過ぎてる効果な為、コイツを取り上げた事を後悔しているのはさて置いて、コイツは幸いにも攻めっ気が強い赤色な為、赤色オンリーのデッキに投入するのがベターに思えるが、自分と相手のファイターの数が同じでしか効果を発動しない点、更に自分のファイターに留まらず、相手のファイターのパワーを倍増させてしまう点が非常に難しい。そして言ってしまうと赤色は除去・パワーバフ手段が整っているためリスクの高いこのカードで盤面を取りに行くより、他のカードで堅実に盤面を取りに行く方が安定してしまう…というジレンマが生まれてしまう。確かにパワー倍増は魅力的だが…
本題に入るとコイツのパワー倍増を活かすには即座に攻撃出来るヘイスト(bloxcardsのすゝめ②参照)が最も相性が良いだろう。これにより盤面を即座に取りやすくなるし、スカラなしでも相手のライフを削りに行ける。そしてヘイストは黄色や赤、青の得意分野でもある為速攻戦術をし、狙えるのならスカラを出してパワー倍増効果で相手のファイターを倒すというのが考えられる。
更に相手にパワー倍増を与えてしまう問題も青の得意とするパワー低下(パワーを落としてしまえば倍増のリスクも下がる)やロックである程度改善出来、結果的に自分が有利な状況を作れる。
そしてこのスカラを活かしたデッキリストはコレだ。
これが限界だった。どうしても相手に依存する効果なため相手の出方で自分の動きができなくなってしまうし、相手の除去によってはスカラの効果が使えなくなってしまうため、中々無惨な構築になってしまった。これを見ているbloxcards愛好家も是非この構築とは違う構築にチャレンジしてみて欲しい(投げやり)
最後に
自分のお気に入りカードを活躍させたい…その過程で多くのテーマデッキに叩きのめされることもあるかもしれないが、挫ける必要はない。それは新たな知見を深める機会にあるし、何より負けたからと言ってプレイヤーに嘲笑されたり、罵倒されるわけではないのだから。当たって砕けろの精神でデッキを調整して、自分流のデッキを磨き続けてくれる事を願っている。
この拙い記事を読んでくれて本当にありがとう。