ウォーレン・バッフェト 大ピンチ!

 ウォーレン・バフェットとは誰もが知る投資の神様である。バークシャーハザウェイを率いて長年好成績を誇ってきた。しかし、遂にその好成績も曲がり角を迎えることになりそうだ。
  理由はバフェットの投資方針による。バフェットは投資する半分はアップルに投資し、残りの半分はコカコーラ、バンカメ等の成長はあまりないが堅実に利益を上げる会社に投資している。野球に例えればアップルは大谷翔平でその成長性でホームランを量産してバークシャーハザウェイの好業績をけん引してきた。そしてコカコーラ等は他のエンゼルスの打者と一緒でヒットを積み上げて点を取っていくという訳である。
 ところがここで頼みのアップルに陰りが見えてきた。かつてアップルはスマホ等の世の中にない商品を開発して時価総額世界一位となってきたが、現在のAI関連の分野では影が薄い。IT大手はマグニフィセント7と呼ばれているがAI関連の5社は24年度もさらに利益が増加し株価もさらに上昇すると予想されているが、アップルとテスラはAI関連はあまり目立った動きがなく株価も頭打ちと予想されている。昨今ではマグニフィセント7ならぬマグニフィセント5とまで言われている。そして、アップルは中国向けの売り上げが多いが米中対立でそちらの売上げ減少も予想され、各投資会社の格付けも引き下げが目立っている。事実、ゴールドマンサックスの投資信託ではアップルの投資比率を下げ他のAI関連銘柄の比率を上げている。また、時価総額に関してもマイクロソフトに抜かれそうである。
 したがって、バークシャーハザウェイに関しても成長の原動力であったアップルがホームランを量産できないとなるとまるで大谷翔平を失ったエンゼルスのような状況になるのではないかと予想される。
 無論、アップルも黙ってはいないと思う豊富な資金を利用して大型買収を仕掛け一気に劣勢を挽回するかもしれない。しかし、それでもなお遅れは否めない。
 バークシャーハザウェイは定期的に投資先を公表しているがウォーレン・バフェットがどのように投資先を変えてくるのか興味津々である。


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