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ジム・ロジャーズ「2024年は金より銀が良い」なぜ今銀を推しているのか?

世界三大投資家とも言われる金、銀に強気なジム・ロジャーズ氏がインタビューにて改めて貴金属に強気と主張していたので、共有していきたいと思います。

ただ、当ブログではいつも言っているのですが「著名人が言っているから正解」と近道するのではなく、本当にその人物の主張はポジショントークではないのか?自分で検証していく必要があります。

ジム・ロジャーズ氏は日本向けの書籍やインタビューでは、日本を非難していると言われることが多いですが、米国の財務状況に関しても非難しています。

では、なぜ今貴金属なのか?米国の何が問題なのか見ていきましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=pys5C326q38

1,今は金よりも銀。銀はまだ最高値より40%も下落している

ジム・ロジャーズ氏
私は銀も金も所有しています。何年も前から銀と金を買い続けており、これまで一度も売ったことはありません。もし今日買うとしたら、銀を買います。銀はまだ過去最高値から約40%も下落していますが、金は過去最高値を更新しています。

ジム・ロジャーズ氏は金も推奨してますが、今の時点であればそれよりも銀を買うと主張しています。

その理由は単純で金がここ最近はドルベースでも最高値を更新する中、銀も追随して上昇傾向にあるものの、最高値には程遠いからです。

まずは金のチャート。円安だから金は高くなっているという方もいますが、ドルベースでも最高値を更新し続けています。

現在の上昇トレンド以前の最高値は2020年7月あたりの1,970ドルで、現在は2,434ドル。

一方で銀のチャート。

金の上昇に追随して最近は上昇トレンドに乗っていましたが、2011年4月の最高値48ドルで、現在は27ドル前後。

ジム・ロジャーズ氏が言う通りチャート上の数値だけ見ると金に比べると明らかに割安です。

ただし、これはあくまでもチャートで比較しただけの話。

銀の採掘量が急増したり、需要が急減すれば価格の乖離が起こってもおかしくありません。特に金よりも遥かに産業用途が多いので実需で影響を受けやすいです。

ジム・ロジャーズ氏はここでは銀の需給には触れてませんが、実は銀は供給不足なのです。

銀はなぜ供給不足なのか?

では銀の供給量はどうなのか?このブログを読んでいただいている読者様であれば、既にご存知の通り、銀は4年連続供給不足です。

https://www.mining.com/web/global-silver-deficit-to-rise-in-2024-due-to-higher-demand-lower-supply/

非営利団体シルバーインスティテュートによると、2024年の世界の銀の供給不足量は2億6,500万オンスに達すると予測されています。

【2024年版】銀が600ドル(20倍~)を超える?価格上昇する8つの材料とは?

以下の画像は世界の銀鉱山採掘量の予測。採掘量は増えるどころか、2024年の世界の銀鉱山生産量は0.8%減少する見込み。(25,613トン減少)

銀鉱山を増やせば良いと思う方もいるかもしれませんが、新しい鉱山を開発するのには地質調査、探鉱、、環境影響評価最低でも採掘開始まで10年以上はかかるとされています。

鉱山の開発は大規模な投資が必要であるため、多くの企業は慎重に計画を立てます。

特に今のようにインフレで人件費が上がり続けるような環境だとより慎重になります。

ではなぜ銀の需要が増えているのか?

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