小説「平成30年」の予想は正しかったか。
堺屋太一が書いた平成30年という小説をご存じだろうか、平成9年つまり1997年に20年先の平成30年を予測して書かれた小説で朝日新聞に連載されている。これは小説ではあるがかなり綿密な経済予想に基づき書かれている。
昨今為替が円安になり、日本の地位の低下が著しいが小説平成30年にかかれた経済状況と現状を比較してみた。
小説平成30年では 現状
為替 1ドル=250円 150円
1元=40円 21円
貿易収支 -1000億ドル -928億ドル
資本収支 500億ドル 2303億ドル
国際収支 -500億ドル 1375億ドル
日本予算 307兆円 114兆円
国債依存度 77% 31%
消費税 12% 10%
年金支給 67歳 65歳
GDP/人 アメリカの50% アメリカの44%
中国GDP 日本の125% 日本の424%
ガソリン/L 1000円 160円
グレープフルーツ 500円 150円
N製鉄 倒産 S製鉄と合併し健在
T自動車 中国企業にTOB 健在
この小説が出されたころは、ショッキングな内容ではあったが当時の状況から考えるとありうる話だと思った。現状は決して満足できる状況ではないがまだ「ましな状況」なのかもしれない。