love Story of HITOTUBASHI Univ.
もはや古い映画となったが「ある愛の詩」の主人公は2枚目俳優のライアン・オニールであったが、この主人公の「O」教授はすこし違う背は低くがっちりとした体形で威圧感を感じなくもない。確か出身は陸軍の幼年学校だったと記憶しているが、それはやはりそうかと納得するものだった。管理会計が専門だったがゼミでは普通に話していても怒られている気がするとあるゼミテンがこぼしていた。
この「O」教授が学生時代に東京女子大学のグループと付き合っていた。その中に笑う時にキャーと言って笑う明るい女子学生がいて教授はその女子学生が好きで交際が始まる。二人は愛をはぐくみ幸せな結婚を迎えると思われたが悲劇が二人を襲う。教授が肋膜炎になってしまったのだ。
当時は結核はほとんど死の病であった。アメリカの特効薬であるストレプトマイシンやパスは高価で一般人にはなかなか手に入らない。体力をつけるにも食べ物の入手もままならない。まさに万事休すの状況であった。
教授はもはやこれまでと考え別れを告げようと彼女に会うがその時の彼女からの返事は「一生寝たきりでもいいのよ」であった。
彼女の一言は教授を激変させた。「とにかく直す」、「絶対に直す」と深く心に誓い、高い薬は買えないのでできることは体力をつけて結核菌をやつけるしかないと兎に角食べれるものは何でも食べた。
しかし、当時は豊富だったのはサツマイモくらいしかなかったのでたくさん食べると胸やけをするが、教授は彼女の写真を机の上に置き彼女の姿を見て胸やけを抑えつつ大量のサツマイモを食べ遂に肋膜炎を完治させた。二人の愛の前には結核菌など物の数ではなかったわけである。
兎に角、女性は偉大である。その一言で簡単に男を変えることができるまさに神のような存在である。