私のヤニ〇ス球場
私は自称・ヤニカス球場愛好者だ。二軍の球場といえば、何となく殺風景で寂しいイメージがあるが、ヤニカス球場はそうではない。きちんとビジョン演出があったり、ご飯屋さんが出店していたりと一軍球場レベルとまでは言えないが、観客が盛り上がるように出来ているのだ。
しかし、その演出はあくまでホームの某橙色チームの選手の為のものであり、我々ビジターチームの選手の為のものでは無い。なので正直に申し上げると、ビジター贔屓の我々には、ビジョン演出が豪華だろうが、ウサギみたいな着ぐるみが愛想を振りまこうが、そんなことは一切関係ない。
むしろ、私は他のところで盛り上がれるので、ビジョンなどどうでもいいのだ。
「他のところ」とは何か。それは喫煙所だ…。3塁側キワキワに座ったことのあるファンのあなたたちはもうお分かりだろう。
贔屓の選手が入れ替わり立ち代り、ヤニ補給をしにくる姿がみられるのだ。
野球をあまり観ない人に、野球選手がたばこを吸っている事(吸いまくっている事)を教えると、「ドーピングに引っかからないのか!?」とか、「いいの!?」などと驚くのだが、私としては、初見の時はそんなに驚かなかった。むしろ、「野球選手だもんな、そりゃ吸うわ」という感じだった。
ただし、頻度がおかしい選手(コーチ)が2-3人ほどいる。「そこまでして吸いたいか?」と聞きたくなるほど頻度がおかしい。もちろん、たばこなんて身体にいいわけが無いのだから、吸いまくるなんて言語道断、ましてや身体が資本のスポーツ選手が…と思うだろう??だが、出番ギリギリでも吸いに来るあの選手をみると、私は心底面白くなる。あの光景を見てこそ、「ヤニカス球場に来たな…!!」と感じられるのである。あれはもはや、ヤニカス球場の「風物詩」といっても過言ではないだろう。ヤニ、万歳。
一軍球場じゃ、ヤニシーンなんて見られないのだ(多分)。ファンであるならば、一度はあの光景を見ておくべきだと思う。
そう、推しコーチの喫煙シーンをな。きちんとその眼に焼き付けるのだ。
そして今現在、あのコーチは一軍のコーチとなった。もう2度と、大好きなあのお方の喫煙している姿は、あそこではもう見られない。副流煙も吸えない…。
それでも、また来シーズンも必ず、ヤニカス球場に訪れようと思う。(2024年9月追記→結局一度も訪れませんでした。)
この駄文を、2023年のオフシーズンに、大好きなヤニカス球場に捧げる。
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