画期的なガン治療法 光免疫療法とBNCT
この2件のガン治療法は画期的で将来は殆どのガンはこの治療法で完治する見込みである。そして嬉しいことに両方とも日本人が開発の主体である。
まず光免疫療法だが、これはアメリカNHIの主任研究員である小林久隆が開発した。開発した時オバマ大統領がガンは完治されると演説したほどである。その内容はがん細胞にくっつく物質「受容体」と色素を接合して点滴で体内に入れる。するとガン細胞は受容体に接合した色素で囲まれる。そこに近赤外線「テレビのリモコンの光」を浴びせると色素が膨張して破裂するが接合していたガン細胞も一緒に破裂してしまう。それを繰り返しガンを消滅させる。近赤外線は体の内部まで浸透するので殆どのガンに有効である。ただ脳腫瘍に関しては効かない。頭蓋骨を近赤外線が通らないからだ。
脳腫瘍に関してはBNCTが有効である。BNCTは京都大学が中心になって開発した治療法である。これも受容体を使うが色素の代わりにホウ素を使う。受容体にホウ素を接合して点滴で体内に入れる。するとがん細胞は受容体にくっついたホウ素で覆われる。そこに中性子を当てる。するとホウ素から分子レベルの微量の放射線が出てガン細胞を破壊する。中性子は骨も通過するので頭蓋骨の外から中性子を当てても頭の中の腫瘍を破壊することができるわけである。
この二つの治療法は外科手術による限界を打ち破ることができる。例えば脳腫瘍では神経組織が近くにある場合誤って神経を切断して障害を残すケースがある。また、神経切断を懸念してがん細胞を取り切れないケースもあり、その場合はガンが再発することとなる。しかし、この二つの治療法ではその心配はない。
しかし乍ら、どちらとも現在は口頭部のガンや舌ガンにのみしか適用がされていない。現在進行したガンには現在は抗がん剤治療と放射線治療しかないが効果は今一であったり副作用が大きいケースや費用が著しく高い場合があるので一日も早く適用を広げてほしいものである。
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