ロバート・キヨサキ「トランプが再選すれば金、銀、ビットコインは上昇する」は本当なのか?
金持ち父さん貧乏父さん著者で有名なロバート・キヨサキ氏が「トランプが再選で金、銀、ビットコインは上昇する」とポストしてるので紹介します。
私の結論から言うと、金、銀、ビットコインが上昇するというのは同意ですが、トランプ氏がインフレを止められるとは到底思えません。(現時点では)
合わせてトランプ氏の現在の経済政策で分かっているものを見てみます。
トランプ経済政策
・15%法人所得税を減税
・厳格な移民制限を推進し、国内賃金と雇用の向上を目指す
・中国に対して新たに60%から100%の関税を課す。
・財務長官にJPモルガンCEOジェイミー・ダイモン氏起用検討(後に否定)
・石油とガスの国内生産を増やすことでインフレを抑える計画
・FRBに大統領選前の利下げを行わないよう求めた
・パウエル議長は任期まで務めてもらう「彼が正しいことをしていると思った場合には」
・米国内での仮想通貨の発展を推進し、他国が主導権を握らないようにする
・トランプ氏指名の副大統領候補JDバンス氏はドル切り下げ宣言?
以前から言っていたように、関税、減税でインフレ的な経済政策ではあります。
しかしインフレに対して危機感を持っているおり、「インフレが国を破壊する」と発言しています。
インフレに危機感を持っているのは素晴らしいのですが、トランプ氏の現在掲げている経済政策は関税、減税政策でどうみてもインフレ圧力が強まる政策です。
米国の輸入金額は2位。60%の関税でインフレ加速?
米国内で製造することで雇用創出し、強い製造のアメリカを取り戻し、生産性向上させるというのがトランプ氏の政策でしょう。
ただ、今まで安価に中国から商品や材料など調達できたので、この程度のインフレで済んでいる面もあります。
これに60%~の関税をかければそれだけ輸入コストが上がり、インフレ圧力が強まるのは当然です。
米国の輸入額首位は15年間中国でしたが、2023年はメキシコが首位になったのが話題になりました。
米国の中国からの輸入金額シェアは首位から落ちて2位になりましたが、それでも2位で主要な貿易相手です。
実際に米国の中国輸入金額シェアを見ると2018年から年々下がっています。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/esri/workshop/forum/231206/pdf/231206_siryo04.pdf
では、中国の依存度がそのまま下がっているのか?というとそういう話でもなく
しかし、中国の輸出業者は関税を回避するために、メキシコに部品を送りメキシコで製品を製造する事で、関税を回避しています。
最も顕著なのは自動車メーカーでサプライチェーンの中にメキシコを組み込む事で、関税回避しているというようなデータもあります。
つまり、現時点でも中国の依存度は高いといえます。
個人的には製造業を国内に取り戻し、強い雇用を生み出すという政策は素晴らしいと思いますが、移行期はインフレの反動があるのではないか?と予想しています。
また製造業が強くなってもドル高のままでは、他国が米国の製品を高すぎて買えないので、ドル安に誘導する必要があります。
また、米国がそれだけの関税をかけるのであれば中国側も指を加えて黙っているようには思えません。
トランプ氏のドル安誘導でインフレ加速?
先日ですが、トランプ氏指名の副大統領候補JDバンス氏は輸出促進の為、