見出し画像

雪組「ベルサイユのばら−フェルゼン編−」観劇日記

「オスカル、おれは今日まで
ヅカオタをやっていて良かった・・・」

雪組公演ベルサイユのばらの観劇日記です。
これはまったくの偶然なのですが、私が観劇したのは何と7月14日、つまり革命記念日にベルばら観劇することができました!
革命記念日、バスティーユ牢獄襲撃の日、そしてオスカルの命日でもありますね。余談ですが、宝塚のベルばらではバスティーユの場面の前にアンドレの死の場面があるので、アンドレも同じ日に亡くなったように思いがちですが、実は原作ではアンドレが亡くなったのは襲撃の前日、つまり13日なんですね。原作ではそのあたりの時間の流れ、オスカルの心情の流れが丁寧に描かれているのですが、舞台ではあそこが大きな山場になるので、恐らくあえて時間を置かずにあの(以下ry

今回は席にも恵まれて、13列目のセンターブロックでした。
良い席に座った時って、開演前になると何故か緊張しませんか?特にオーケストラのチューニングが終わって、劇場が静かになった時とか。
「まずい・・今日ひょっとして私も命日か・・?
今からでも入れる保険ってありますか?
みたいな気持ちになりません?

咲ちゃん

振り返ってみると、咲ちゃんは本当に芝居がうまい人なので、トップ就任時から冴羽獠とか夢介とか、ちょっと宝塚のトップ男役のイメージとは外れた役で始まりましたよね。梁文秀とかハインドリヒからやっとそれらしい役が回ってきたという、ちょっと珍しいパターンだったような。うまいから色々な役をやらせたくなるのは分かるんだけど、もっとヴェネチアの紋章のアルヴィーゼさんみたいなのを本公演でも見たいんだよなー、と思っていたら、最後に王道中の王道のような役で退団というのが何だか感慨深いですね。
何と言っても、ナウオンやスカイレポートを見ていると、咲ちゃんが毎日幸せな気持ちで舞台に立っているのが伝わってきて嬉しいなぁと思います。

そして、やっぱり一幕ラストの客席降りは驚きましたね。そりゃあ、客席に逃げられたら追手も諦めるしかないわ・・客席を走り抜ける時のフェルゼンの誇らしげな笑顔が、本当にキラキラと輝いていたのが忘れられません。

あとちょっと前後しますが、今回改変されていた、フェルゼンと王妃様のバラ園での逢瀬のシーンがすごく良かったですね。ピンク一色の舞台がきれいで、生でみると本当に夢のようでした。

あやちゃん

登場時から「そこにいるだけでマリーアントワネット」といった感じで、可憐な王太子妃が、どんどん威厳のある王妃に変貌していく様子がとても見応えがありました。
最後の牢獄のフェルゼンとのやり取り、これまで色んな人が演じてきた場面ですが、何度見てもその時々で色んな見え方になりますよね。

確かに一幕前半の、
「お人形を取り上げられてしまったの🥹」
と言っていた頃の王妃様なら、フェルゼンと一緒に逃げたかも知れないなと思いますが、アントワネットは物語を通して、王族としての自覚がどんどん芽生えていくわけですね。
一方で、一途に王妃様を愛し続けるフェルゼンは、当然のようにコンシェルジェリーへ助けに行くのですが、王妃様が差し伸べられた手をとることは無く。どちらが良いとか悪いとかではなく、これは「変わらなかったフェルゼン」と「変わっていった王妃」のお話なのかな、と思いました。

あーさ

あーさはとにかく原作から飛び出したようなオスカルで、「理代子さんはあーさのためにオスカルを描いたんじゃないか」と思うくらいの再現度でした。何と言ってもバスティーユで戦死する場面が素晴らしかった。あの場面、難しいんですよ、なんせ普通の死に方じゃないから(?)
余談ですが、オスカルが二度目に撃たれるところからバックでフランス国歌が流れ始めるのは何度みても痺れますよね。

あがちん

あがちんは元々とても優しい雰囲気をまとってる人なので、アンドレは本当に似合ってましたね。
オスカルから
「お前は私が好きか」
と聞かれた時に、
「何を言うんだ突然😳🎉🌞💦💝🐧🍇❗➡️💈」
と、やたらうろたえてるのが可愛かった。

宝塚版ベルばらのアンドレって儲け役なんですよ、なんせ原作でアンドレがやらかしたヤバい行動の数々は、宝塚ではカットされてて、ただただ「オスカルを影から見守る理想の男性」というポジションになってますから。

あと、皆さん素晴らしかったのですが、ジャンヌの音彩唯ちゃんが印象的でした。イメージ的には完全にロザリーをやりそうだったので、配役を見た時は驚きました。どんな感じになるのか全く想像がつきませんでしたが、めちゃくちゃ上手かったです。

フィナーレ

私、パレードで客席降りがあるとは聞いてたけど、あんな感じだとは思ってなかったんですよ。てっきり銀橋から降りてくるのかと思ってたら、、違うやん!これだと、客席「降り」じゃなくて、客席からの「出」やん!!(どうでもいい)

私の座ってた席、センターブロックの上手通路側だったのですが・・はい、もうお分かりですね、
オスカル(朝美絢)が真横を通って行きました。
いやー、朝美絢って、本当にいるんですね。
想像上の生き物じゃなかったんですね・・!

最後に銀橋に全員が勢揃いしたときの光景が、本当に豪華で美しくて、何とも幸せな気持ちになれる公演でした。

何はともあれ、咲ちゃんが無事に宝塚を卒業できて本当に良かったですね。

咲ちゃん本当にありがとう&お疲れ様でした!咲ちゃんはこれからも、四国の誇りです!

いいなと思ったら応援しよう!