エジソンのオカルト主義
エジソンの神秘主義と超能力開発
30代のエジソンは、懐疑論者たちが言うところの“※人を楽しませるのが上手なペテン師”で、神智学の導師でもあった、エレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー夫人の著作に心を奪われるキュイ。エジソンはニューヨークで開かれた〝神智学会"に出席し、なにか免状のようなものを授与されてるんだキュイ。
※ブラヴァツキーに“ペテン師”のレッテルを張ったのは、彼女の欺瞞性を調査した英国心霊研究会(SPR)である。SPRは、主観性と思いこみが命の心霊現象に対して、科学者らしき距離を保った心霊研究の権威であった。しかし、SPRは彼女に関する調査結果を公平性の点から後に否定し、謝罪している。
またエジソンは、PK(サイコキネシス•念力)の存在をかたく信じていたキュイ。精神集中によって振り子を振らせようと頑張ったけど、失敗に終わってるキュイ(-。-;
受信者、送信者の頭に電線のコイルを巻きつけてテレパシーの実験もやったキュイよ。
エジソンの日記には、こう記されてるキュイ。
エジソンは、自分にも超能力があると考えていたようだキュイ。ただし、彼の予知能力がたいしたものでなかったのは間違いないキュイね。
エジソンの予言の中でも最悪なのが、いわゆる“電流戦争”だキュイ。
ニコラ・テスラをはじめとする学者たちは、遠距離高圧送電には交流電流が最適だと考えていたが、エジソンは直流電流だけを用いるべきだとかたくなに主張したキュイ。
「高電圧の交流電流の利用を正当化するような理由は、科学的にも商業面でも、いっさい存在しない。それは銅線と不動産への投資を少なくしようとするための言い訳にすぎない……私個人の希望としては、交流電流の使用を全面的に禁止してもらいたい。 交流電流は無益なうえ、危険だ。」
エジソンはそう訴えたが、当時のアメリカの電力供給はエジソンが開発した直流電流を使用しており、この発言は、直流電流の優位性を保つためのプロパガンダ工作だと認識されてるキュイ。
テスラは交流電流による電力供給の仕組みをさらに改良。アメリカ電気工学者協会でこれまでの成果を発表すると、たちまち世界的な注目を集めるようになったキュイ。1893年、シカゴ万博やナイアガラの滝での発電事業に交流電流が採用されると、世界中が交流へと大きくシフトしていくことになったキュイ。
交流電流が主流になることを予知できず、超能力で電流戦争に勝利することもできなかったエジソンだったキュイ。゚(゚´ω`゚)゚。
エジソン魔術師の透視テクニックに騙される
魔術師バートルド・リーズ、通称バート・リーズ(1841〜1926)にエジソンを紹介したのは、彼の親しい友人ヘンリー・フォードだったキュイ。
自称"リーズ博士"は、ヨーロッパ各地を広く旅し、 マジシャンの世界で“心理的魔術”と呼ばれるものを、有名人や王室相手に披露していたキュイ。
リーズは、いわゆるペレット透視の達人だったキュイ。ペレット透視とは、紙切れになにか書いてもらい、それを小さく丸めてどこかに隠してもらってから、そこに書かれていたことを〝透視力"で読み取るマジックだキュイ。
この手のものは、まっとうなマジシャンにもよく知られたものだったが、著名な超心理学者の多くは、リーズ博士にはすごい超能力があると信じ込んでいたキュイ。
リーズの術にはまった人間の中で、もっとも有名なのがエジソンだキュイ。
霊能力を使ったペテンにハマる多くの科学者同様、エジソンは、高い知性をもつ自分がだまされるはずがないと思っていたし、もちろん魔術師に説明を求めるなどということは思いつきもしなかったんだキュイね。
もっとも、リーズ博士の技は実に巧妙で、天才マジシャンのハリー・フーディーニに、こう言わせているキュイ。
「私の見るところ、ペレット透視では古今東西随一である。リーズ博士の交霊会に参加したことがあるが、長年にわたる専門家としての経験が私になければ、彼の超人的な手際のよさや並はずれた洞察力に、おそらくだまされていただろう」
そんな達人にかかれば、マジックの知識がないエジソンは、赤子の手をひねるように簡単に騙されてしまうだろうキュイ。科学者と言っても、自分の専門領域外については、ズブの素人キュイ。
フーディーニは1920年8月8日、コナン・ドイルへの手紙で次のように書いてるキュイ。
とはいえ、普段相手にしているものが、なんの下心もない物質である科学者には、不正に対する免疫がないのであり、自分が経験したものがトリックであるなど、エジソンにはとても信じられることではなかったんだキュイ。
『ニューヨーク・グラフィック紙』の記事がリーズの技の一部を種明かししたとき、 エジソンは激怒したそうキュイ。
彼は以下のような手紙をこの新聞社に送っているキュイ。
また、エジソンは「頭蓋骨の形状はその人の性格と相関関係がある」とする偽科学”骨相学“を高く評価してたキュイ。
骨相学は19世紀を通じ、イギリス・アメリカで流行した、そこらじゅうに謂れのない罪と苦痛をもたらした有害な考えキュイ。
頭蓋測定学や人体測定学など、その他の疑似科学的性格診断を生み出して、奴隷や植民地を正当化するのに使用された、科学に見せかけた人種差別だったキュイよ。
不屈の精神で成功を導いた大偉人エジソンは、そのプライドが高いがゆえに、”自分は騙されない”と思っていて、一度信じ込むと聞く耳を持たなくなる頑固な性格だったキュイね。
エジソンの性格評価
エジソンの伝記を書いたロバート・コノーは、自分の本『トーマス・A・エジソン幸運の鉱脈 』序文で、エジソンについて以下のように述べているキュイ。
『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』(1979年2月25日号)に、コノーの本の書評を書いたジョン・ブルックスはさらに手厳しいキュイ。
それでも夢を見たい
エジソンの心霊研究への取り組みは技術的・工学的な方向だったキュイ。
エジソンは心霊現象を物理現象として捉えており、宗教的思想的な概念とは分野が異なるキュイ。やっぱり科学者キュイね!
従来の、怪しげな祈祷やまじないの類いに等しい手段では、霊との交信などできるわけがないと考えていたからこその、心霊研究だったんだキュイ。
霊の存在に肯定的だったのは、全ては物理現象であり、科学的方法によって現実世界を超えた次元にアクセスできると夢見ていたからキュイ。
こうした試みは、正統派科学の立場から”トンデモ“な愚行とみなされるキュイ。
しかし、異端・トンデモと言われつつ、いつの時代にも霊魂の存在を夢見る人は後を絶たないキュイ。それは、現代においても変わりないキュイよ。
もし、仮に科学的・客観的に霊の存在が証明され、それらとやり取りができるようになったとしたら、死の概念は根本的に覆り、世界観・人生観は大きく変わるだろうキュイ( •̀∀•́ )✧
失敗を恐れるな!何時、如何なる時でも、フロンティア! byトーマス・エジソン